藤香想 (要町)

路地裏

あいかわらずテレビもスマホの中もヒステリック。誰かが何かにずーっと怒っている。だからこんな陽気の日に、テレビを消して、スマホをしまい、怒りを体に取り込むのはやめましょう。同じ怒りなら完全エンターテインメントの方が面白いので夜に飲みながらマーベルの映画シリーズを見るのが最近のお気に入り。しかも吹き替え版で。

本来ならデジタルデトックスで、一発サイクリングにも出かけたかったのですが、本日は、原稿書きが2本あるので遠出出来ず、残念。なので、近場なのに旅気分が味わえる場所を思い浮かべました。

最初に浮かんだのは、氷川台のお蕎麦屋さん、山禅。温泉地の旅館のような雰囲気で、庭を眺めながらいただけるので、その後、桜台の久松湯に行って、露天風呂に入れば、バーチャル温泉街のできあがり。「なごみ」に行って風呂上がりのマッサージもいいなあ。でも、土曜日にサイクリング出来そうなので、マッサージに行くならそっちの後がいいか。

で、第二候補で思い浮かんだのが、要町の古民家リノベーションカフェの、藤香想です。

小道

小道を入って緑の奥へ。

藤香想

ここは緑に囲まれた、古民家リノベーションカフェ。あ、ここにも春なのに赤いモミジがありました。

店内

窓から緑の間を縫って、光が降り注ぎ、高原気分。スマホもポケットにしまい、見るのはやめましょう。旅気分吸収モードに変身し、窓の先に森が広がっていると妄想。よし!見えてきたぞ森が!

海

ランチは、陸と、海の2種類があるのですが、僕が選んだのは、海の海鮮丼、1200円。ん?森を想像しながら海鮮丼?まあ温泉地の夕食にもお刺身が出てくる事があるし、まあいいでしょう。鮪の刺身の色を見て頂ければわかるように、いいネタ使ってます。赤貝も入っているし、高級海鮮丼ですよ。旨い。
セット料金、300円で棒茶を頂きながら、のんびり。棒茶とはほうじ茶のようで、少しスッキリな味わい。窓の外の緑に合って、初夏って感じの雰囲気を味わえました。

■藤香想
■東京都豊島区要町1-38-11
■営業:11:30~21:00
■定休日:火曜
場所はこのへん
お店のサイト

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カネコ(虎ノ門)

カネコ

お店を巡っていると、そこでの発見がつながる事がある。…というのは、一つ前の記事で書きましたが、このお店との出会いが、ビビって入るのをためらっていた、目白のお店につながる事になるとは…。

虎ノ門の路地裏にあるKANEKO。
虎ノ門界隈は、早く閉まってしまうお店が多く、18時前後は、カフェの陸の孤島に。このお店も17時閉店なので普段なら無理なんですが、一つ前の収録が早く終わったので、時間つぶしにやってきました。

店内

この付近のサラリーマンやOLさんは、スタバなどのチェーン店に行くか、虎ノ門ヒルズに行くかで、雑居ビルの2階にある喫茶店は、スルーされているので実にのんびりとしたムードです。喫煙可でハラハラしていたのですが、サラリーマンは来なくて、定時退勤したであろう、年齢高めの(余計なお世話だ)OLさんが、のんびりお茶していました。

シンフォニー

頂いたのは、シンフォニー、560円。
シンフォニーとはなんぞや?というと、上からコーヒーゼリー、ホイップクリーム、コーヒーゼリー、バニラアイス。コーヒーゼリーに自信があるのか、通常のコーヒーゼリーもあるのですが、その豪華発展版がシンフォニーです。チョコレートパフェや、フルーツパフェほど甘くなく、黒、白、ベージュとモノトーンに近い層で、あまりインスタ映えもしない、男のためのデザートという感じ。でも、この甘く無い感じが好きです。

■カネコ (KANEKO)
■東京都港区虎ノ門1-8-4 虎ノ門オーディーエービル 2F
■営業:10:00~17:00
■定休日:日祝
場所はこのへん

虎ノ門

虎ノ門を突っ切る通称マッカーサー道路と呼ばれる環状2号線。太平洋戦争に勝った米軍GHQが、アメリカ大使館から竹島桟橋までの道路を計画していると噂され、この道の計画をマッカーサー道路と呼んで来たのですが、何の根拠も無く、ただの都市伝説。

東京オリンピックの選手村などが出来る、豊洲方面への接続路として整備されているのですが、道路を作るに当たり、この付近にあった雑居ビル等を、軒並み潰しました。その道の真ん中にあったのが、蔦の絡まる「般若」という喫茶店。そのお店を師匠とし、親戚筋に当たるのが、この日訪れたお店、カネコだという事がわかりました。

看板

道路拡張工事で建物を潰された「般若」は、しかたなく、実家を改装し、新たな喫茶店を作ったのだそうです。それが、目白にある「般若」。看板も当時の物を使っています。

般若

自転車で文京区方面に行った帰りは、自転車乗りの裏道として、よくこの前を通っていたのですが、「般若」という名前と、その雰囲気にビビって入れずにいました。だけど、カネコの親戚筋とわかっただけで、急に親近感。今度入ってみようと思います。

しかもブログでは順不同になっていますが、MACのphotoアルバムの日付を見ると、この般若の写真を撮った後に行ったのは、元あった場所の近くの喫茶店、新橋ヘッケルンでした。再開発が進む虎ノ門・新橋界隈で、残れたお店と、移転したお店。それを知らずに、数日の間に両店を目にしているのですね。そして、その事実が判明したのが、3年後。人は気づかぬドラマを持っていますね。こういうのが後で発覚すると面白いですね。

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