週末、歩行者天国の銀座はハンパないですね。
爆買いが終わったとか韓国人観光客が来ないとかニュースでやりますけど、相変わらず外国人観光客だらけ。九州は日韓関係の悪化で観光客が減ったそうですが、東京のインバウンドは影響なしの模様です。
ちょっと面白いなと思ったのはウイスキーの「響」のパネルを持った、どこかのお店の方々がいろんな所にいるのですよ。外国人に日本のシングルモルトが人気で、入手困難になったと言われていますが、プレミアとかつけて高値で売っているんでしょうか?
世間では相変わらず不景気って言っていますが、銀座ではエルメスの祭り開催中です!ビルの壁にエルメスがプロジェクションマッピングで花火を打ち上げます。
銀座とか日本橋とか麻布とか、こういう不景気と関係無いセレブエリアに来ると、映画のジョーカーで見たゴッサムシティーの住人的な気分になってきますね。
そんな中でちょっと手を出しそうな、高級出汁や高級品種の米を売る自販機ゾーンが。外国人観光客向けだと思うのですが、値段がお手頃なので、これなら…とか、ついつい思っちゃいます。
ちょっと寄ってみたかったのが、銀座SIX。友人、知人、年下の女子大生からも、ここの本屋が面白いと聞かされていたからです。
日本橋の「コレド室町テラス」に大手書店の「有隣堂」が台湾の書店「誠品生活」と組んで新しいスタイルの本屋を出すというのをTVドキュメントでやった時、昔からの書店定員達が「これでは本屋じゃない」と不満を漏らしたのに対し、社長が「あなたたちの積み上げて来た物は、もう世間から求められていない。コレド室町からも」と言い切ったのがスゲーなと思っていました。
こういうのって、「昔ながらのラジオ」に脳内変換され、身につまされるのですが、同じく斜陽産業と言われる本屋の世界で、今、面白いと思われるお店とは何かというのかを、見ておきたいと思っていたのです。
銀座SIXの最上階にあるのは、蔦屋書店。代官山に1号店を出した時に、お金を持ったセレブのシニアに舵を切った本屋として話題になりました。アートなどに興味があり図録などを買ったりする層にターゲットを絞りました。つまり、これまでの庶民向けの本屋とは価値観が全く違う訳です。
ラジオに置き換えたらJ-WAVEだと思います。田舎の人が聞いてもわからない、最先端で都会のセレブ寄りの放送に力を入れていますしね。
代官山や六本木の蔦屋書店も行った事があったのですが、銀座SIXが他とは違った事は、グループのお客さんが多かった事です。
例えば料理本の前でスパイスカレーの本を手に取り、「あそこのスパイス屋知ってる?」とか「これ作るならブレンダーがあると便利」とか集団で立ち読みしているのです。TVで見た「コレド室町テラス」の「誠品生活」では、料理本の隣りに調理器具コーナーがあったのですが、こういう事なのか…と思いました。
あと、勉強不足で誰かはわからなかったのですが、美しい女性が料理本を読んでいたら、他のお客さんが「○○さんですよね」と声をかけていたのです。どうやら、インスタとかの料理のインフルエンサーっぽかったのですが。
本屋だけど、本はきっかけで「ライフスタイル」を売っているというか、個人的には一番好きな池袋のジュンク堂には、こういうドヤ感は売ってないですもんね。
そんなセレブ感に打ちのめされながらもやって来たのは、デリー銀座店。まあ銀座と言いつつ本店は上野なんで。
でも、土曜のランチなのに、3階にあがると入店待ちの行列が。
僕が食べたかったのは週末休日のランチセットで、極辛のカシミールを選びました。単品+ラッシーでほぼ同じ値段なので、セットにした方がお得だったのです。さっきまでセレブ語っていたのに、急にセコい話に。
江古田のプアハウスが閉店して、あの極辛カレーが食べられなくなって江古田の友人達は、相変わらずカレー難民となっているのですが、自分の中で一番近い疑似体験が出来るのが、上野や銀座のデリーか、柏のボンベイとかのカシミールカレーですかね。インド系の唐辛子とは違うガツンと来る辛さ。
もちろんカイエンペッパーとかもベースなんですが、黒胡椒の果たす役割が強い気がするんですけどね。
■デリー 銀座店 (DELHI)
■東京都中央区銀座6-3-11 西銀座ビル 3F
■営業:
11:30~21:30(月〜金)
11:50~21:30(土日祝)
■定休日:無休
■場所はこのへん
■お店のサイト