ハントドリップの丁寧な喫茶店を見直したいと思います。
ちまたを賑わせている「サードウェーブ」なる言葉。
相変わらず曖昧な定義で語られ、まとめサイトにまとめられているお店を見ると、
これ本当にサードウェーブなの?というような、
チンプンカンプンなラインナップ。
シングルオリジンで、豆にこだわる小さなコーヒースタンドは、
2〜3年ぐらい前から、都内増え続けているので、
前から、この流れはあったけれど、
それを「サードウェーブ」とマスコミが呼ぶようになったのは最近の話しです。
サードウェーブの代名詞と言われる、ブルーボトルコーヒーのメニュー見ても
ドリップもあれば、エスプレッソ系もあるのですが、
何故か今回は、一杯一杯淹れるということでドリップ系が注目されています。
ブルーボトルの創業者のジェームス・フリーマンが、
日本の喫茶文化をリスペクトして、ブルーボトルを作ったというエピソードが
ハンドドリップにスポットを当てているんでしょうね。
だったら、このブームに便乗してサードウェーブを名乗るチェーン店より
ドリップにこだわる個人店を見直した方がいいんじゃないかと思っていたら、
案の定、同じ事を考える人がいるらしく
散歩の達人が「理想の喫茶店」の特集をしていました。
特集の1発目に「ねじまき雲(陽)」の店主が
ドリップしている姿を載せている姿を載せている事からも、
「サードウェーブ」なんて言葉は使っていませんが、
今のドリップのブームに、
「これを知らずしてサードウェーブとか騒ぐのか?」
的な、皮肉を感じます。
そんな事を考えながら、まずは地元でドリップと考えたら、
「トレボン」だろうなと。
ここの豆はちょっと極端な深煎りなので、
このキリマンジャロを頼んでも、
最初の一口は、強い苦みを感じます。
前にご主人と話したときに、
「少し置くと、落ち着いた味になって、また味がかわります」
と言っていたのですが、
そんな感じで、一息入れて、二口目を飲んだ時には、
苦みが落ち着いていて、「お?」という感じに。
三口目ぐらいで、本来のキリマンジャロの味に。
その変化も面白いです。
ご主人のドリップの方法は、点でお湯を置くタイプ。
ある程度、お湯をスーっと投入する人が多い中、
こちらは、スーラやシニャックの点描画のように、
豆の上に、細かくお湯の粒を置いていきます。
その細かな動きを見ているのも楽しいです。
老舗喫茶のドリップの方法には、個性があります。
これを機に、喫茶のドリップ方法にも、もう一度注目してみたいと思います。
■カフェ・ド・トレボン
■練馬区小竹町1-56-3(小林ビル2F)
■営業:10:00~22:30
■場所はこのへん