チェーン店を避けている自分が、なぜに珈琲館か?それは、どうしてもクリームソーダが飲みたかったからです。
クリームソーダを置いているお店って、何気にどんどん減っていて、あのシャノアールもメニューから消えています。
プアハウスには置かれているのですが、メロンソーダというよりも、今や貴重になったカンダのメロンシロップを、ウィルキンソンとかの炭酸水で割った、ちょっと高級版。
でも今日は、あの、どこか安っぽいメロンソーダが飲みたいのですよ。で、探したら、珈琲館にある事が判明。ただし、主力メニューじゃないらしく、他の冷たいドリンクは、写真入りなのに対して、クリームソーダは、文字だけ。
こちらが、そのクリームソーダ500円。ナポリタンやミートソース、ピラフなんていう昭和な王道喫茶メニューって、どんどん置いている所が少なくなってきて、このクリームソーダも絶滅危惧種。
なんでクリームソーダが絶滅しそうになっているのか、その起源なんか調べていて、ちょっと驚きました。
このグリーンのメロンソーダベースのクリームソーダって日本独自の物なんですね。
アメリカのはコレです。コーラとかルートビアに、バニラなどの風味を付けた物。それを製品化したのが、A&Wのクリームソーダ。アイスクリームはデフォルトで乗って無くて、載せた物は、アイスクリーム・ソーダとか、フロートと呼ばれるらしいです。
緑じゃないのかよ!
ちなみに、日本では、資生堂パーラーが元祖と呼ばれていて、創業者がアメリカのドラッグストアをヒントに、明治35年に、店内の一角にソーダ水とアイスクリームを売る「ソーダファウンテン」を設けました。そこで出されたのが、クリームソーダ。
ただし、メロンソーダと決まっていた訳ではなく、レモンやオレンジなど、いろいろな種類のソーダがあり、これは今の資生堂パーラーでも、同じのようです。
なぜ、その中からメロンソーダだけが全国に広まったのかは謎。引き続き、要調査。
■珈琲館
■東京都練馬区旭丘1-73-3 川端ビル
■営業:
8:00〜22:00(平日)
9:00〜21:00(日祝)
■定休日:無休
■場所はこのへん
で、今回、もう一つ発見が!チェーン店だと思っていたこの珈琲館って、チェーン店じゃなかったのね。厳密には元チェーン店。
お店の情報をチェックする為に珈琲館チェーンのサイトを調べたのですが、江古田店の情報がありません。あれ?と思って調べて行くうちに、このお店は独立店である事が判明して来ました。
かつての珈琲館グループは、2008年5月2日にUCC上島珈琲株式会社が株式を買い取り、子会社化しているのですが、そのUCCに買収される前に、このお店は独立しているらしいのです。
UCCに吸収される際に、元珈琲館の中から、何店舗か独立しているのですが、名前が使えずに、別の名前に。なぜか、ここ江古田と練馬(同じ経営者?)、中野の薬師ロードなどは、奇跡的に珈琲館のまま、営業を続けています。
だから、現珈琲館チェーンがUCCなのに対し、江古田の珈琲館は、KEYコーヒー。
特に、喫茶マニアのホットケーキ族は、元珈琲館の評価が高く、店名を変えた元珈琲館を探し歩く強者も。
なんか、暑いからクリームソーダっていう話しで、安易に記事を書こうとしていたのですが、意外と深掘りになってしまいました。
でも、課題も出来ました。
●資生堂パーラーで元祖のクリームソーダを飲む
●元珈琲館と、現珈琲館のホットケーキ食べ比べ
これは、面白くなってきたぞ!