ツール・ド・フランスも残すところ、あと2日。
…という事で、フレンチを食べようかなと思ったのですが、フレンチというと結婚式の披露宴でしか食べないので、イタリアンと違って、コレという一品が思い浮びません。
テリーヌとか、絵は追い浮かぶけど、どんな食べ物だと説明出来る自信がありません。これだけ食べ歩きしているのに、パテとテリーヌの違いを説明出来ません。無駄にメシ食べてるんだなあ。
とりあえず、手軽に行けるフレンチという事で、江古田北口のビストロサンジャックへ。カウンターだけで、8席の小さなお店で、いつもは奥様達で満席だったりするのですが、台風だからか珍しく空いていました。
出窓の所に本がずらーっと並んでいました。
「陛下、お味はいかがでしょう。天皇の料理番の絵日記」というタイトル。何だろう?と、サンプルを読んでみると、実は、こちらのご主人・工藤極さんは、元宮内庁大膳課厨房第二係で働いていた、いわゆる天皇の料理番だった人で、当時の記憶を、挿絵込みの絵日記として書いたのがこの本です。こちらのサンジャックという名前は、最初に弟子入りしたフレンチ小川軒で修行し、その後、宮内庁に入る前にフランスに一人旅した時に滞在したホテルの名前だそうです。
この日の日替わりランチは、「軍鶏のソテー、リゾット添え」小さななデザートと、コーヒー付きで、1000円。
ワンプレートの下にリゾットが敷かれ、その上にトウモロコシや、プチトマト、ポテト、ブロッコリーなどの夏野菜、さらに軍鶏のソテーが添えられています。
写真ではわかりにくいですが、4列ぐらいの塊で剥かれたトウモロコシの食感がシャキシャキで心地よいです。夏の味ですね。脳内でトウモロコシ畑じゃなく、なぜかヒマワリ畑の光景が浮かびました。ツール・ド・フランスで、ヒマワリ畑の中を集団が走り抜けているからでしょうか?
フレンチのワンプレートランチですが、宮内庁で主厨長を務めた天皇の料理番、秋山徳三さんが考え出したものだそうです。祝賀の日、皇室の方々は宮中祭祀に追われ、ゆっくりと食事する事が出来ない為に、フレンチでの、ワンプレートランチを考案したのだそうです。
肉や魚、野菜の他に、スープで炊いたライスも添えられるそうで今日食べたフレンチのプレートも、そういう構成になっていたのは、天皇の料理番時代の経験が生きているのでしょうか?
本棚に読めるサンプルが置いてあったので、コーヒーを頂きながらペラペラと読んでいたら、面白かったので、その場でお買い上げ。ご主人と本の話をしていたら、今度、毎日新聞と、文化放送にも出るとの事です。「サインはいいですか?」と言われたので、お願いしました。笑
まさか、江古田で天皇の料理番だった方の料理をいただけるとはね。
大変、おいしゅうございました。
■ビストロ サンジャック (Bistro St.Jacque)
■東京都練馬区栄町39-19 ハイム054-101
■営業
11:30~14:00(L.O)
18:00~20:30(L.O)
■定休日:日祝、月
■場所はこのへん
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