ビートボックスカフェ(町田)

ビートボックスカフェ

町田に来たかったのは、このお店に来たかったからです。
というか、ここで行われている写真展にどうしても来たかったのです。

1つ前に紹介したNATURAL CAFE 橙から、
通称鎌倉街道と呼ばれる、都道18号府中町田線から鶴川街道に入り、
自転車で10分〜15分ぐらいで到着。

町田の繁華街に入るちょいと手前にあるBEAT BOX CAFEです。

店内

店内はカフェというより、ギャラリー併設のカフェスペースと言った感じ。
ギャラリーの方は「SIGHT BOX GALLERY」という名前になり、
この写真の背後に写真が展示されるスペースがあります。
作品が映り込んじゃうので、そちらにはカメラを向けませんでしたが。

もちろんカフェだけの利用もOKなのでしょうが、
写真展などを見に来たお客さん同士が、談笑していたり、
お茶の途中で席を立って、作品を見て、また戻って来て感想を言い合う。
みたいな感じもあり、
神経質な方の場合、お茶だけだと落ち着かない可能性もあります。

さて、僕がどうしても行きたかった写真展。
シャッターガールというブログを運営している「ゆり茶」さんの作品展。

アマチュアながら、女性向けのカメラ雑誌「写ガール」でも
本名の大村祐里子さんという名前で連載を持っている方。
実はこちらの編集者に知り合いがいて、
Facebookなどで、作品がいいとつぶやいているのを見て知ったのです。

アマチュアと言いつつ、ズバ抜けて構図がいい。
そして光の演出とか、素晴らしい。
フィルムカメラのRolleiflexで撮っているのだけれど、
この色合いとか見ると、フィルムやりたくなりますね。

最近のデジカメにもいろんなエフェクトがついているけれど、
あれはあくまでも疑似というか、フェイクでしかないのですが、
こうして自分の力で映像を作り出すという本物感は、やはり違います。

この辺は自転車と似てるのかな。
激坂とよばれる所を、バイクや電動アシストでも登れるのだけど、
自分の力だけで登ったという達成感、これに近いような。
うーん、やっぱ違うか…。

それから、シャッターガールというブログを読んで頂ければわかるのですが、
文章能力が非常に高い。
サービス精神も旺盛で、オチというか笑いどころを押さえて書かれています。

写真もそうなんだけれど、この文章の洒脱さを学びたくて、
ブログ読んでいる所もあるぐらい。

この日、ご本人はワークショップで別室で講義なさっていたので、
お会いする事はかないませんでしたが、
素晴らしい写真がいっぱいで、行って良かったと思いました。

カフェラテ

カフェラテは、たしか450円。

作品の余韻にひたりながら、コーヒーを頂いていると、
徐々に回りの会話が耳に入ってきました。

どうやら、ブログを見てこちらに来て、この会場で知り合った人達らしい。

なぜわかるかというと、これはラジオという仕事をしている職業病なのだけど、
人の会話のトーンで、互いがどのぐらいの仲なのか、
この人の感情がどのぐらい入っているのかとか、わかるようになります。

最初にアンテナに引っかかったのは、場つなぎのパターン。
会話を繋げていく為に、うつ相づちです。

わかりやすいのは、「わかるーー」という相づち。
これの「るーー」の部分が、ほぼ平板で若干語尾を上げ気味の場合、
実は、わかってない場合が多いです。
一応、合わせてみました的な感じで。
本当に同意する場合は「わ、っかーる!」とか、
平板じゃないトーンに変化します。
それが、会話を聞きながら、頭の中でウソ発見器の波形のように、反応するのです。

話しはそれましたが、別に悪いって言ってんじゃなくて、
互いに友達になりたくて、共通点を探ろうと、
一生懸命会話してんなーと、思ったのでした。
同じ写真家のファンという以外に、共通する所ね。
その共通点の時に現れるのが「わ、っかーる!」という針の振れ具合。

ちなみに、もう一方の相づちは、つなぎパターンが、
「素敵、素敵」「可愛い、可愛い」「行きたい、行きたい」という繰り返しで
ヒットした時は、「見てみたーーい」というワンワードになって、
語尾が伸びるという特徴がありました。

人の言葉のクセって面白い。

写真見に来たのに、何やってんだオレ。
職業病だなあ。

■BEAT BOX CAFE
■東京都町田市中町3-5-6 1F
■営業:11:00〜23:00
■定休日:当面の間無休
場所はこのへん
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ナチュラルカフェ橙(玉川学園前)

荒玉水道道路

週末、自転車で町田まで出かける事を言うと、返って来る声は、
「遠くまで大変だね」
という声がほとんどです。

でも、本人は苦行を積んでいる意識は全くありません。
天気のいい日に自転車で走れる。
ただそれだけ。
楽しみでしょうがないのです。

久々の青空の下、まずは、高円寺から荒玉水道道路に入り、
砧方面の多摩川沿いを目指します。

多摩川

住宅街を抜けて、河川敷へ出ると、パっと広がる風景。
この開放感。
慣れれば、高円寺から30分でこの風景に到達出来ます。

狭い部屋にこもっていると、風水などに興味がなくても
空気が澱んでいるのが見える気がしますが、
こういう開けた場所に出ると、これまで通ってきた住宅街にも、
不平とか不満、病んでる空気が沈殿しているような気分になります。

ずっと息を止めていて、新鮮な空気がやっと吸えた時のあの感じ。
息を吹き返したかのように、思い切り空気が吸いたくなります。
都会って酸欠気味な気がするなあ。

川に限らず、海でも山でも、
住宅地を駆け抜けて、目の前に自然が広がった時に、
そういう感覚がやってきて、何かから解放される気分に。
電車移動とは違う、自力で抜け出した感というか、
自転車での遠出って、それが快感で、なんだかクセになるのです。

多摩水道橋

和泉多摩川から多摩水道橋を渡って、登戸方面へ向かいます。
この道は世田谷通りの延長上なので、
荒玉水道道路で、祖師ヶ谷大蔵を抜けた当たりで合流した方が近いのですが、
やはり、少し遠回りしても川沿いを走りたいので、このルートに。
この辺は、効率より、気持ちよさ重視。
だぶん、自転車乗りの人は、そんな人が多いハズです。

県境

橋の上には県境があります。
その昔、電波少年での国境越えを思い出しますね。

ギア

新百合ヶ丘の坂を登り切ったあたりで、
フロントの変速機がきかなくなり、
フロントのギアがインナーに入ったまま、戻らなくなりました。

後ろのギアを一番重くすれば、まあ走れる事は走れるのですが、
長距離だと、下り坂で重いギアにして加速したくなる時もあります。
なので、自転車屋さんを探す事に。

サイクルベースあさひ

幸運な事に、すぐに「サイクルベースあさひ」がありました。
以前、村上龍のカンブリア宮殿で取り上げられていた時、
全員が自転車メンテの資格を取り、修理が早いみたいな事をやっていたので
お手並み拝見。

修理ブースには、店員さんが3人いて、次から次へと自転車を修理していきます。
僕のは、変速機のワイヤーがゆるんでいたのが原因で、
すぐに直し、その他空気圧のチェック、注油などもしれくれて、
約10分で完了。
お値段は630円でした。

こういうの、自分でササっとやれるようになると、
本当の自転車乗りなんでしょうけど、まだパンク修理ぐらいしか出来ないなあ。

看板

メンテも終わって快適に走り出すと、見えて来たのが「町田」の看板。
東京から一旦神奈川に入って、ふたたび東京に戻ります。

橙

この日は、市街地の方にあるギャラリーに行く予定なのですが、
その前に、山を切り開いた高台の住宅街の中にある、小さなカフェで一休み。
個人のお宅を改装した、NATURAL CAFE 橙です。

最寄りの駅は玉川学園前ですが、2キロ以上離れているので、
徒歩で向かうのは厳しいでしょう。
お店のブログのアクセス案内によると、
町田からバスで向かう事になるらしいです。

店内

ネットの記事を見ると、2階にも席があるようなんですが、
店内は基本的にカウンター6席の小さなお店。
雑貨だとか、手作りのパン屋お菓子なども売られています。

サグカレー

本日のランチは一種類で、この日はサグカレー。
それにサラダとピクルス、ドリンクがついて、ちょうど1000円です。

あまり辛くないカレーですが、
ピクルスなどの酸味を中和するような、まろやかさで、全体のバランスがいい。

アイスティー

お店の方は女性2人。
そして、カウンターにはもう1人男性のお客さんがいらしたのですが、
先日、どこどこの山に登ったとか、
週末は、どこへ登るとか、山ガールトークで盛り上がっているので、
僕もまぜてももらいました。
やはり槍ヶ岳は素晴らしいらしい。

もう富士山は3回も登って飽きたので、来年は違う山に登ってみたいなあ。

そんな中で自転車で来た事を告げると、
「私は、三軒茶屋ぐらいまでしか自転車で行った事ないんですよ」
…って、ほぼ同じですよ。
なかなかの強者ですね。
お見それしました。

同じ趣味の方々が集まって、楽しい会話の飛び交うお店なのでした。

※このお店は一旦閉店し、HUTTEという新たな屋号で、再オープン準備中です。

■NATURAL CAFE 橙
■東京都町田市野津田町3210-24
■営業:12:00〜17:00
■定休日:日月火水
場所はこのへん

地図

自転車で都内のカフェ制覇の旅。
町田市、制覇の巻!
さあ、いよいよ残す所ラスト1です。

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