ラグラス(小平)

多摩湖サイクリングロード

変わりやすい事を「女心と秋の空」と言いますが、
江戸時代などは「男心と秋の空」の方が一般的で、
浮気性な男の事を表す言葉だったのだそうです。
「男心と…」の方が、先だったんですね。

まあ、どちらにしろ変わりやすい秋の天気。
そこで、天気予報をこまめにチェックしているのですが、
この日は、一日晴れのお出かけ日和との予報だったので、遠出する事にしました。

例のごとく、千川通りから五日市街道を経由して、
井の頭通りが交差する武蔵野市関前五丁目交差点から、
多摩湖自転車道に入ります。

サイクリングロード

もともと、この道は、村山貯水池(多摩湖)を経由して
東村山浄水場、境浄水場、和田堀給水所へと続く水の道。
そこを暗渠化して、自転車道にしたものです。

こうした所が、もっと増えてくれると嬉しいのですが…。

小平ふるさと村

自転車道の脇には、「小平ふるさと村」があります。
小平は、江戸時代初期の玉川上水の開通にともなって開発が行われた村で、
その当時の様子を再現し、保存する為に作られたもの。
入所は無料です。

写真は、この村では一番新しい明治41年に作られた、旧小平小川郵便局舎。

そして、入り口には、懐かしい丸いポストがありますが、
小平では、住みやすい街作りのシンボルマークとして使われていて、
ここだけでなく、今も市内の30カ所に、この丸形のポストが置かれているそうです。
ちなみに23区内にあるのは、4本だけで、
江戸東京博物館と柴又の帝釈天前が有名なんだとか。
前に、帝釈天まで自転車で行ったけど、気がつかなかったなあ。
しまった…。

古民家

園内には、このような古民家があり、
広場では竹馬など、昔の遊びが出来るようになっています。

小平糧うどん

その広場に面した大きな建物。

看板

こちらは、土日は、うどん屋さんなります。
「小平糧うどん」とは、冷たい盛りうどんを熱々のつゆで食べるもので、
「糧」とは、うどんに添える小松菜やホーレンソウなど季節の野菜の事。
一日、50食限定というので食べたかったのですが、
目的のカフェがすぐこのそばだったので、次回まで我慢する事にしました。

ラグラス

小平ふるさと村から、ちょっと先に行ったところにあるのが、今回のカフェ「ラグラス」。
緑の中にあるカフェです。

外観

庭にはオープンのテラス席があり、奥には室内の席も。
店内も、割と広めで、ウッディーな作り。

テラス

せっかくの天気なので、テラス席で食事する事に。
人気のあるお店だと聞いていたので、早めに行ったのですが、
ランチの時間になると、家族連れが多数訪れはじめました。
小さいお子さんを連れた、若い夫婦もいれば、
お爺ちゃん、お婆ちゃんを含めて、一家で訪れたお客さんも。

お庭が素敵なので、植木や花を見たり、皆、お店に入る前にプチ散策がはじまります。
さらにお店のとなりが緑地公園になっているので、店内からも緑が。

カレーセット

注文したのは、インドカレーと、なすと挽肉のカレーの2種類が楽しめる、
ナンセット、1100円。
ドリンク付きだと、1450円になります。
インド料理のお店に比べると、ナンは小ぶりで可愛い感じですが、
もっちりしていて、食べ応えはあります。

オープンテラスですが、自転車道の脇だけあって、とても静か。
たまに聞こえるのは、子供達の声。
自然の中でのランチは、栄養素だけでない何かを吸収しているような気がします。

■ラグラス
■東京都小平市美園町 1-24-14
■営業:
10:00〜18:00
11:30〜14:00(ランチ)
場所はこのへん
お店のサイト

巨大丸ポスト

小平は、丸ポストの街だと言いましたが、
駅前の市民文化会館「ルネ小平」の前には日本一巨大な丸ポストがありました。
高さは、2.8メートル。
街のシンボルで、1周年の時には赤ちゃんのよだれかけをかけたり、
消防の日には、消防隊の格好をしたりして、市民の人気を呼んでいるようです。

これを撮りに行ったときも、記念撮影をしている人が、いっぱいいました。

多摩湖

多摩湖自転車道は、比較的平坦な一本道ですが、
武蔵村山あたりから、ゆるい上り坂となり、それを登り切ると、
村山貯水池、通称・多摩湖に到着します。

レトロな給水塔が水面に映えて美しい!

自転車の奥、湖の対岸に白く見えるのは、西武ドームです。

下堰堤 

下堤の向こうに見えるのは、西武園遊園地。
なんともいえない空気と開放感。
そして、いい天気。
やはり、遠出して良かった〜!気持ちいい〜!

コンビニ

せっかくなので、多摩湖を一周してみる事にしました。
西武園遊園地を過ぎたあたりにコンビニがあるので、
水分やエネルギーなどが必要な人は、ここで補給。
自転車ツーリングの、休憩ポイントにもなっています。

西武ドーム

森の中を走っていくと、突然銀色にきらめく物体が現れますが、それが西武ドーム。

狭山スキー場

続いて現れたのは、狭山スキー場。
ザウス無き今、貴重な室内スキー場です。

サイクリングロード

多摩湖を一周するサイクリングロードですが、
湖はあまり見えず、ずーっと緑の中を走る感じです。
湖のというよりは、森の中のサイクリングロードと言った方がいいでしょう。

多摩湖橋

サイクリングロードは途中谷を渡る所もあり、
そこに架けられているのが、多摩湖橋。
ここからは、湖が見えるので、ここも休憩ポイントとなっています。

多摩湖橋から

多摩湖橋から見えるのが上堰堤。
湖の真ん中を道が走っていて、対岸に渡る事も出来ますが、このまま一周する事に。

上堰堤 

森の中には廃墟やラブホ街もあったりして、そんなこんなで対岸に。
堤の下に降りる歩道があるので、降りてみる事にしました。
ちなみに、階段で自転車道ではなかったので、
自転車は近くのフェンスにロックして、降りてお散歩。

村山下貯水池

この堤を境にに、村山上貯水池と下貯水池に分かれるのですが、こちらは下貯水池側。
対岸の遠くに、西武園遊園地が小さく見えます。

階段を下りないと行けないので、人も少なく、穴場スポットですね、ここは。

上貯水池

堤の反対側、上貯水池側。
ここは自動車道になっていて、歩道がないうえ、結構車が飛ばしているので、
写真は徒歩で途中まで行って撮りました。

晴れていると、あの山の向こうに富士山が見えるそうです。
紅葉の時とか綺麗でしょうね。
また、来ようっと。(特に、紅葉とかけている訳ではありません)

今回の走行距離、約58.3km

地図

自転車で都内カフェ制覇の旅。
小平市制覇!

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プラスジョーヌ(三宿)

ゼスト

人気のお蕎麦屋さんというのは、なぜか不便な場所にある事が多いです。
他のジャンルでもそういうお店はありますが、
蕎麦屋のアクセス不便率はダントツに高い気がします。
一軒家を改装したような所が多く、そういう物件が郊外にしかないからでしょうか?
それでも、皆、わざわざ食べに遠征するのですから、
蕎麦には、人を動かす何かがあるに違いありません。

それと同様に、アクセスが悪いのに、何故か人を集める人気のスポットというのもあります。
地下鉄が開通する前から、麻布十番や白金は人気だったし、
今でも不便な西麻布、そして今回訪れた三宿もその一つ。

ZESTや春秋が出来たあたりから、渋谷に飽きた人達が集まるようになり、
隠れ家的なお店が多いせいか、何気に芸能人を見かける事も多いです。

タクシーが自由に使える時代は、よく訪れていたのですが、
経費節減時代になってからは、しばらく足が遠のいていました。

プラスジョーヌ

さて、そんな三宿で気になるお店を見つけました。
カフェ・プラスジョーヌ。

時点やで良く使う中野通りは、「東京都道420号鮫洲大山線」の一部なのですが、
中野から東北沢を通って、三宿から下馬を経由して学芸大に抜けているので、
都内ツーリングの際は、自転車でよくこの辺を通ります。

その時に、サドルが描かれている壁が、まず目が止まり、
その奥になにやら沢山の自転車が止まっているのが気になっていました。

バイクスタンド

お店のデッキには、このようにバイクスタンドもあります。
これは嬉しい!

店内

自転車乗りに嬉しいカフェで、
TVモニターでツールドフランスなどの映像が流れている他、
本棚には、レース系から、雑誌、写真集など、
様々な自転車にまつわる本が揃えられています。

パスタランチ

パンプキンのグラタンパスタは、ドリンク付きで1200円。

ここには、専門誌意外の自転車特集号などもあったりして、
見逃していたバックナンバーを探すのも楽しい。
休日のお昼に、自転車の本を読みながら、のんびり過ごしたのでした。

■プラスジョーヌ
■東京都世田谷区三宿1-30-1
■営業:11:30 ~ 00:00
■定休日:月曜
場所はこのへん
お店のサイト

目黒川緑道

以前から思っていた事があります。

山の手通りだとか、本郷や笹塚など、現在、自転車レーンを作る動きが出ていますが、
その多くが、交通量が多くて危険なので自転車を隔離しようという発想です。
しかし、実際には、自転車レーンを作っても、
配送車や違法駐車がそこに駐車していまうので、
車道に出て回避せざるを得ない状態が生まれるのです。

そこで思いついたのが、暗渠の自転車道化です。
暗渠(あんきょ)というのは、川に蓋をして遊歩道や公園などにしている所で、
皆、あまり気づいていませんが、都内にはかなりの数があります。

そこに自転車レーンを整備して、車とは隔離された
自転車の幹線道路を張り巡らせるのです。

三宿のプラスジョーヌの前にも遊歩道があったので行ってみると、池尻大橋につきました。

行って驚き!
ここには、自分が考えていたまさに理想の自転車道が完成されていたからです。

遊歩道には、自転車、バイク進入禁止と書かれています。

自転車道入り口

しかし、その脇には自転車専用の入り口があり、駐輪場まであります。

大橋という文字が見えますが、池尻大橋は、元々目黒川にかかる橋から来ています。
この遊歩道は、目黒川に蓋をした暗渠なのです。

自転車道

これぞ理想の姿!
自転車と歩道が分けられていて、歩行者の安全が確保されている他、
自転車も上下線が分けられています。
さらに、歩行者川の緑道には、ビオトープも作られ、
緑に加えて、小川を眺めながら散歩をする事も出来ます。

歩行者、自転車共存の姿!素晴らしい!

そこで、この道路を行くと、どこまで行けるのか、行ってみる事にしました。

合流地点

ところが、1㎞も進まないうちに道の様子が変わってきました。
先ほどまでは、自転車と歩行者分離の作りだったのに、
分離帯がなくなり「自転車は徐行してください」の張り紙だけ。

さらに、この上流は、どうなっているのか行く事にしたのですが、
三宿で、北沢川と、烏山川に分かれます。
というか、川的には、ここが二つの支流が合流して目黒川になるポイントなのですが。

池尻、三宿、下北沢が繋がっていたら素晴らしいなと、
北沢川ルートを選んでみる事にしました。

北沢川緑道

途中、歩行者と自転車が一本になったり、よくわからない区分けがあったり…。
一つの川の道なのに、設計思想が統一されていません。
地区ごとに、独自に整備したらくスタイルや方針はバラバラです。

北沢川緑道

とは、いいつつ、川+遊歩道+自転車道みたいなスタイルが多いので、
大がかりに整備しなくても、きちんと区分けしてやる事で、
歩行者と自転車を分離して共存する事は、出来るように思います。

環七

ところが、環七の向こうに渡ると事情は一変します。

北沢川緑道

歩行者専用になり、自転車の走行は不可になります。
どうやら、当初は自転車と歩行者共用だったようなのですが、
一方的に自転車が禁止される事になりました。

張り紙

小田急の梅ヶ丘の高架をくぐる所に張り紙がありました。
近隣の意見を集めて、自転車禁止にしたと。
この下には、自転車通行賛成派と反対派の意見の一部も提示されていました。

高架下

それにしても、この細い道一本を奪い合うような手法しかなかったのでしょうか?
道を広げて、自転車と歩道を分離するという選択肢は?
この先、確かに少し細くなりますが、
それでも片側に緑地を残して、分離歩道を造るだけのスペースはありました。

池尻大橋付近を見ていれば、そういう発想も生まれたのでしょうが、
遊歩道は公園管理事務所ごとの縦割りで、
トータルで設計という発想がないのが、原因です。

北沢川緑道

案の定、しばらく行くと、自転車通行可の道が現れます。
自転車置き場がある上、駐車場まであるので、車も可ですけど。

止まれ

遊歩道の入り口ではなく、出口方向に「自転車、止まれ」の文字があるのは、
自転車通行可だからそう書いたという事ですよね。
普通に考えたら。
反対側にも、進入不可ではなく、出口に向かって「自転車、止まれ」と書いてあります。

豪徳寺付近

豪徳寺付近まで来ると、かなり荒れているのですが、
歩行者、自転車、緑地分離のスタイルになっています。

行き止まり

さて、豪徳寺まで来ると、遊歩道も行き止まりになっているのですが、
その先、どうなっているのかと言うと…。

世田谷線

世田谷線が走っていました。
山下駅にぶつかります。

ユリの木通り

駅を越えると、今度は広い「ユリの木通り」という道に出るのですが、
ここも、車道、歩道、自転車道と分けられそうです。

この辺からだんだん興味の方向性が、
「自転車道と遊歩道」から「北沢川はどこまで遡るのか」に移ってきて、
暗渠を辿って上流方面へ上っていきました。

松沢病院

するとぶつかったのが、上北沢にある松沢病院の敷地。
正面に見えるのは、その中にある松沢看護専門学校。

ここで暗渠の形跡が途切れたので、敷地の外を一周してみると、
こんな地図がありました。

地図

専門学校にぶつかった所、
左端の青とピンクの境目が暗渠らしき所なのですが、
その先の敷地内に、池があります。
ここが源流というか、湧水なんでしょうか?

中には入れそうになかったので、確認する事は出来ませんでしたが、
なんとなく、そんな感じです。

上北沢

自転車に乗っていると、地名に興味深くなります。

ここからは、完全に推測というか妄想です。
下北沢付近には、北沢という地名がありますが、これは沢の北側?
下北沢の隣りの池の上は、文字通り、池の上?

自転車で走るとわかるのですが、池の上から坂道を下った所が淡島付近で、
それを川沿いに行くと、池尻。
池の端っこの事ではないでしょうか?

という訳で、この付近には、その昔、大きな池があったのではないかと思います。

その池に水が注ぎ込む北側の沢が北沢で、
「北沢」という地名が出来てから、
沢の上と下で、上北沢と下北沢に分かれたのではないかと…。

北沢川跡を遡ってみての、感想です。

あくまでも、個人的な妄想。
事実がどうであるかは、全く知らないし、
それを突き詰めるのは、方向性として違うので、この辺までにしておきます。

でも、暗渠シリーズは、行けるかもしれないと密かに思ったり。
ニヤリ(゚ー゚☆キラッ

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