評判がいいので、遅ればせながらキングダムを観に行きました。元々、マンガやアニメはあまり観ない方なので、原作は1巻も読んでいないのですが、評判通り面白かったです。
個人的には長澤まさみさんと、橋本環奈さんの女優陣がとても良かったです。主役の山﨑賢人さんとかは、ストレートに戦国ヒーローを演じられていたのですが、二人の女優さんが一癖も、二癖もあるキャラを演じきっているのが凄いなあと。橋本環奈さんの役どころだと、男優だと見た目も明らかに三枚目キャラがやるハズなのに、あのビジュアルでやりきるところが凄い。
長澤まさみさんは、コンフィデンスマンJPもそうだし、特殊キャラを演じる能力が凄いなと。しかもカッコいい。翔んで!埼玉の二階堂ふみさんも凄かったけど、こういうキャラを演じきる女優魂に萌える要素があるんだなと思いました。
日本の映画って、余命とか、運命とか、安易に感同型のが多くて、こういう架空話をエンターテイメントでやりきれる事が少ないので、今回はやったな!と拍手を送りたくなりました。
あと、主題歌も良かったですね。ONE OK ROCK、の「Wasted Nights」。邦画にありがちな運命を歌い上げる感じの主題歌じゃなく、意味があんまり伝わらない洋楽調。逆にいい余韻を残してくれます。
個人的な話なんですが、平行して、アベンジャーズ・エンドゲームまでの22作品をコンプリートしようと(今20作品まで)見続けて来ているので、頭が半分マーベルのテンポと世界観の脳になっているので、それと比べると非常に日本的テンポなんだなあと思いました。
必殺技、最後の一撃を繰り出す前での前口上が凄く長い。その台詞が終わるまで敵もじっくり待ってくれる。
アベンジャーズ、特にアイアンマンだったら、相手が長台詞を言っている途中でガンとぶちのめし、「おっと失礼!まだ台詞の途中だったの?あいにくせっかちな性格でね」と言うなと思ったり。
中国が舞台の映画ですが、日本的な歌舞伎のみえを切る前の口上とか、舞台のお芝居から続く日本的なウケる演出を凄く感じました。
あ、批判じゃないです。面白いバトルものでも、日米でこんなにも違うんだなあという事です。どちらもオススメです。ぜひ劇場に。