ある程度の年齢が行くと、若者に圧倒され、歩くだけアウェイ感を感じる渋谷の街。
それとは逆のアウェイ感を感じるのが、日本橋です。タワーマンションの成り上がりセレブ感と違い、江戸時代から続く老舗が並び、重厚というか重鎮感というオーラが漂っています。
日本橋の真ん中にある麒麟の象は、僕の好きな映画の舞台とキーワードにもなっています。
映画『麒麟の翼 〜劇場版・新参者〜』
東野圭吾原作の加賀恭一郎シリーズ、その中で、日本橋を舞台としたものがTBSで『新参者』シリーズとしてドラマ化さらにそこから映画化されたのが、「麒麟の翼」です。
これが、2012年公開で、6年前の映画なのですが、出演者の顔ぶれが凄いのです。新垣結衣、松坂桃李、山崎賢人、菅田将暉、三浦貴大、今をときめく若手俳優のホントに若手時代。先を見越してキャスティングされた感が凄い、豪華メンバーです。
ここを歩くと、あの映画の事を思い出してしまうなあ。
日本橋といえば、果物の千疋屋総本店、お茶と海苔の山本山、鰹節のにんべん、甘納豆の元祖、榮太樓總本鋪、呉服屋の「越後谷」は、のちに「日本橋三越本店」に。そのほか、刃物や和紙など、日本の老舗がこの地で創業し、今も生き続けている場所です。
サッカーのワールドカップで、ニワカという言葉がやたら使われましたが、この街にかかると、誰もかもがニワカ。老舗で品物を手に取って見ている時の、ド素人感、
お店のどこかにいる老舗の神様に「おい!ニワカ!」と言われているような被害妄想で、なんだか居心地が悪いです。
そんな街に何で来たというと、各県の物産を扱うアンテナショップは、銀座、有楽町、そして日本橋に多いからです。この日は、島根県のアンテナショップへ。
その帰りにお茶でもしようと思ったのですが、少し路地に入った所のミカドコーヒーしか思いつきません。そこで、ぶらぶらと散歩してみる事にしました。
雑誌「Hanako」の最後の方に、フードライター平野紗季子さんの町歩き連載「私は散歩とごはんが好き(犬かよ)」があるのですが、日本橋が特集されたとしたら、取り上げられそうなたたずまいの中華料理「大勝軒」。昭和8年創業で、つけ麺の大勝軒とは何の関係もありません。んー入ってみたい。
その先で見つけたのが、バイロンベイ コーヒー 日本橋店。『BYRON BAY COFFEE』は1989 年にオーストラリア・バイロンベイエリアで、家族経営のコーヒーファームを始め、カフェからショップ販売まで成長した地元のコーヒーカンパニー。それが日本に上陸し、浜松町と日本橋にお店を構えています。
赤羽のアエルコーヒーショップは、オーストラリアのメルボルンで、バリスタ修行したと言っていましたが、オーストラリア経由の日本というコーヒーショップ、チラチラと聞くようになってきましたね。
頂いたのは、カフェラテのショート、380円。
夕方で、パイとかは品切れしいたので、コーヒーだけ。後で、調べてみてわかったのですが、オーストラリア発祥のフラットホワイトというのが名物らしいです。きめ細かい泡がコーヒーを覆う、クリーミーな舌触りが特徴。ラテやカプチーノに比べコーヒー感が強く、しっかりと、エスプレッソの味が堪能出来るのだそうです。
フラットホワイト、初耳だなあ。チェックワードに入れておきましょう。
■バイロンベイ コーヒー 日本橋店 (Byronbay Coffee)
■東京都中央区日本橋本町1-5-2
■営業:7:30〜18:00
■定休日:日祝
■場所はこのへん
■お店のサイト