秩父サイクリングのコツ

西武秩父

ここの所、毎週、秩父にサイクリングに出かけていますが、今回は、輪行とレンタサイクルのコツを書きたいと思います。

西武秩父の駅前は、ロードバイク、レンタサイクルとサイクリング客で賑わっています。今、秩父が賑わっている理由の一つに、「秩父札所 午歳総開帳」が行われているというのがあります。秩父三十四カ所札所の、秘仏のご本尊様が全て拝む事が出来る60年に1度の特別な総開帳なのです。

そして、相変わらずの「あの日見た花の名前を僕達はまだ知らない。」の聖地めぐり。

そろそろはじまる、紅葉シーズンと、見所が沢山あるのです。

そんな秩父でのサイクリングは、主に3つのパターンがあります。
①東京から秩父まで行く事を目標とした、ロングライド。
②秩父まで電車で輪行しての、サイクリング。
③駅前でレンタサイクルしての、サイクリング。

①の秩父までのロングランド

「白石峠をヒルクライムし、定峰峠へ渡って秩父へ降りる」パターンと、「名栗を通り、山伏峠を越えて芦ヶ久保方面へ降りる」パターンがあります。

地図上では、飯能から299号を行くルートが便利そうに見えますが、路肩が狭く、大型ダンプがビュンビュン通り、途中、長い長い正丸トンネルがあるので、自転車の人はここを使いません。

山越えの人は、山伏峠を越えるルートの方が、白石峠ほど坂がきつくないので、初級者にはお勧めです。…と言っても、峠だからかなり登りますけどね。

ロングライド派は、そう多くないと思うので、今回は、②の輪行メインで解説します。

②秩父まで輪行のコツ

ロードバイクを買ったばかりの初心者の人にこそ、輪行をオススメします。秩父は都内を走るよりは、交通量も少なく、いい風景の中を走って、美味しい物をを食べ、日帰り温泉に入って、輪行だから、一杯やって帰る事も可能。

まず、秩父までの輪行。

快速急行

土日のみ運行している、池袋から直通の快速急行が便利。

こちらは、1日2本で、7時5分と、8時5分の出発。特急券がいらず、通常の運賃のみで乗車出来ます。長瀞行きと、三峰口行きが連結してあり、横瀬で切り離されます。

三峰口行きは、西武秩父でスイッチバックし、三峰口方面に向かいますが長瀞行きは、西武秩父に止まらず、西武秩父近くの「御花畑」で停車し、そのまま秩父線で長瀞方面に。秩父神社などに行くなら、秩父線の「秩父駅(西武秩父とは別)」下車が便利。なので、秩父でどちら方面を観光するかによって、三峰口行きか、長瀞行きの車両を選びます。

車椅子車両

通常、輪行の場合は、先頭の運転席か最後尾の車掌前のスペースに陣取りますが、この4000系の車両は、先頭も最後尾も、BOX席になっていてスペースがありません。なので、オススメは、1号車と、5号車、つまり、三峰口行き、長瀞行きの先頭車両の後方側にある、トイレの向かいにある、車椅子スペースが便利です。

もちろん、車椅子の方がいる場合は優先させてください。

4000系

ちなに、以前、その場所に輪行袋を置いた時の写真がこちら。ここなら、縦型のオーストリッチでも、横型のモンベルでも、前輪だけ外すタイプでも、置くことが出来ます。ただし、輪行がかち合う可能性があるので、1号車か5号車のどちらかを確保で。

レッドアロー

さて、今回僕が試したのは、特急レッドアロー。池袋7時30分発の「ちちぶ5号」で、西武秩父着8時58分。レッドアローの場合は、上の写真の縦型のオーストリッチが便利。

シート後ろ

縦型はこのように、後部座席と壁の間にスッポリと入ります。モンベルの横型だと2席の幅に収まらないので、無理矢理縦にするハメに。

リクライニング

このように、隣の人がリクライニングをMAXにしても当たらないので、安心して輪行出来ます。

西武線のレッドアローは、全席指定ですが、自動販売機で買うと、好きな席が選べないので、窓口で買うようにします。ちなみに、特急料金は、西武秩父まで+700円。運賃は、780円で、合計1480円

窓口で、「車両の一番後ろの席、背中のスペースに荷物を入れたいので」というと、事情を察知してくれて、空席かどうか調べてくれます。

その前に、窓口の場合は、窓口向かいのテーブルにある申込書に どの列車か、時間と行き先を記入して出さないと受け付けてくれないので、これを忘れずに。

デッキ

ちなみに、特急のデッキはこんな感じ。

縦型

縦型なら、このように壁の幅と同じなので、邪魔にならないように置かせてもらう事も可能です。

縦型のオーストリッチは、エンド金具などをつけるので、面倒と敬遠する人もいますが、このように特急輪行では、便利さが上です。

輪行

さて、池袋発着じゃない方。横浜の元町中華街から、東横線、副都心線経由で、小竹向原から、西武池袋線に入る、快速急行「飯能行き」が、1時間に一本の割合で出ています。なので、飯能まで直通で行っての、西武秩父行きへの乗り換えがオススメ。

こちらは、普通の西武線、副都心線、東横線の車両なので、運転席前か、最後尾の車掌前スペースがオススメ。

ちなみに、縦型オーストリッチと、横型モンベルを置いた時は、こんな感じになります。

輪行袋

編成によっては、車椅子スペースのある物もあるのですが、それだと、こんな感じで前輪だけ外すタイプも大丈夫。
という訳で、それぞれの便利さで、輪行のパターンを選んでください。

前輪

ちなみに、西武秩父駅前で、輪行初心者と思われる方々で、前輪だけ外す、この手の輪行袋を使っている人を多く見かけましたが、2013年4月から、 JR各社の輪行袋の車内持ち込みのルールが厳格化され

「3辺の最大の和が、250センチメートル以内のもので、その重量が30キログラム以内」「長さ2メートルを超える物品は車内に持ち込むことができない。」

「解体して専用の袋に収納したもの又は折りたたみ式自転車を、折りたたんで専用の袋に収納したもの」

とされ、サドルが出ている物は、収納された状態では無いという規定に。なので、駅員さんに見つかると乗車拒否される事があります。

ちなみに、プロンプトンなどの折り畳み自転車での、 カバーをかけた転がし輪行も禁止になっています。

なので、JRを乗り継いだりする場合は、両輪外す輪行の方が安全です。覚えてしまえば、簡単に出来るようになるので、どうせならマスターしましょう。

ちなみに、輪行袋で規定内で一番簡単と言われているのが、グランジの輪行袋。ハンドルとシートを地面につけて、自転車を逆さに、クイックレバーで、両輪を外したら、タイヤの収納袋に。フレームをひっくり返したまま、輪行袋に入れ、フレームの両サイドに、タイヤ収納袋を入れ、ジッパーをあげれば、収納完了。

モンベルの横と似ているけど、タイヤをベルトで固定する必要がありません。

ボトルケースに入るほどコンパクトじゃないけれど、リュックとかしょって、ポタリングする人だったら簡単でいいと思います。

レンタサイクル

③秩父で自転車借りて、レンタサイクル

さて、③のレンタサイクル派の方ですが、西武秩父駅前の「秩父観光情報館」でレンタルしています。

秩父広域観光レンタサイクル「サイクるっとちちぶ」というシステムで、西武秩父の他、芦ヶ久保、長瀞、皆野の駅前、小鹿野と、両神にも、サイクルステーションがあります。

ショートレンタ(2時間以内) 300円
ハーフデイレンタ(4時間以内) 500円
ワンデイレンタ(8時間以内) 1000円
乗捨料金 500円
超過料金(1時間) 500円

乗り捨てというのは、違うステーションに返す場合の超過料金です。貸出の際は写真付き身分証明書(免許証など)が必要です。

この西武秩父のサイクルステーションですが、今回紹介した池袋7時5分発の「快速急行」(三峰口行き)が、西武秩父着8時49分。池袋発7時30分の「ちちぶ5号」が、西武秩父8時52分着。

この秩父観光情報館が、9時オープンなので、2つの列車の観光客が殺到し、僕が見たときは、9時の時点で残り2台でした。なので、これ以降に到着の電車の場合、自転車が出払っている場合あり。という訳で、レンタサイクル派にも、この2本の電車がオススメな訳です。

ちなみに、改札出てからトイレに行きたくなった場合、秩父観光情報館にはトイレがないので、仲見世の真ん中にあるトイレを利用してください。

西武秩父

ちなみに帰りなんですが、土日のみ運行の池袋直通「急行」長瀞から来る電車と、三峰口から来る電車が、横瀬で連結。

長瀞から来る電車は、西武秩父には止まりませんので、秩父駅、15時43分と、16時44分。

西武秩父は、三峰口方面から来る15時51分と、16時51分の「急行」と、16時28分の「快速急行」

三峰口から来る「急行」は、西武秩父の一つ三峰口寄りの影森から、15時41分と、16時41分に乗ると、輪行場所が確保しやすい可能性大です。

特急のレッドアローは、1時間に1本出ていて、池袋行きの最終が21時25分。

西武秩父でも、自販機じゃなく、窓口で買うと、車両最後後尾のスペースが指定できます。

切符

指定席を取る時のコツを教えますね。
普通、車両の最後尾を指定し、座席の後ろのスペースに自転車を入れると思うのですが、西武秩父線は特殊で、飯能でスイッチバックするので、そこからの事を考えて、スタート地点の西武秩父からは、後ろ向きで走ります。つまり、本来の最後尾、号車によって席数が違いますが、12とか16とかを取ると、本来、最後尾のハズが、最先端!に自分の前に自転車を置き、膝で抱えるように座る必要に迫られます。輪行組で何人か、このパターンの人いましたね。実は、通は、1を指定します。

輪行

するとご覧の通り、座席の後ろに自転車を入れられます。この電車、飯能までは自転車側の方に進んで行くのです。飯能から池袋までは、スイッチバックして、左側に進んでいきます。なので、西武秩父駅から乗る場合は、「1」を取るのが正解です。

西武秩父駅前温泉、祭の湯の情報はこちら

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スマイルカレッジ

小松川大橋

このブログでも紹介した初心者対象のロードバイク教室
「バイシクルセオ西千葉」の「スマイルカレッジ3期生」の
第1回目のレッスンがあるというので、顔を出しに行きました。

それと同時に、東京〜千葉間の新ルート開発をする事に。
これまで14号を使っていたのですが、路肩が狭かったり渋滞が多く、
慣れれば大丈夫なのですが、快適という訳ではありません。

なので、今回は荒川の平井大橋の一本下流の橋を渡るルートで。
小松川大橋を渡っています。

階段

ところが登り口に自転車の車道走行禁止の標識があったので、
土手から歩道にアプローチしたのですが、
江戸川区の小松川の方に自転車のスロープがなく階段しかありません。

あれ?前は自転車で通れた気がしたんだけど…。

新小松川大橋

実は、この橋は落とし穴でした。
こここは上りと下りで別々の橋が架けられていて、
当然、左側通行を順守して行ったので下りの小松川大橋を通ったのですが、
自転車走行空間は、隣りの登りルートの橋、新小松川大橋に、
対面通行方式で作られていたのです。
もちろん、自転車の為のスロープもあります。

googleのストリートビューで参照してみたのですが、
赤茶色の部分が歩行者、車道側のコンクリート色の所が自転車と分けられ、
自転車と歩行者分離しているのですが、
その前に、道交法で自転車の左側通行順守をうたっている割りに、
途中から急に右側通行になるとか、混乱の元です。

以前、上りの時にこの橋を通った事があるので、普通に通れると思っていたのですが、
その為、まんまと罠にハマってしまいました。

まあ、こういうのの繰り返しがルート開発に繋がるんですが。

江戸川大橋

京葉道路は、篠崎から高速の京葉道に入るので、
江戸川大橋は自転車での通行は出来ません。
そこで、橋の下をくぐって、堤防沿いに篠崎街道を走ります。

江戸川水閘門

すると篠崎ポニーランドの所で土手に上ると、
通称篠崎水門こと、江戸川水閘門が見えて来ます。

江戸川水閘門

その篠崎水門を渡って対岸に。

行德橋

続いて、行德橋こと、行徳可動堰を渡って対岸へ。

原木中山

そこからの通りの名前はわからないのですが、
東西線の原木中山の下をくぐる道を道なりに進みます。
路肩は狭いですが14号などみたいに車の交通量は多くないので、
自転車乗りの姿を見かけます。

原木IC

京葉道路、原木のインターチェンジ、ここを右、国道357方面へ。

水門

国道357号を行くと、大型トラックが多いので、
合同製鐵船橋を曲がり、工場街の中を突っ切っていくと、船橋港に流れる川の水門に。
ここは自転車と歩行者しか通れないので、穴場中の穴場。

京葉道路

すると再び京葉道に沿うように走る道出るので、そちらを進みます。

船橋港

船橋の港も見えるので、14号よりは景色も楽しめます。

14号

突き当たりまで行ったら右折すると、14号へ。
ここから先のルートは、また今度開発します。
ともあれ、東京〜千葉間は、走る道の選択肢が少ないので、
なんとか、自転車快適ルート、探してみたいと思います。

みどり台

千葉街道から京成の「みどり台」へ。
ここは今話題のラウンドアバウトみたいな形で、
昔から信号無しの円形交差点となっています。
未知のランドアバウトを拒否る人多いけど、
昔からある所では、普通に何の混乱もなく存在してるんですよね。

バイシクルセオ

そして到着、バイシクルセオ西千葉店。
スマイルカレッジ3期生の方々が集まっています。
今回は21人中20人が女性という、女性率の高さ。

この日も来ていた2期生の女性に聞いたけど、
ロードバイクを始めるにも、まずどこから始めていいのかわからなく、
ゼロから教えてくれる所を探していて、たどり着いたのだそうです。

講習

まずは、何班かに分けてカウンセリング。
何がきっかけでやりたいと思ったのか?将来的にはどちらの方向を目指しているのかを
聞きながら、本人の意思を確認していきます。
弱虫ペダルから入った人と、トライアスロン系では全く違うし
レース指向と、ポタリング派でも、ちょっと違うし。

で、まずは空気の入れ方から。
ロードバイクはバルブがフレンチなので、ママチャリとやり方は違います。
後は、高圧で空気を入れるので、どのぐらいまで入れるのかメーターを見ながら。
高圧だと初心者女子は、最後、ポンプ入れるのも苦戦したりして。

その後、乗り降りの仕方。
女性初心者の多くが、パニくっていると
ママチャリのクセで、上のフレームを、前から跨いで乗ろうとします。
後ろからのまたぐクセをつけさせたり。
そんな初歩の初歩からスタート。

もちろん最初はフラットペダル。

車道側に倒れないように、左側の足をつく練習。

千葉公園

そして実走は、車の来ない千葉公園内の周遊道路。
ここは乗り降り、止まり方、ギアチェンジの実践をするだけなので、
ママチャリ以下、10㎞以下の超ゆっくり走行。

まず、こうして1回目は、頭で想像していただけのロードバイクを、
リアルな体験として、体に入れていきます。
弱ペダ女子に多いのですが、ヲタク気質から、マンガからの知識は豊富なんだけど、
肝心の乗り降り、交通ルールなどが抜け落ちている人が多数。

ロードに乗るなら、ヘルメットをして、左側車道走行、信号順守、併走禁止。
レースでは道路規制をして車の流入がないから、集団で走れますが、
通常の車道でレースのような並んで走る事は禁止されています。
まずは最低限でも、これらは身につけましょう。

という訳で、西千葉のスマイルカレッジに顔を出しに来たのですが、
そのついでで、この後、内房まで自走して行く事にしたのでした。

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