フルーツパフェやフルーツサンドなどの特集で、銀座千疋屋やタカノフルーツパーラーなど老舗の名前がよく登場しますが、かつて秋葉原にあった老舗「万惣フルーツパーラー」を覚えていますか?果物業界で初めて宮内庁御用達に認定されたお店です。
創業は弘化3年という、江戸時代から続く果物屋さんだったのですが、本店のビルが面する靖国通りが「東京における緊急輸送道路沿道建築物の耐震化を推進する条例」の指定道路となり、ビルの耐震診断を行ったところ補強工事では基準を満たすことができませんでした。その為、全面建て替えしなければならなくなったのですが、資金が無く、やむなく閉店してしまったお店です。
創業は弘化3年と聞くと、古い煉瓦造りの建物だったのかな?と思い浮かべがちですが、見た目はわりと近代のビルでした。ただ、阪神淡路大震災、東日本大震災をへて、ビルの耐震基準は、どんどん厳しくなっていて、都が旧耐震基準で建てられた都内の商業ビルなどの耐震診断をしたところ、皆さんおなじみの、新橋ビルや、新宿の紀伊国屋書店ビルなどは、震度6強~7の地震で倒壊・崩壊の危険性が「高い」と診断され今、立て替えの計画が持ち上がっています。
さて、惜しまれながら閉店してしまった「万惣フルーツパーラー」そこの店員さんだった方が、新しくお店を立ち上げたのが、赤坂にある「フルフル 赤坂店 」です。
晴天の日なら、お店の前にズラリと女子が並んでいるのですが、この日は雨。ちょうど、お店のすぐ近くにある制作会社で会議があったのですが、雨なら空いているだろうと推測して行ってみると、ビンゴ!待たずにすんなりと入る事が出来ました。
さて、インスタ映えメニューとして人気のフルーツサンド。フルーツパフェは、8切れで1500円ですが、こちらは4切れのハーフで、800円。カフェオレ500円ですが、セットで200円引き、合計1100円。
一口にフルーツサンドと言っても、いろいろな種類がありますが、こちらは、エッジの効いたこのフォルムが人気。彩りと水分が出ないものを意識して、果物はパパイヤ、バナナ、キウイ、イチゴの4種で固定されているそうです。
フルフルでは特濃の生クリームを使っているのですが、その甘さが、果物を包み込み、ほどよく酸味を抑えて、ちょうどいいバランスとなっています。フルーツサンドだから、もちろん食パンで挟んでいるのですが、スポンジケーキと遜色ない感じで、邪魔をせず、フルーツと生クリームの土台として支えています。
いつもは、行列のお店なので、また会議の日に雨だったら、狙ってみたいと思います。
■フルフル 赤坂店 (Fru-Full)
■東京都港区赤坂2-17-52 パラッツォ赤坂 1F
■営業:
11:00~13:00(平日)
15:00~19:30(平日)
11:00-17:00(土日祝)
■定休日:月曜・第1第3日曜
■場所はこのへん
■お店のサイト