ナショナルチャンピオンジャージ

新城

自転車ファンが熱く燃え上がっているツールドフランス2013。
日本人で唯一、出場しているのがユーロップカーの新城幸也選手です。

ユーロップカーのユニフォームは、本来グリーンなんですが、
新城選手は、全日本選手権で優勝しているので、
白地に日の丸の、日本のナショナルチャンピオンジャージを着ています。

自転車競技の場合、各国のチャンピオンは、
その国の国旗をあしらったナショナルチャンピオンジャージを着るのが決まり。

新城選手は、今回、このジャージで出場しているのですが、
このナショナルチャンピオンジャージが賛否両論を呼んでいます。

あまりにも日の丸過ぎる。
デザイン的に日の丸弁当はさけるべき。
検索するといろんなブログでそんな記述が出てきます。

グライペル

確かに、僕も応援している、ロットベリソルのアンドレ・グライペルの
ドイツのチャンピオンジャージはこんな感じ。

カヴェンディッシュ

カヴェンディッシュの、イギリスチャンピオンジャージはこんな感じ。
カッコイイ。

白地の真ん中に赤の丸がドーンと配置された日の丸は、
確かにデザイン的には難しいかもしれない。
だから毎回、オリンピックの時に日本人デザイナーは、
JAPANのユニフォームのデザインに苦労します。
そして、いろいろ工夫します。

体操

でも、ホントに僕個人的になんですが…。
僕のセンスなので正しいとは言えないのですが、
何となく、こういう事ではないような気がするのです。

日本代表

ちなみにこちらが、オリンピックなどに出場する時の、
日本ナショナルチームのジャージ。
前のデザインはいいとして…。

背中

背中はコレですよ。
ロンドンオリンピックの時、日本のTV中継がなくて、
インターネットで英語でのストリーミング中継を見るしかなかったのですが、
空撮や集団の背中映像を見ても、日本チームがどれだかわかりませんでした。

ノルウェー

もろ国旗でもいいんじゃないの?
そう思ったのは、ノルウェーのチャンピオンジャージを着た、
チーム・スカイのボアッソンハーゲンを見てから。

ボアッソンハーゲン

ご覧のように、モロ国旗デザインのジャージです。
でも、自転車ロードレースの中継は、ヘリの空撮が約半分。
背中もこれと同じデザインなのですが、
空撮の時に非常にわかりやすいのですよ。

空撮

じゃあ、先ほどカッコイイと言ったイギリスチャンピオンのカヴェンディッシュ。
空撮映像を見て、どこにいるかわかりますか?

先頭から3番目?5番目?そろとも後ろから3番目。どれだかわかります?
わかりにくくないですか?

空撮

ダサいと言われている説もある新城選手のジャージ、
どこかわかりますか?
わかりますよね。

たぶんデザイナーって表彰台に立った姿を想像してデザインするんだと思うけど、
競技の特性を考え、空撮半分、後は、バイクカメラでの後ろ姿。
正面からの映像は1割あるかないかという中継の特性を考えたら、
背中に大きな日の丸は、間違いじゃない気がします。

尾崎選手

陸上選手が背中に日の丸背負う事あるけど、
右とか左とか関係なく、あれって日本人としての誇りを感じるし。

新城

前については、賛否両論あるのは認めますが、
背中はシンプルに日の丸でいいんじゃないかと思います。
少なくとも僕はこの背中に誇りを感じます。
カッコイーーと思うよ。
いや、カッコいいというより、「ユキヤ、ありがとう」って感じなんだよな。

山岳コースなんかで有力選手がどんどんちぎれて落ちていく中、
「ユキヤ大丈夫?」
なんて集団の中に姿を探す。
そのときに、この日の丸が見つかった時の嬉しさ。
約200人の中で日本人選手の存在をアピールするこのジャージ、
素晴らしいじゃないですか!

ヘルメット

そして、このユキヤのヘルメットにも仕掛けがあるんですよ。
白赤だから日の丸カラー?

ヘルメット

ゴールスプリントでは、下を向いて必死にスプリントする。
という事は、それぞれヘルメットのてっぺんを向けてゴールに。

これを聞いて、新城選手がどこにいるかわかりましたか?

オシャレだ、オシャレじゃないって議論が起きるのもよくわかりますが、
戦国時代と一緒で、戦いの中で瞬時に「我が軍」を判別出来るのが、
戦いのデザインだと思うんですよ。
個人的に。

ツールドフランス第2ステージのハイライト、
2分29秒に、ナショナルチャンピオンジャージの新城選手登場。
3分22秒あたりからのゴールスプリント、新城選手が参加しています。

解説無くても、ヘルメット見ればわかるよね。
どう?そういう視認性優先のユニフォームも悪くないと思うけど。
日の丸がゴールに突っ込んで来るって興奮するよ。オレは。

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ツール・ド・フランス2013

ツールドフランス

ツールドフランスがいよいよ開幕しました!

カフェめぐりファンの方には、あらかじめ謝っておきますが、
ここから1ヶ月間、カフェネタは少なくなります。
もうすでにツールに夢中です。

待ちに待ったこの1ヶ月が始まったのです。

ふだん、あまちゃんとタモリ倶楽部しかTVを観ないこの僕が、
初日からガッツリTV中継に見入りました。
たぶん高校野球ファンの熱い夏の盛り上がりに近いのかも。

とはいえ、一緒に盛り上がれる人が少ないので、
家で中継を観ながらツイッターで情報共有。
なので、ツイッターもツールネタ満載になりますので、
ウザい人は、フォローはずしちゃってください。

ロットベリソル

僕が応援するのはベルギーのチーム、ロットベリソル。
ゴール前でのトレインが綺麗で、好きになったチームです。

リドレー・フェニックス

実は僕の愛車リドレー・フェニックスは、
このロットベリソルが春のクラシックレースで使用したもの。
カラーもチームレプリカ。

世間一般からするとマイナーな自転車競技に夢中になり、
その中でも、スカイとかレディオシャックのような有名チームじゃなく、
ちょっぴりマイナーなロット・ベリソルを選んでしまうと、
もう、仲間がほどんどいない。
でも、いいのだ。ロット・ベリソルを応援し続けるのだ。

新城幸也

そしてもう1人。
日本人選手のユーロップカー・新城幸也選手。
今回は、オリカグリーンエッジの別府史之選手も、
サクソバンクティンコフバンクの宮澤崇史選手も選出されなかったので、
日本人では唯一の出場となります。

1週間前の全日本選手権で優勝した新城選手は、
ナショナルチャンピオンジャージで登場。

自転車レースでは、その国のチャンピオンになった人は、
国旗デザインに近いチャンピオンジャージで走る事を許されます。

新城選手は、もろ日の丸で、カッコ悪いとか賛否両論あったけど、
僕は肯定派。

新城

こうして観ると、日の丸がデカすぎるように見えるけど、
集団の中に入ってしまうと、目立たなくなります。
ちなみに、背中にも大きな日の丸が。

集団

中継映像は、こうして背中が映し出し出される事がメイン。
空撮も背中なので、日の丸は見つけやすい。
デザインより、視認性重視は、大歓迎。

ちなみに、グライペルやカヴェンディッシュもチャンピオンジャージなのだけど、
白にラインを引いているシンプルなヤツなので、
空撮の時は、どっちがどっちか一瞬わかりにくかったです。
昨年のチームスカイのボアッソンハーゲンのノルウェージャージとか、
あのぐらいの方が空撮でも見つけやすくていいなあと思い、
日本も背中にデカい日の丸にしてくれないかなあと思っていたのでした。

コルシカ島

今回は、ツールドフランスにとって記念すべき100回大会。
しかし、コルシカ島でスタートした記念すべき大会は、波乱の幕開けとなりました。

レースのドキドキ感とは別に、
映画「スピード」のような、思いもしなかったハラハラの展開が。

ゴール地点

なんと、レースが残り10㎞に差し掛かり、ゴール前の準備も慌ただしくなった時、
オリカグリーンエッジのチームバスが、ゴールアーケードにひっかかり、
コースを塞いでしまったのです。

もう、あと10分もすれば、選手達はこのゴールに飛び込んで来ます。
時速70キロを越えるスピードで。

運転手

前へも後ろへも動かず、ただただ呆然とする運転手。

情報も錯綜します。
ゴールを3キロ手前にするという指令が無線で飛びます。
3キロ手前に選手のタイムを計測するポイントがあるからです。
ただそこはロータリーになっていて、カーブがあり、
ゴールスプリントをするには、とっても危険な場所。

でも、バスは動かない。

楽車

やっとバスが撤去されたと思ったら、ゴール位置を元に戻すという指令が。
残り10キロを切っている中で、
ゴールは、3キロ手前なのか?それとも元の場所なのか、情報が錯綜。
スピードをあげるもの、ゴールが伸びたことで落とす者と、
足並みが揃わなくなり、集中力も欠け、ついに集団落車事故に。

ここで今日の有力スプリンターがのきなみ巻き込まれ、本命が消えます。

キッテル

そんな中、若干棚ぼたではあるけれども、
運良く残っていたスプリンターのキッテルがステージ優勝。

そんな波乱のツールドフランス2013、第一ステージのハイライトはこちら。

波乱を巻き起こしたオリカグリーンエッジのyoutubeでは、
監督達が乗ったチームカーの中で、無線で指示を出しながらも
混乱している様子がUPされています。

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