アレサ・フランクリンの映画「リスペクト」を観る為に、ユナイテッドシネマとしまえんに。
ユナイテッドシネマとしまえんの目の前には、白いフェンスが。昨年8月に閉園し、もう1年以上になるんですね。
今回の映画も、ネットでチケット買おうと思ったらログイン出来ず、会員の更新が行われていなく期限切れ。あらためて会員を更新し、鑑賞履歴をみてみたら、3月にシン・エヴァンゲリオン劇場版を観て以来でした。
3月はまだ、フェンス無かったなんだっけ?
フェンスの隙間から覗いたら、入場口と背後に見えるハイドロポリスは、まだ残っているようです。
今月の勝手に決めたテーマは、「人がハマっている物を観てみよう」です。自分の趣味趣向と違う物を取り入れて行こうという、一つのトレーニング。
ドラマでいてば、女性DJ達がハマっている「最愛」を、わざわざParaviに入会して最初から追っかけ。
アニメは、知人に勧められた「宇宙より遠い場所」「宝石の国」「王様ランキング」。
Netflixは「イカゲーム」と「地獄が呼んでいる」。
今回のアレサ・フランクリンの映画「リスペクト」は、江古田の「ぽかんと」で、たまたまお隣になった女性が、ウイスキーを注文したのですが、その理由として「リスペクト」をみて良すぎて、映画のようにお酒に浸りたいと言っていたのが、きっかけです。
たまにお見かけするけど、そんなに親しくお話した事はなかったのですが、映画の話を聞いてたら、すごい熱量で話し、それが伝わって来ました。よし、これは観ておくかと、足を運ぶ事に。
ローリング・ストーン誌が選ぶ「史上最も偉大な100人のシンガー」の第1位に選ばれた伝説的歌姫アレサ・フランクリンを、『ドリームガールズ』でアカデミー賞®助演女優賞を受賞、歌手としてもグラミー賞を制したジェニファー・ハドソンが演じ、圧巻の歌唱力と息をのむパフォーマンスで見る者を魅了する。(オフィシャルサイトより)
歌は抜群に上手いのだけど心に響かずヒットしないアレサ・フランクリン。そんな彼女がいくつもの挫折と成功を繰り返しながら、自分を作り上げて行くというストーリー。
あの偉大な歌手が、最初は器用貧乏だったんだという所から始まります。
アレサ・フランクリンがデビューしたのは1961年、今から60年前となるのですが、悪しき昭和のような、男尊女卑、男性によるモラハラとの闘いが描かれています。そこからの精神的解放が、あの名曲「Think」の「♪FREEDOM〜」という熱唱。
ミュージカルとは違って、なぜ、そこにたどり着いたかという謎解きのようなストーリー、からの歌。凄すぎます。
さらに凄いのは、主演のジェニファー・ハドソンが全部歌っているという点。ボヘミアンラプソディのように当て振りでやるのかと思っていたら、全部、ジェニファー・ハドソン歌っていたのです。映画「ドリームガールズ」でアカデミー助演女優賞を獲得し、デビューアルバムがいきなりグラミー賞。演技力と歌唱力を兼ね備えたハドソンだからこそ出来た役。
歌の神様を演じるのに、違和感を感じさせないぐらいの歌唱力には驚きました。こんなにストレートに、しかも全編降り注ぐような極上の歌唱力を浴びたのは至福の時間でした。AI美空ひばりじゃこうはいかない。アメリカの歌唱力の層の違いを、まざまざと見せつけられました。
11月5日に公開され、映画館では、徐々に1日の上映回数も減ってきましたが、ソウルミュージックとかアレサ・フランクリンが好きとか、映画「ドリームガールズ」が好きの方とか、そういう方にはぜひ観て欲しい作品です。いつかは動画配信でも観られるようになると思いますが、映画館の大画面、大音量で観て欲しい作品です。