
羊肉というと北海道というイメージを持っている人も多いと思いますが、東北もかなり食べます。肉屋にはジンギスカンというタレにつけ込んだビニールパックが売られていて、そのタレがお店ごとに違って、どこどこが美味しいというような会話をしていた事もありました。
また、大阪の家庭にたこ焼き器があるように、家にはジンギスカンの鉄鍋がありました。友達とかが家に集まると、ホットプレートのようにこの鍋が出て来たものです。
なので、江古田の「ちから亭」の日替わりが、ラム肉を使った物だと知って、食べずにいられなくなりました。

ちから亭は、ラム肉の登場率が、他にお店に比べて高いです。カレーを食べに行っても、一番にマトンをチョイスするぐらいの自分は、こういう日替わりに瞬間的に反応をしてしまいます。

食事を待っている間に目に止まったのは「ちびくろさんぼ」の絵本。子供の頃、普通に自分の家にもあった絵本ですが、アメリカでの黒人の公民権運動の高まりから、黒人をステレオタイプに描いた差別的な絵本として糾弾され、日本でも岩波書店版が絶版させられた事がありました。
これの巻き添えをくらったのが、カルピスの黒人マークや、タカラのダッコちゃん人形のマークで、マークの変更を余儀なくされています。
最近だと、K-POPのKISS OF LIFEが、誕生日の配信動画で、ストリート系のヒップホップのファッションをして、黒人アーティストの口調をマネた事から大炎上するという事がありました。ステレオタイプに黒人をマネしていると。
そんな事言ったら、ラッツ&スターになったシャネルズの黒塗りの顔は、今じゃ考えら得ない炎上案件だし、バブルガムブラザーズも今だと炎上案件。東洋人がヒップホップのマネして、日焼けして金のネックレスをジャラジャラというのも、今じゃかなり危ないでしょう。
ちなみに日本大好きなアヴリル・ラヴィーンのHello KittyのMVは、日本をリスペクトして、日本スタッフに相談しながら、日本で撮影されたものなので、日本では炎上しなかったのですが、海外のリスナーが「白人が日本人をパロディーにしている」と、勝手に正義感を振りかざして、海外では炎上しました。
最近じゃ「赤いきつね」のアニメCMで、頬を赤く染めながらカップ麺を食べるなんて、ステレオタイプな女性の描き方だとプチ炎上しましたね。
そんな中で多くの方が気づいてないですけど、大谷さんも登場する「おーいお茶」のCM。最初は、男性が縁側で「おーいお茶」と言うと、お茶を淹れる女性の手元が映るというののでした。元々は奥さんなどに対する「おーいお茶」が普通だった時代に作られた商品とネーミミングなんですが、途中からヤバイと思ったのか、茶畑に向かって「おーいお茶」と呼びかけるバージョンに、こっそりとスライドさせて、気づかれていません。こちらは大成功です。

ラム肉のジンギスカン風は見た目は生姜焼き的なビジュアル。特別な料理という感じではありません。醤油ベースの甘口だれでしょうか?かなりの和テイスト。が、噛むと肉の旨味がじわりとしながら、ラムだから上品。もう少しマトン寄りのワイルドでも、羊肉好きとして大丈夫。
ああ、田舎の肉屋で売ってた、タレ漬けのジンギスカンパック売っている所無いかな?
■ちから亭
■東京都練馬区羽沢1-4-2
■営業:
11:00~14:30 (L.O.14:00)
17:30~22:00 (L.O.21:00)
■定休日:月曜
■場所はこのへん
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