春だと思ったら冬の気候に逆戻りしたりして、寒暖が激しいけれど、自転車乗りは、そういう気温の変化を肌で感じます。そして、目でも季節を感じる場所というのもあります。
荒川サイクリングロードを走るサイクリストなら賛同してくれると思うけど、特に荒川の上流の、田んぼの中を走る区間だと、春先、田んぼの土興しから始まって、水入れ、田植え、稲が育ったと思ったら、穂が頭を垂れ、黄金色に染まったら刈り入れ。こんな風に変わって行く稲の姿で、季節を感じる事が出来ます。
この哲学堂に面した中野通りも、そんな道の一つです。春には花見客で賑わう哲学堂ですが、さすがに、この時期、まだ桜の気配すらありません。
しかし、その対岸の梅林は色づき、春の訪れを告げています。
桜の一つ前の季節、春の第一段階って感じですかね。
そういえば、梅見といえば一つ思い出しました。桜台に久松湯という銭湯があるのですが、昔は庭に露天風呂があり、その岩風呂の脇に梅の木があり、春には梅見風呂が楽しめたんだよな。今は、マンション形式に建て直しているので、あの露天風呂は消滅した模様。ご近所の穴場露天風呂だったんだけどなあ。
なにはともあれ、梅が終われば春の第二段階、桜の季節。中野駅までは、桜のトンネルになっているので、その時期には、この通りにピンクの屋根がかかります。それが散れば、新緑の季節。猛暑には、日差しを避けるように木陰の中に。その葉が茶色に色づき、舞い散り始めると、秋が深まり冬の気配。
この道を走りながらそんな風に、季節を感じます。
今回は、中野通りの南口側にある、アザミへ。
ここはコーヒーショップと名前はついているのだけど、メニューの下のように、ランチで、本格的なイタリアン&フレンチな一品が楽しめるお店。前回、僕が食べたのは、
イベリコ豚ベジョータ、タンのラグー、ニョッキのパブール添え。ローストチキンと、ペリーグーソース。
ただ、この日の目的は、あえての喫茶メニュー。ナポリタンです。このお店で、昭和な一品がどんな風になって出てくるのか、試してみたかったのです。
えー?意外とシャレオツ!富士山のようにきれいに盛りつけられ、チーズが散らされています。世界遺産ならぬ、喫茶メニュー遺産じゃないのコレ?
お味は昭和なケチャップ強めではなく、上品なお味。女性は、こういう方が嬉しいんじゃないですかね。男性というか、オッサンは昭和ど真ん中のナポリタンの方が好きだろうけど。
美味しいので、この日もずーっと満席。カウンターも一杯。大人数で行くと入れないケースが多いと思うので、いくなら少人数がお勧めです。
■アザミ
■東京都中野区中野3-33-9 南口ビル 103
■営業:
07:00~11:00(モーニング)
11:00~15:00(ランチ)
15:00~17:00(ティー)
17:00~23:00(ディナー)
■定休日:
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