トロワ・シャンブル(下北沢)

久々の下北沢は色々変わっていました。駅もこんな感じ。そしてまだまだ工事中。

町並みは相変わらず雑多なのですが、ちょっと入って休めるような喫茶系が少なく、目立つのはチェーンの飲み屋さん。そして若者の髪が赤だったり緑だったり、原宿系とはまたちょっと違った文化が。演劇とか音楽とかやっている人が多いからですかね。

そういう僕も、声優の森久保祥太郎君が所属していた劇団「おにぎりスキッパーズ」に脚本として参加していた時期があり、当時は下北沢の劇場によく通っていましたね。

僕が東京で2番目に住んだ街が下北沢、正しくは世田谷代田で、下北で飲んでは家まで歩いて帰っていました。

その当時、よく通っていたのが「ジャックポット」。当時、所ジョージさんのファンで良くラジオを聞いていたのですが、その会話の中でちょいちょい出て来たのが、おのお店。

そこで、同じく所さんだった友人と、聖地みたいな感じで通っていたのですが、ある日、所さんが現れて感激。しばらくは静観していたのですが、我慢出来なくなって「プライベートの所すみません。ファンなのでこのお店に来てみたのですが、良かったらサイン頂けませんか?」と、手帳にサインして頂いた事があります。

この業界に入ってからは、仕事中に私的なサインとか求めたりするのは、暗黙の了解でマナー違反なので、芸能人にサインをお願いしたのは、所さんが、最初で最後かな。

ライブまでの時間、ぶらぶらしていたら、「令和」のTシャツも、もう売られていました。早いね。

チェーン系のカフェはどこも満席だったので、老舗喫茶のトロワシャンブルへ。アンティークな店内で広めなのですが、カウンターに一席空いているのみ。そこへ着席。

運の悪い事に隣が喫煙者だ…。別に喫煙者でも大概の人は隣りに気を遣って吸ってくれるのですが、最悪な事に置きタバコ派だ。お香のように置きタバコで煙を炊きながら、吸わずにずーっとスマホをいじってる。最悪だ。

運良く、タバコを消した瞬間に注文したメニューが運ばれて来ました。サンドイッチ600円。オレグラッセ600円。再びタバコをつけられる前に、急いでサンドイッチを口に放り込みます。のんびり一息つこうとしたけど、のんびりしていられません。

あー早く来年にならないかなあ。従業員のいる店は全面禁煙だから、ずいぶん楽になるんだけどなあ。待ち遠しい。

■トロワ・シャンブル (CAFE TROIS CHAMBRES)
■東京都世田谷区代沢5-36-14 湯浅ビル 2F
■営業:09:30~23:00
■定休日:不定休
場所はこのへん

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果な。路上卒業ワンマンライブ

路上ライブで全国ツアーをしていた「果な。」さんというアーティストが、47都道府県制覇し、路上卒業のワンマンライブをするというので、下北沢のライブハウスまで観に行って来ました。

彼女を知ったのは、練馬駅前の路上ライブ。ジムのティップネスに行った帰りに見かけて、気になったので、Twitterなどで検索。最初はYouTuberとか、歌い手とか、ネットを駆使した活動をする人が多い中、何故、誰が立ち止まるかわからない路上で活動をするんだろう?という路上アーティストへの疑問から入りました。

でも観てたら、少しでも伝わったら…という熱量が凄いんですね。池袋や新宿でも路上ライブ見かけますが、観客や通行人に話しかける感がある人って少なくて、ルーティンなプロモーショントークだったりするんだけど、あ、何か俺に言ってるな感があったのです。

自分がやっているラジオという仕事は、TVと違って「皆さん」じゃなく「あなたはどう思いますか?」と一人称で語りかけろというのが鉄則なんですが、それに近い感じ。

なんかそんな感じが、すっと刺さって、Twitterを追いかけていたら、30枚CDを売ったら次の県に移るという全国ツアーが始まり、その土地土地で起きた出来事をTwitterにあげてくれるのですが、いろいろなドラマがあり、それが楽しみとなりました。次はどうなるんだろうと。古い例で申し訳ないですが、有吉さんの猿岩石ユーラシアヒッチハイクの旅みたいな、ワクワク感。

やはり路上は厳しくなっているらしく、警察に止められたり、冬には大雪で誰もいなかったり。

30枚売れないと一泊して翌日のその街で路上ライブ。そんなつぶやきをみて、みんながその近くに住む知り合いに「行ってあげてー」と連絡したり。

で、春に見事47都道府県を制覇し、次のステップに進む為に路上を卒業する事にして、その集大成のワンマンライブを行う事にしたのです。

一つの区切りをつけ、次のステップへ進む決意のライブ。路上で出会った同じアーティスト達も見守りに来ていました。観客は150〜200の間という感じ。歌はもちろんだけど、MCに気持ちがこもっていて、内面を正直に吐露していきます。

歌をやろうと京都から上京してきたのに、バイトばかりの日々で、これは音楽活動じゃない!と、理想と現実のギャップに悩んだ日々。

そこで、路上ライブを始めたら、大阪にも来て欲しいと声をかけられるようになったり。

そこから、路上ライブの全国ツアーをする決意をしたのだけど、趣味で歌いながら小旅行していると思われたくないので、30枚売らないと次の県に移れないと、自分にハードルを設定したり。

そして、いつかは路上を卒業して次のステップに行かなければいけないけど、頻繁にライブが出来ないと、皆に忘れられてしまうのではないかと不安になったり。

これだけ人生をかけて一つの節目を乗り越えようとする瞬間を目の当たりすると、生々しくて、ものすごいエネルギーを感じました。よくある表現で「パワーを貰った」というのがあるけど、まさにコレなんだな。人の成長って凄い。

いつかラジオでお会い出来る日が来るといいなあ。2枚のCDは一つの区切りとして再販の予定は無いとの事。もしゲストでお迎えするような日が来たら、このCDを見せよう。

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