さぼうる2(神保町)

新目白通り

梅雨の晴れ間を狙って、自転車カフェめぐりの旅へ。
土曜日という事もあり新目白通りも大型車が少なく、走りやすい。
快適!快適!

神田川

明治通りとぶつかる直前に神田川が姿を見せます。
意外と水の色も綺麗で、涼しげな流れ。
自転車の旅では、こういう風景と出会うのも楽しみの一つ。
車やバイクでは素通りしてしまう場所ですが、
自転車なら、気に入ったらすぐに降りて、眺める事も。
そこから新たな発見もあったりします。

都電・早稲田駅

明治通りを越えると都電と合流。
そのまま真っ直ぐ進むと、都電の起点となる早稲田駅があります。
そのうち、都電沿いのサイクリングとかも楽しそうですね。

リーガロイヤルホテル

早稲田大学の裏手方面、リーガロイヤルホテル付近に来ると道路の色が変わります。
写真ではわかりにくいのですが、アスファルトが黒ではなく、
白っぽくなったグレーのような色に。
光が反射して、少しまぶしいのですが、これには何の効果があるのでしょうか?
放熱とかヒートアイランド対策?
それにしては範囲が早稲田付近と狭いのですが、実験的なものでしょうか?

飯田橋

そのまま真っ直ぐ進んで行くと、飯田橋の交差点に。

九段下

さらに、そのまま真っ直ぐ進むと九段会館が見えて来ました。
そこを左折すると、今回の目的地、神保町ももうすぐです。

神保町

そしてやってきました。神保町の交差点。
学生街に住んでいるせいか、こういう町には親近感を覚えます。

さぼうる2

今回目指したのは、こちらのお店。
「さぼうる」と「さぼうる2」と並んでいますが、
目指したのは「さぼうる2」の方です。

さぼうる

「さぼうる」は、もう50年以上続く喫茶店。
スペイン語で「味」という意味らしいですが、
学生の間で「サボる」という意味の方が定着してしまったのだとか。
書店や出版社の集まる町らしく、このお店には多くの作家、漫画家、文化人、
さらには、芸能人が訪今も訪れます。
ドラマなどの舞台にも使われ、最近では「素直になれなくて」で、
ナカジ(瑛太)が父親(吉川晃司)と待ち合わせをして会うシーンに出てきました。

こちらは喫茶が中心で、軽食はサンドイッチなど本当に軽い物だけ。

さぼうる2

一方、こちらは食事中心の「さぼうる2」。
学生街の食事の美味しい喫茶店として、人気を博しているお店で、
喫茶店にもかかわらずランチ時には行列も出来ます。

メニュー

お昼のメニューはこんな感じ。
迷わずカレーにする事にしました。

ビーフカレー

ビーフカレーのセットは、サラダとコーヒーがついて850円。
まず、そのボリュームに驚かされてます。
なにも言わなくても御飯が超大盛り。
さすが学生街の喫茶店。
ルーもたっぷりかかっているのですが、
あまりにも御飯が多い為に、調節しながら食べないと、
ルーが足りなくなってしまう羽目になってしまうので、ご注意を!

迷わずカレーを注文したのですが、少し後悔しました。
後から来る人来る人、みんなナポリタンを頼んでいるのです。
見てみると、こちらも大盛りで富士山型にナポリタンが盛られています。
江古田にあるトキのナポリタンも超大盛りですが、それに負けず劣らずのボリューム。
機会があれば、今度はあれに挑戦してみようかな。

■さぼうる2
■東京都千代田区神田神保町1-11
■営業:8:30~22:00
■定休日:日曜日
場所はこのへん

本屋

せっかく本の街、神保町に来たので、本屋さんめぐりをしてみる事にしました。

古本市

歩けば街のいたるところで古本市が開かれています。

古書

古本というより古書と言った方がいいですね。
大正時代の夏目漱石全集は9000円。
なんだか浪漫を感じます。

こんな貴重な本が並び、多くのお客さんが訪れるからでしょうか、
本郷や早稲田といった他の学生街では本屋さんが減る傾向にあるのに、
この町で組合に登録する古本屋さんは逆に増えているのだそうです。

地図

専門的な古書がならぶショーウインドウには、
江戸時代の地図も飾られていました。

これは江戸城の地図。
そうだ!ここから江戸城って近かったハズ。
行ってみよう!

平川門

神保町から白山通りを皇居方面に向かうと、
毎日新聞社の向かいにある平川門に突き当たります。
ここからも江戸城のあった皇居東御苑を見学出来るのですが、
ペットの持ち込みと自転車の進入禁止なので、ここに止めていく事に。

平川門は、大奥の女中さんたちが出入りした江戸城の勝手口的な門です。
三代将軍の家光の乳母であった春日局が外出をした時に、門限に遅れたのですが、
たとえ春日局であっても規則は規則と、門が開けられず、
結局、この平川門の外で一夜を明かしたと言われている場所です。

入り口

橋を渡り門をくぐって中に入ると、入園する為の入り口があるのですが、
入場は無料で、ここで入園票を貰って中に入るシステム。

入園票

これが入園票。
この皇居東御苑には、いくつかの門から入園する事が出来るのですが、
入った門から帰らなくてはいけないという決まりはないようです。
どこの門でも、とにかく、出るときにこれを返せばOKです。

天守台

本丸には天守台があります。
この位置に江戸城の天守閣があったのですが、この石垣の上にあった訳ではありません。
二代将軍・秀忠の時代にここに建てられ、三代将軍・家光の時に大改修。
徳川家の威光を誇る大天守閣が造られるのですが、火事で消失。
その時に石垣等も荒廃してしまったので、
四代将軍・家綱の時に加賀前田藩によって築き直されたのがこの土台。
よって、新たに作られた土台なのです。

しかし、家綱の補佐役で叔父でもあった保科正之が、
「太平の世に天守閣は不要、それより江戸の街の復興を」
とレンホーさんのように箱物に対する疑問から再建を仕分けし、
以来、天守閣の建設には至りませんでした。
戦国時代は、戦況を見守るための司令塔的な役割もありましたが、
太平の世の中になってからは、展望台の役割しかありませんでした。
城下の人達が再建に苦しんでいる時に、展望台を作る意味があるのか?という事です。
もしかしたら、事業仕分けの元祖かも。

という訳で、三代将軍家光以降は、江戸城に天守閣はありませんので、
時代劇の四代将軍以降の話で、江戸城の天守閣が出てきたら間違いです。

八代将軍・吉宗という設定の「暴れん坊将軍」とか
「大奥」シリーズでも、家光以降で天守閣が出てきたりしますが、それはナシって事ですね。
しかも、姫路城の天守閣合成しているし。

大奥

天守台から見える、美しい芝生のある場所にあったのが大奥です。
様々な女の戦いが行われていた場所です。

ちなみに本丸には、
写真手前から、女性のみで構成させる「大奥」
将軍のプライベート空間などのある「中奥(なかおく)」
大名などとの謁見が行われる「表向」
が、ありました。

松の廊下

表向きの方に向かうと、松の廊下の跡地がありました。
赤穂浪士でおなじみの、浅野長矩が吉良上野介を斬りつけた場所です。
外国人観光客の方も「オウ、マツノロウカ、チュウシングラ」と声を上げてました。
外国にも有名なんですね。

あじさい

東京のど真ん中の大庭園には自然が多く、季節の花も美しく咲いています。
ところで、この風景を楽しんでいる観光客の多くが、外国人の方でした。
意外と日本人の方が、この中に入った事ないですよね。
さすが江戸城だけに敷地が広大で、ウォーキング等にピッタリですので、
ぜひ、機会があればお出かけして散策してみてください。

武道館

江戸城に別れを告げた後は、
「屋根の上に光る玉ねぎ」でおなじみの武道館を遠くに見ながら、
九段下から市ヶ谷方面へ。

九段下

九段下の駅から、アラサー、アラフォーの女性達が湧きだして来たのですが、
何かと思ったら、ちょうどこの日、武道館では松田聖子さんのコンサートが。
キャッキャとはしゃぐ皆さん。
きっと心の中は、十代にタイムスリップしていたんでしょうねえ。

今回のルート

自転車で23区カフェ制覇の旅…ただ今、12/23区。

地図

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“さぼうる2(神保町)” への2件の返信

  1. >sayapiyo★ さん
    お久しぶりです。
    最近、雨が多いので、なかなか遠出する勇気がなくて…。
    結構、ゲリラ豪雨なんかも多いですし、天気予報とにらめっこです。
    梅雨が明けたあたりで江戸川区とか行きたいですね。

  2. ganさん、ご無沙汰しております。
    そしてこちらのブログではハジメマシテ!
    今回は何区へ行くんだろう~?と楽しみに読んでます。

    今回のさぼうる2、とってもなつかしいです!
    今も神田に勤めていますが、以前勤務していた会社は神保町に近く
    当時は営業兼任だったので、外回りのついでにちょこっと寄ったこともありました。
    学生さんだけでなく社会人も「さぼうるでさぼる」のです♪
    さぼうる2といえば、やはりナポリタン。
    ほんとおっきくって。20代前半、よく食べる子だったあのころのあたしでも
    ちょっと食べきれないくらいの大盛りナポリタン。
    でも美味しかったなぁ。今度ぜひチャレンジしてみて下さいね。

    ブログ最後の23区の地図がちょっとずつ塗りつぶされていくのを見るのが
    またあたしのひそかなお楽しみでもあります。
    こうして見てみると3月まで住んでいた練馬と現在住んでいる江戸川は真反対。
    大田区とどっちが遠いかな~?
    距離があるから、ganさんが江戸川区へいらっしゃるのは23区内の何番目になるかな?って
    こっそり予想をしております。

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