
ここ数年、自転車で桜並木を通るぐらいで、シートを敷いて酒盛りするようなお花見はしていません。今年もそんな感じなのですが、仕事で駒込に立ち寄ったら、駅前の桜がまだ満開で、だったら六義園の桜はどうだろう?と立ち寄ってみる事に。

六義園と書いて「りくぎえん」と読みます。この六義園を作ったのは時代劇ではよく悪役として登場する柳沢吉保。それまで江戸幕府は老中の合議制で物事を進めていたのですが、柳沢吉保は、5代将軍、徳川綱吉の寵愛を受けて、将軍直属の秘書のような「側用人」という新設された役職につき、老中達の上の立場に立った為に、老中達の反感を買い、綱吉は暴君、柳沢は極悪人というレッテルを貼られたのです。
ただ、現代では見方が違って、仕事が出来た故に、保守的な老中達の反感を買ったというようにも言われています。ぬるま湯の中では改革派は煙たがられますからね。

六義園は、駐車場は無いですが、入り口のすぐ右側に駐輪場はあります。前回は、自転車で来たので、覚えていました。

名物であるしだれ桜は正面左の木で、すっかり葉桜に。右側のソメイヨシノが若干ですが、花びらが残っていました。

庭園内を散策していると、大泉水という池の対岸に、白く浮かぶ桜の木が見えました。まだ1本満開の桜が残っている

満開の桜の下には当然人が集まっているのですが、警備員の方も配置されていました。よくTikTokなどでも、外国人観光客が枝を折って髪飾りみたいにしたりする動画が流れてくるのですが、桜は枝を折った所から病気になりやすく、日本人には折ってはいけないというのが定着しているのですが、外国人観光客には花摘みぐらいの意識でやってしまう人が多いようです。

ちょうど満開の桜越に茶屋が見えたので、寄っていく事に。

吹上茶屋は、池を眺めながら、池を眺めながら、抹茶を楽しむことが出来る、園内でも指折りの絶景スポット。外国人観光客も多く英語で説明を受けていました。このインバウンド観光客の増加ですから、茶屋の方も必要にかられて英語で説明を出来るようになったんでしょうね。そういう光景をみると、英語を話せるようになりたいなあと思うのですが。

和菓子は藤の花でした。他の方は、牡丹、水鳥など種類が違って、どうやら3種類ぐらいあるようで、その中から藤の花だったのでしょう。
藤の花のシーズンは4月中旬~5月上旬らしいのですが、都内はどこで見られるのでしょうか?と思いながらスマホで調べてみると「小石川後楽園」というのが出て来たので、今度行ってみましょう。
本物の抹茶って緑茶に近い味わいでスッキリとしています。お菓子などの抹茶味って、抹茶ミルク味で、抹茶とは別物だよなと常々思います。

湖面には、きっと風で飛ばされて来たであろう桜の花びらが浮かんでいましたが、これはこれで風流ですね。でも、桜並木のお掃除のように、公園の管理者がお掃除したりするのでしょうか?だとすれば大変そうだなあ。
思いつきでやって来た六義園ですが、久々の日本庭園は良い時間でした。藤の花の情報も調べて、小石川後楽園にも行って見たいと思います。今度はブロンプトンで。
■六義園 吹上茶屋
■文京区本駒込6-16-3
■営業:09:00 – 16:45 L.O. 16:30
■定休日:12/29~1/1
■場所はこのへん
■東京都公園協会のサイト