これで4回目のリメイクとなる作品なので、どこまでネタバレしていいのでしょう?と思いつつ、なるべくネタバレしないように書きます。映画スターに憧れる女性が大スターとの出会いから、女優への道を歩み始めるのが1937年と、1954年の「スタア誕生」。
それに対し、バーブラ・ストライサンド主演で、舞台を映画業界から音楽業界に移して描かれたのが1976年の「スター誕生」。そしてそのリメイクが今回の主演レディー・ガガ「アリー/ スター誕生」です。
レディー・ガガの熱唱、圧巻のライブシーンが素晴らしいのは、各所で絶賛されている通り。ただこれ、レディー・ガガに感情移入して観る女性の方が、より感動すると思います。後半周りの女性達は、みんな鼻水をすすりながらハンカチで目頭を押さえていましたし、2つ隣りの女性は号泣を通り越して、嗚咽が凄かったです。僕も泣くまではいきませんでしたが、最後のシーンでぐっと来ましたし。
ただ男性でブラッドリー・クーパー演じるジャクソン側に感情移入してしまうと、酒に溺れて墜ちていくだけなので、元TOKIOの山口達也さんが頭をよぎったり、だんだんやるせなくなって来ます。自分も酒が好きですが、酒で迷惑をかけないように気をつけています。だから普段、酔っ払ってコントロールが効かなくなっている人をみると、嫌悪感を覚えたりしますが、ちょっとそれに近い感じがありました。
絶賛ばかりが続いているので正直に書きますが、中盤は少し中だるみもします。僕の前の男性は寝落ちしていましたし、鞄を持って途中で帰った人も一人いました。
でも、最後のライブシーンが全ての不満を吹き飛ばしていくれるぐらい素晴らしいです。カントリー歌手として見いだされたアリーが、売れる為に今風の味付けをされ、素朴な歌手からレディー・ガガみたいになっていくのは、ご愛敬ですが、歌声は素晴らしいです。感動する事間違いないです。
ところで、ボヘミアンラプソディの時もそうだったのですが、映画の途中でトイレに立つ人が多いのは、最近の現象なんでしょうか?それともユナイテッドシネマとしまえんだけの現象?今回も映画の途中で10人近くがトイレに立ちました。あきらかに僕より若そうなのに、何故そんなに頻尿なの?とにかく目の前を横切られると集中力が途切れるので、映画が始まる前の「携帯の電源はお切りください」「前の席を蹴らないように」などのマナー喚起に、「トイレは映画が始まる前に済ませておきましょう」というのを付け加えて欲しい気分でした。