新しい年号になったら、もうナポリタンは食べなくてもいいんじゃないかという個人的な話なので、ナポリタン好きの方は、ここから先は読まない事をオススメします。
今日、新たな年号が発表され、あと1ヶ月後には、平成が終わります。となると、昭和の人間は、自分達が見てきた明治生まれの人的な扱いになる訳です。
2018年の始めの頃、フジテレビの「セブンルール」で新進気鋭のフードライターの平野紗季子さんと出会いました。本のタイトルの「生まれた時からアルデンテ」は、平成生まれの自分達は、生まれた時からアルデンテでパスタを食べる世代なので、茹でおきでケチャップまみれの昭和なナポリタンは、美味しくなる為の思考停止をした食べ物だ…というのを、尖った感じで書いていて面白い本です。
実際に、ネットでも平成生まれから「昭和の人間は何故あんなにマズいナポリタンを旨いと言って食べるのか?」が、定期的に問題提起されては、昭和の人間に「本当に旨いナポリタンを食べた事ないからだ」の一言を突きつけられます。
でも、本当にそうなんでしょうか?想い出補正じゃないのか?名店と呼ばれる店のナポリタンは本当に旨いのか?という素朴な疑問を持つようになり、色々と食べ歩きましたが、やはり茹で置きの麺はぶよぶよし、ケチャップの味がしつこい。これ、普通にトマトソースで作った方が旨いと思うんだけど…と思うようになりました。
あくまでも個人的な感覚です。
中野のアザミのナポリタンが、お上品な感じなのですが、昭和な人達はコレはナポリタンじゃないと言うんだろうな。
そのほか、江古田の行きつけのイタリアンBARの「ぽかんと」で、ワガママを言って、アルデンテでナポリタンを作って貰ったりもしました。
でもさあ、今になって考えれば、旨いトマトソースのパスタ食べればいいじゃん!昭和の想い出補正の洗脳が解けたら、普通にそう思うようになりました。イタリアンでプッタネスカとか。本当のナポリの名物のトマトソースパスタは、こっちなんだし、今やプッタネスカはどの街にでもあるんだし。
こんまりの「ときめく、ときめかない」じゃないけど、「ときめかなくなった」で、新しい年号では、もうナポリタンはいいだろうという結論になってしまいました。
で、新しい年号になる前に、ナポリタンの名店と呼ばれる新橋のフレンズで、お別れする事にしたのです。
ナポリタンは650円。人気はハンバーグ載せですが、ナポリタンとのお別れなので、ハンバーグは載せず。
太く柔らかい麺に濃厚なトマトケチャップ。見事なオレンジ一色。これぞ昭和なザ・ナポリタンです。
昭和の時代は、自分も美味しいと思っていたナポリタン。新しい年号になる前に、さよならだ。
■カフェテラス ポンヌフ (Pont Neuf)
■東京都港区新橋2-20-15 新橋駅前ビル1号館 1F
■営業:
11:15~16:00(L.O.15:30)(平日)
17:30~20:00(L.O.19:30)(平日)
11:15~15:00(L.O.14:30)(土曜)
■定休日:日祝
■場所はこのへん