コンビニでこんな本を見つけました。
ダイエット本は色々あるけど、ママチャリでっていうのが面白い視点。
しかも書いているのは、元プロロードレーサーの山本雅道さんと
その奥様となられた元バレーボール日本代表の益子直美さんの共著。
まず率直な感想から。
元プロロードレーサーの山本雅道さんの視点で、
真面目に書かれているなという感じがしました。
なるべく専門用語などを使わないようにして、
初心者にもわかるように書いているけど、
真面目な性格が影響して、若干、堅い。
ママチャリに乗る人達は自転車の知識はほぼゼロ。
それどころか誤解している人が多いので、マイナス知識の場合も。
そんな人に、自転車の正しい知識を与え、誤解を解くのは難しいです。
そこで、この本の内容を参考に、
僕なりの「ママチャリダイエットのススメ」を書いてみたいと思います。
ママチャリでダイエットは出来るのか?
答えはYESです。
ただし、もろもろの誤解を解けば…という条件つき。
まず、最初の誤解。
ダイエットとは何か?
「ダイエット=体重が減る」ではない、
「ダイエット=脂肪が減る」である。
体重が減った事で一喜一憂するのはわかります。
でもそれが誤解の始まりです。
お通じを良くするダイエットなんてあるけど、
あれはお腹の排泄物を出してその分体重が減っただけで、
別に痩せた訳ではありません。
サウナや半身浴で体重が減った。
それは汗で水分が減っただけで、痩せた訳ではありません。
だいたいこういうダイエットは「代謝をよくする」という
逃げ口上が用意されています。
確かにダイエットの下地作りとしてやるのはいいけど、
それ単体で痩せる、つまり脂肪が減少するという物ではありません。
一時的に体重が減っただけで、脂肪は減っていません。
ダイエットは体重を減らすではなく、脂肪を減らすという事だという事を、
再確認しましょう。
自転車に乗ると足は太くなる?
いや、細くなります。
女性に自転車を勧めると、たいてい「太くなるんじゃないの?」と言われます。
たぶん、競輪選手の太ももを想像してのことでしょう。
というか、あなた、あのぐらい練習する気なんですか?
ジョギングしたら、
ウサイン・ボルトのような体になるんでしょ?と言っているような物です。
自転車はジョギングより、さらに足に負荷がかからないのだから、
乗ったからって、急に足が太くなるという事はありません。
しかも短距走のように瞬間的にスプリントする競輪選手は、太もも太いけど、
長距離乗るロードレーサーは、一般人より体も小柄で足も細いです。
山岳コースでヒルクライムする人は、体重が軽い方が有利なんだから、
さらに足が細いです。
ツールドフランスの山岳コースで活躍してる選手の足の太さは女性なみです。
結論
若干筋肉がつきますが、その分脂肪が減るので、足は細くなります。
さて、ここが大事!
筋肉をつけて、脂肪を減らすのが正しいダイエット。
そんな事は皆わかっているけど、
楽にダイエットしたいという気持ちから、
○○がいいらしい…というオカルト、都市伝説に翻弄されます。
そして、一品何か食べるダイエットかなんかやって、
脂肪ではなく、筋肉を減らしてしまう。
筋肉を減らすから基礎代謝が悪くなって、
少量食べても前と同じカロリーが消費されない体になる。
それがリバウンド。
じゃあ、どうやってママチャリで楽してダイエット出来るのか?
どうやったら、筋肉を若干増やし、その分、脂肪を減らせるのか?
歩いて行ける範囲の3倍の距離以上を、自転車に乗ること。
ママチャリに乗っている多くの人が、
自分の足で行ける範囲を、楽する為に自転車に乗っています。
間違いではありません。
自転車は楽する為の道具でもありますから。
ただダイエットとなると別です。
歩いて消費していたカロリー以上に、自転車で消費しなければなりません。
これは個人的な感覚なんですが、
ママチャリだと、徒歩と同じ労力で、3倍の距離ぐらいじゃないかと思うのです。
一駅歩ける人は、3駅分みたいな。
僕が住んでいる西武池袋線の3駅分を、江古田を中心に円にしてみると、こんな感じ。
これがママチャリで20分ぐらいの距離の範囲です。
これが徒歩で一駅分と同じという感覚が身につくと、
日常的に自転車に乗るようになり、自転車率があがります。
ああ、全然頑張らなくてもママチャリで行けるんだ!
江古田から池袋は電車で行って、
江古田から中野はバスで移動している人が多いけど、
十分、ママチャリ範囲だというのがわかってもらえると思います。
普通のママチャリで、安いスーパー情報なんかを活用して、
この範囲で賢くお買い物したり出来るようになります。
実際、個人の飲食店の店主さんの仕入れや買い出しは
こんな感じでやっていたりします。
(電動アシストだと意味がありませんが)
日常の徒歩範囲の3倍までママチャリで行ってみる。
それがスタートライン(徒歩の距離×3=ママチャリ)
ママチャリダイエットは、その円から出る所まで行ってみる事。
いろんな誤解を解いたうえで、ここからがスタートです。
ママチャリで、脂肪を減らし、太りにくい体質にする。
それがママチャリダイエットです。
そこからの効率的なダイエットテク
例)軽いギアで疲れないようにペダルを回転させる回数を増やす
などは、本を読んでみた方がいいです。
ジムでエアロバイク漕いでるような人は、今すぐ、ママチャリに乗りましょう。
同じ時間を漕げば、それがママチャリダイエットです。
いつもの自分の漕ぐ時間の半分まで経過したら、折り返して帰ってくる。
それで、ジムと同じ効果で、景色が変わり、楽しいサイクリングが出来ます。