町田からの帰り道、鶴川街道で気になるお店を見つけました。
最初は洋服屋さんかな?と思ったのですが、
窓際にアンティークなコーヒーミルが置いてあります。
もしかしてと近寄ってみると、カフェでした。
今回は当たりでしたが、
カフェかな?と近寄ってみて実は外れのパターンというのもあり
多いのは美容室である事、そしてお花屋さんやガーデニングのお店。
または、雑貨屋さん。
これらのお店は、どこか共通する佇まいがありますね。
実はこちらのお店、店内は撮影禁止なので、載せるかどうか迷いましたが、
いい出会いがあったので、お話だけ。
鶴川駅から徒歩22分という離れた場所にありアクセスは不便なのですが、
店内はコンクリート打ちっ放しに、アンティークが配置され、
なかなか良い雰囲気のお店。
手塗りされた棚や、いい具合の風合いに劣化したスチール家具など、
新旧が入り交じっているのに、どこか統一感があります。
僕の他にはお客さんが一人。
素敵に年を重ねたご婦人が、遅めのランチを頂いている所でした。
白髪のおばあちゃんなのだけど、
とても品がいい感じだったので、ご婦人と表現しておきます。
珈琲を飲んでいると、そのご婦人が声をかけてきました。
「あの自転車でどちらからいらしたの?」
窓の外に見える、僕の青いGIOSを見ながらそう尋ねたのです。
「練馬なんですよ。江古田って言って池袋寄りなんですが」
「池袋って言ったら、西口の裏手にあるんだけど自由学園ってご存じかしら?」
「知ってますよ。あそこでもお茶が出来るのでたまに行くんです」
「あの建物って帝国ホテルと同じ設計者なのよね」
「確か!フランク・ロイド・ライト」
「そうそう!」
どうやら、お子さんが自由学園に通っていたらしいです。
それをきっかけに、いろんな話しをしました。
僕の住んでいる江古田は音大があるので音楽家が多いこと。
ご婦人の親戚のお嬢さんは、最近音楽家に嫁いだこと。
僕が最近、高尾山に登ったこと。
高尾山の上には、ご婦人のお気に入りの茶屋があること。
年は離れているのに、なんだか話しが合いました。
それとも、僕の趣味は年を重ねた人に受けるネタなんでしょうか?
まあ、どっちでもいいか。
楽しくお話が出来たのだから。
名残惜しかったのですが、日が落ちる前に帰ることを告げると
「お気をつけて」と、窓越しにも手を振ってくれました。
こちらのお店、あとで調べたら「ウトク」とは漢字で「友得」と書くそうで、
「カフェを通じて人と人をつなげるお手伝いができたら」
という思いをこめて名付けたそうです。
メールアドレスの交換も何もしなかったけど、
このお店にいる間は、友得。
素敵な気分で、町田を後にする事が出来たのでした。
■CAFE UTOKU (カフェ ウトク)
■東京都町田市金井町2070-1
■営業:12:00〜18:00(
■定休日:日曜日・月曜日
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■お店のサイト
ぶらり町田の旅。
コースはこんな感じ。