ラジオでDJ(喋り手)に喋りを教えるという仕事をしていますが、難しいのがアイドルと女子アナです。
アイドルは何でも出来てしまう人より、未熟な方が身近である、応援しがいがあるという世界観があるので、ダメでもファンが「いいよ!おもしろい!」と、下駄を履かせてしまいます。なので、ライブでウケた話を、TVやラジオに持って行くのですが、全くウケないという現象がおきがちです。
意外に感じていると思うのですが、女子アナの喋りが難しい問題。
フリーになった女子アナは、ラジオなどにも進出してくるのですが、確かに原稿の読みなどは上手です。何が下手かというと、自分の事を話せないという事です。
女子アナはアナウンス部で、中立であるべしと教育され、自分の意見を言わない訓練をされて来ます。なので、政治的な右左にかかわらず、個人的な事でも、自分の好み、意見をいう事にブレーキを踏んでしまう傾向にあります。
自称常識人の批判を恐れ、あたりさわりの無い事を話し、自分の意見を言わなくていい世界で育ってきたので、アイドルと同様に、自分の趣味とか、好き嫌いという個性にまつわる引き出しが少なく、さらに、しゃべりのプロというプライドがあるので、聞く耳も持ちにくく、マジでやっかいです。
なので、アイドルでもそうだし、女子アナでも、田中みなみさんとか、宇垣美里さんとか、自称常識人に眉をひそめられるタイプが、フリーになってからタレント性を発揮し活躍するというのには、そういう背景もあるのです。
そんな中、僕がラジオの人間として、しゃべりをチェックしているのは、マツコの知らない世界に出てくる、○○に特化した人達。遠慮無しに好きな物に関して喋るので熱量が違うのです。
特に面白いなあと思ったのは、タピオカにバイト代全てをつぎ込む慶応大学の女子大生2人組の「たぴりすと。」タピオカが好きっていうだけじゃなく、その魅力の分析とか緻密だし、大学の授業とかでやっているのか、プレゼン能力が高かったのです。
その当時、練馬区全体でタピオカ専門店が、1店しかない時代に、新小岩だけで8店舗、その中のルミエール商店街だけで6店舗。原宿以外のタピオカ密集地域という事で、その理由も紹介していました。江戸川区では子育て支援政策が充実していて、若いファミリーが増えている為に、葛飾区と江戸川区の境で、JRの駅がある新小岩周辺は、女子中高生が多い…との事。
その新小岩タピオカ激戦区の中で「たぴりすと。」の二人がオススメしていたのが、東季17でした。いい茶葉をつかっているので、茶葉の香りが良く、タピオカがあまり甘くないので、大人にお勧めと言っていたのです。喋りが上手だったので、いつかゲストに呼ぼうと、出演回をHDDに残していたので、全て再チェックできました。
その彼女達がオススメしていた高級ジャスミンミルクティーを。
タピオカは氷を多く入れてしまうと、氷に引っかかって底にタピオカが残るので、「氷少なめで」と注文するのがオススメと言っていたのでその通りに注文してみました。
いつも差し入れのタピオカを飲むだけで、自分で注文するのは初めてだったのですが、意外と一杯作るのに時間がかかるのね。マクドナルドに慣れてしまうとスタバが遅いと思ってしまうような感じで、タピオカをざっと入れて、ミルクティーをざっと注ぐだけかと思いきや、何か色々やってる。
さて、お味の方ですが、ジャスミンティーって、女子は大好きですが、男からすると独特の強い香りがあります。そこまでクセが強い感じはないのですが、ああそっち系かというニュアンスも。タピオカは甘さが強すぎず、ほどよい感じ。タピオカはカロリーあるというけど、ご飯と同等。食欲無い時とか、ウィダーインゼリー代わりに飲んでもいいかもね。
というか、飲み終わってから気づいたのですが、江古田店限定のピーチミルクとかあるのですね。それにすれば良かった。
■東季17 江古田店 (TOKI SEVEN TEA)
■東京都練馬区小竹町1-57-3
■営業:11:00~21:00
■定休日:
■場所はこのへん
■お店のサイト
ちなみに「たぴりすと。」によると、PEACEを挟んだ反対側にある「茶咖匠」は、タピオカが大粒のやわもち系で、女子高生のトレンドだそうです。
江古田の皆さんも、大人系の東季17か、女子高生トレンドの茶咖匠か、ぜひ飲み比べをしてみてください。