珈琲屋らびっと(東武練馬)

らびっと

番組で取り上げる映画を観るために東武練馬へ。
その前に時間があったので、街をぶらぶらしてみる。

初めての街を探索するのに、自転車はホント最適な乗り物です。
徒歩よりも路地をくまなく廻れるし、
気になった物があれば、すぐに戻れるし、パっと降りられる。

で、東武練馬で気になって、自転車を降りたのがこちらのお店。
珈琲屋らびっと。

スクーター

最初は、骨董品とか古道具のお店かと思った訳ですよ。
お店の中にノスタルジックなスクーターが駐まってる。
あれ?これラビットじゃないですか。
ああ、だから店名が「らびっと」なのね。

ラビットスクーターとは、今のようにバイクメーカーが、
ホンダ、ヤマハ、スズキ、カワサキの4社に絞られる前、
富士重工業つまりスバルが作っていたスクーターです。

ALWAYS三丁目の夕日なんかを観ると、
ノスタルジックな乗り物として、
ダイハツオート三輪などと一緒に走っていたりします。

僕らの時代は、動物名のバイクといえば、
モンキー、ゴリラ、ダックスの時代で、
リアルラビット世代ではないけれど、
観るだけで懐かしい感情が湧いてくるのはどうしてでしょう?
そのフォルムなんでしょうか?

ちなみに、白い洗濯機のように見えるのは、ジュークボックスね。

店内

よくレトロな看板をかざって、昭和テーマパーク風にしているお店がありますが、
ボンカレーだったり、オロナミンCだったり、
由美かおる アース渦巻だったりと、わかりやすいアイコンが並べられるのだけど、
ここは、ご主人の趣味と思われる物がたくさん。
車やバイク関連の物もあるし、トイレにはマルキンの自転車の看板も。

だから、好きな人が「ああアレ!」と一つ発見すると、
それにまつわる物が次々に見つかります。
宝探しみたいな感覚で、楽しい。

珈琲

頂いたのはキリマンジャロ450円。

映画やマンガみたいに時間を止めることは出来ないけれど、
ゆったりとした時間を感じる事は出来ます。
ご主人が一杯ずつハンドドリップしてくれる珈琲がを頂きながら、
この空間に流れる空気感に身を委ね、
たまには、体内時計をゆるめてみてもいいかもね。

■珈琲屋らびっと
■東京都板橋区徳丸3丁目13-10
■営業:10:00~23:00
■定休日:水曜日
場所はこのへん

ワーナーマイカル

さて、僕が観に行った映画はこちら「最強のふたり」

パラグライダーの事故で首から下が麻痺してしまった富豪の男と、
介護役として男に雇われた刑務所を出たばかりの黒人青年の交流を、
笑いと涙を交えて描く実話がもとのドラマ。
まったく共通点のない2人は衝突しあいながらも、
やがて互いを受け入れ、友情を育んでいく。

派手さはないけれど、じんわり、じんわり心に来る映画。

観終わった後に思ったのは「正しい」って何だろうという事。
人は良く「よかれ」と思って、自分が思う正しさを人に押しつける。
僕も時々そういう間違いをおかす。

親は子供のためを思っての発言や行動だったハズが、
いつしか自分の叶えられなかった夢を押しつけていたり。
震災後は、何でも自粛が正しいと主張する人達であふれた。
そして、だいたいそういう人達の選択は、
「正しい」と「正しくない」の2択しかない。

それ意外の「でも楽しい」とか、
そういう選択肢は、はなから排除されてたりする。

この映画では、世間一般では「正しくない」方が、
結果として、障害者である彼の人生を生き生きとさせた。

そして思った。
「よかれと思って」って、ホントに難しく、
気をつけないといけないなと。

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あおい珈琲店(大山)

水神様

前回の、千川上水跡めぐりの続きです。
今回は、大谷口の水道タンク前の道路と、
千川上水の暗渠が合流したあたりからスタート。
ここには水神様が祭られています。

看板

川があれば水難事故がある訳で、子供が溺れたりしたのの供養の為に、
水の事故防止という事で、水神様が祀られているのです。

川越街道

その水神様脇をすりぬけて進むと、川越街道にぶつかります。
街道の向こう側は大山の商店街です。

大山

千川上水の暗渠めぐりをする前から、
どうやら水の匂いがするなと思っていたのが、この通り。
ケーキのパテスリー・マテリエルがある通りです。

大山のメインストリート、
ハッピーロード大山は昼間の自転車通行が禁止されてるので、
(押して歩くのは可)
いつも一本裏のこちらの通りを使っていました。

路地

向こう側から、このモツ焼き屋の路地に出るのですが、
お店の右裏手はすぐ、ハッピーロードで、
こんな狭い間隔で道を二本這わせるのは不自然なのです。
で、漠然とここは川に蓋をした暗渠くさいなあ…と思っていたのですが、
今回調べてみたらご名答!
しかも、自分が探している千川上水のルートの一部だったのです。

ハッピーロード

大山のハッピーロードは、旧川越街道なのですが、
それと交差するように流れていたのが、千川上水で、
この場所には、大山橋がかけられていたそうです。

二叉

商店街に入ると二叉に分かれていますが、右手が旧川越街道だった通り。
左手が千川所水の流れていたルートです。

踏切

左手を進んで、東武東上線の踏切を越えていきます。

自転車道

しばらくすると、大きな通りに対して斜めに入っていく道があります。
しかも、これだけ広いのに区分けは自転車道と歩道。
これは怪しい!

マンホール

…と、川の気配を探すと、この風景の中にその証拠がありました。

さあ、どこだと思いますか?

マンホール

答えは、マンホール。

真ん中の丸くなっている部分を良く見てください。
この円の中は、千川上水の漢字をちりばめてデザインされています。
干すという時に見えるのが、「千」の文字。
その横からぐるりと一周する三本線が「川」。
丁度、真ん中にあたるのが「上」で、その下が「水」。
このマンホールの下に千川上水が流れているという証拠です。

中山道

ここに違いないと確信して道を進むと、中山道にぶつかりました。
千川上水の足跡は、ここからまだ続くので、今回はここまで。
大山に戻って、喫茶店に入る事にしました。

あおい珈琲店

東武東上線の大山駅東口の目の前にある、あおい珈琲店です。
こちらは、ブログの読者の方から、ぜひ行ってみてと勧められてたお店です。

店内

カフェというより、珈琲店という言葉がぴったりの落ち着いた雰囲気。

ご近所の方が静かに談笑する姿もあれば、
本格的に珈琲をじっくり楽しんでる方の姿も。
こういう珈琲店って、昔はよくあったけど、
今は少なくなりつつあるジャンルかも。

グァテマラ

頂いたのは、中深煎りのグァテマラ、500円。
うん、しっかりとした味。
あえて少し置いてから飲んでみると、
落ち着いて深みのある味がわかりやすくなります。

椅子の向こう側に見えるのは本棚なのですが、
ビックリするぐらい、僕好みの本が並んでいました。
写真の本あり、ロック喫茶やバーを紹介した本あり、ロハス系の本もあり。

たぶんご主人が多趣味な方なんでしょうね。
漫画喫茶みたいにズラリと並んでなくても、
セレクトショップのように、自分の趣味に合う本が並んでいると、
ここ一軒で読書が済んじゃいますよ。
江古田からなら自転車でもすぐだし、また来ようっと。

■あおい珈琲店
■東京都板橋区大山金井町38-13
■営業:9:00~20:00
■定休日:日曜・祝日
場所はこのへん

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