標高1142mの有間峠から、今度は秩父方面にダウンヒルです。
雨や台風、崖崩れでちょいちょい閉鎖される、この峠、なので、長い間リベンジのチャンスを逃してきました。だから今回、有間峠に登ったのも初なら、秩父方面に下るのも初です。秩父側の方が、若干、路面がいいそうなので、ここから颯爽とダウンヒルという気分です。
ところが、この下りが、結構長い!新緑の森の中を下っていくので、木が生い茂り眺望が良くありません。はっきり言って、同じような景色ばかりで、ちょっと飽きます。
それにしても有間峠は、動物類が沢山いるようで、猿やリスらしき物も見ましが、一番驚いたのは、キジが3羽集団で走って道を横切った事。なんか、ジュラシックワールドに出てくる、小さい恐竜みたいでビビりました。頼むから熊だけは出ないでくれよと祈りつつも、ブレーキ握りっぱなしで、慎重に下っていきます。
唯一景色が開けるのは、谷を渡る橋のような部分。ここはいろいろな人の有間峠ヒルクライムのブログ記事にも出てくるスポットです。欄干のようなガードレールが出てきたら、お写真スポットです!ここを逃すと、なかなかいい眺望の所は無いので注意してください。あの山の稜線から下ってきているので、かなり下った事になるのですが、ここから、まだまだ下っていきます。
木々が風で揺れる音だったり、鳥のさえずり、そこに人工的なカンパニョーロ・ゾンダののラチェット音。都心部にいたら、音として聞き逃している物たちが、鈍っていた五感に語りかけてきます。いつしかそれに加えて川のせせらぎの音が。そうかあ、音として聞こえるほど水量がまとまってきたのか。という事は、かなり下って来たんですね。
定峰峠からの下りだと、ジェラテリアHANAの手前がこんな感じですね。じゃあ、そろそろカフェ的な物でも出てくるのでは?…と思っていたら出てきたのは!
不思議なアート。
浦山地区にある毛附(けつけ)トンネル付近には、来る物を拒んでんだか、歓迎してんだかわかならい、不思議アートが並んでいます。
渓谷沿いを走る道は、ツール・ド・フランスとかに出てきそうな雰囲気。ダウンヒルしてきた集団が、そろそろ本気出して、逃げ集団を吸収しようとするのが、こんな風景。
浦山大橋を、残り何㎞かのゲートに見立てて、下っていきます。さすがにこの付近はブレーキ開放なので、フルームのクラウチングスタイル気分です。ホントは、普通にサドルに座っているだけですけど。
ところで、この橋の名前を検索しようとちら、「浦山大橋+心霊スポット」とかが検索窓に予測で出てくるのね。不思議なアートがあった浦山地区も、実は廃村マニアに人気のスポットだったり。なにかが起こりそうなスポットを、何も起こらずに通過できてラッキーでした。
順調に下って、浦山ダムに到着!
重力式コンクリートダムとしては奥只見ダムに続き全国2番目の高さを誇るそうです。高さ、156.0m。
ダムには、いろんなオブジェが配置されているのですが、何気なく停めた所にあったのが、「安産守尊像」丸いところをなでると安産になるという説明書きがあるのですが、コレ、形が直接的過ぎません?笑っていいとも時代の、タモリさんの安産祈願のメモもそうでしたが。アートにしても、御利益にしても中途半端な気が。というつつ、出産間近が友人がいるので、一応、指示通り、丸い部分をなでておきましたが。
ダムの正面、その奥に薄らと見えている山脈の、一番高い所が、城峯山だそうです。かつて、あをこに登ったんだなあ。今や、タダの貧脚ヘタレになってしまいましたが、4年前は、まあまあ頑張って色々登ってたんだなあ。
秩父の市街地に戻ってきました。その中でちょっと気になって足を止めて写真を撮ったのが、真ん中ののぼり「インドおせち」3000円。インドおせちって何?タンドリーチキンとか、そういうのの詰め合わせ?それはいいとして、もう6月!おせちって、どういう事?
お出かけなんだけど、毎度ヒルクライムの終わりに見てるからなんだか「お帰り」の雰囲気の漂う、武甲山。
体調万全では無かったですが、閉鎖の噂を聞いて
「無理して登った有間峠」
「無理して登った有間峠」
小学校の教師が考えそうな卒業式シュプレヒコールが、頭の中で、リフレインしたのでした。
下りだけで、西武秩父駅まで23.5㎞。結構あるね。