法隆寺 祈りとかたち・東京藝術大学大学美術館

芸大美術館

上野の東京藝術大学大学美術館に行ってきました。
現在行われているのは、東日本大震災復興記念
「法隆寺 祈りとかたち」。

看板

聖徳太子によって創建された法隆寺。
こちらには除災を祈って造られた国宝の毘沙門天や吉祥天などをはじめとする
仏像や工芸品が多く、それらが展示されています。

仏像って、観光気分でしか観たことなかったのですが、
美術品としての視点でみるうちに、
逆に、そこに込められた祈りやエネルギーが伝わって来るような
不思議な気分に。

四天王

ものまて四天王など、何気なくつかう四天王という言葉は、
仏教における4人の守護神の事をいうのだけど、
その中から、広目天と多聞天が、
阿弥陀如来座像を挟むように、立ちはだかっているのが、凄い良かった。

邪気を踏みつけ、災いから守るように睨み付ける2人の神様。
画像が無いのが残念なんだけど、その間に、無の境地で座る、阿弥陀如来座像。
まさに無というオーラで、邪推全てを見透かされているような気分に。

自分のけがれている感が浮き彫りになるかのような空間でした。

陳列館

芸大の敷地にある陳列感では、摸写された壁画で、
法隆寺の金堂を再現する試み、「別品の祈り」が開催されています。
こちらは、入場料無料。

1階のスクリーンでは、4Kどころではない8Kスーパーハイビジョンで
法隆寺金堂壁画をテーマにしたアニメーション映像作品が上映されているのですが
これが凄いいい!

3分前後の短い作品なんだけど、ただの壁画を投影しているかと思いきや
仏像が身につけている布や装飾品が、風に吹かれたかのように揺れていたり、
さりげなく、壁画が動き出す感じ。

これ好きだわ。
もっと長い作品が観たくなるぐらい。
アニメの新しい手法としても面白い。

「法隆寺 祈りとかたち」は1500円ですが、
こちらの「別品の祈り」は無料なので、
上野公園に立ち寄った際に、ふらっと入ってみるのもいいかも。

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