赤坂で飲み会があったのですが、早めに着いたので、喫茶店で時間つぶし。最近増えてきた高級喫茶店を売り物にするお店の一つ、珈琲茶館 集 赤坂見附店に入りました。
とある立ち食いのお店で、お客さんがマスターに、「コメダ珈琲って、そんなに安くないのに何で客が入るんですかね?」と、未だにデフレマインドで話をしていました。コンビニコーヒーだの、マックのコーヒーなどで、コーヒーは安いみたいなイメージがついていますが、実は、かなり前から喫茶店は、デフレを脱出する方向で来ています。
コメダはファミレス代わりに使う、ファミリー層も取り入れていますが、安いのでおなじみのドトールも、シニア層を狙って、別ブランドの「星乃珈琲店」を展開しています。「ドトール」は持ち帰りや短時間のお客さんが主ですが、「星乃珈琲店」は、ゆったりした落ち着いた空間で、客単価は2倍。
高級喫茶店の走りである椿屋珈琲店の、東和フードサービスも好調でシニア層狙いで、客単価は1000円以上ですもんね。喫茶店は、若者と年配客と、ブランドを変えてターゲットをしぼり、徐々に脱デフレにシフトして来ています。
という訳で、そんな高級志向になりつつある喫茶店の一つ「集」を偵察する事に。
ご覧のように店内は落ち着いた雰囲気で、普通の喫茶チェーンに比べて高級志向。お客さんは見事にシニアが多く、品のようさそうな、お婆ちゃんが、一人でお茶してたり。若者がいないので、お店は静かで、それが人気の一つなのかもしれませんね。
せっかくなんで、プレミアムリッチと呼ばれるアイスコーヒー、750円と、苺のババロワをベースにした、苺のシャルロット、660円。
ところで、シニア向けと書いてきましたが、いったい何歳からがシニアなんでしょう?
僕が毎年参加している富里スイカロードレースは、40才以上がシニアの部で、僕はこちら側です。ところが、映画館では、60才以上からシニア割がはじまり東京ディズニーリゾートでは、65才からなので、まだそちらには、属していません。
シニア=リタイアの香りもしたりするので、まだそちらには入りたくない気もするのですが、どうなんでしょう?初老は、元々40才の事だと知ってビックリした事があるのですが、寿命が長くなった今では、60才ぐらいを指すように変化して来たそうです。シニアは、いったい何歳からなんだー?
「おばさんじゃなく、お姉さんでしょ!」の仲間なんですが、シニアと呼ばれるのを敬遠する人が多いためか、TSUTAYAを展開するカルチュア・コンビニエンス・クラブでは、60才以上を、シニアと呼ばず、プレミアエイジと呼んでいます。
Tカードを分析して、一番お金を使うのは60代以上という結果から、プレミアエイジと呼び、そういう人達をターゲットにした大人向けの高級TSUTAYAを作る事にしました。それが、代官山の蔦屋書店。
別荘、家、旅行、ヨット、骨董、医療に食、クルマ。徹底的にこの層を狙った品揃えにしたそうです。営業時間が、7時からなのは、60代プレミアエイジの朝が早いから。でも、その高級路線がオシャレだっていうので、割とお金を持ってる若者にもウケているそうですが。ミニ情熱大陸みたいな番組「セブンルール」で、前田敦子さんが、DVDを選んでいたのも、この代官山蔦屋でしたもんね。
一番お金を使うプレミアエイジをターゲットにした高級路線は、いろいろ始まっている訳ですが、今回は、まんまとその戦略に乗ってしまったようです。表でメニューを見たとき、正直、ちょっと高いかなあと思ったけど、「いや、このぐらい出せる」みたいな見栄が湧いてきて、結局入っちゃった訳だから。
■珈琲茶館 集 赤坂見附店
■東京都港区赤坂3-9-1 紀陽ビル 1F
■営業:
9:00~23:00(月〜土)
10:00~23:00(日祝)
■定休日:無休
■場所はこのへん
■お店のサイト
最後に一つ、怖い話を。こういうシニアをターゲットにした商売が出てきて、高齢化社会が近づいて来ているなと、何となく思う訳ですが、ユニチャームによると、2012年に、子供用のオムツと、大人用のオムツの売り上げが逆転しているそうです。子供用1390億円:大人用1590億円。日本総介護時代!きゃーーーーーーーーーーーっ!