若者の街といわれる渋谷で、若者がいない場所があります。
それが東急本店。
背後に高級住宅地の松濤を背負い、若者からセレブを守る、真田丸のような出城ような存在です。日本橋三越とまではいきませんが、西武やPARCOとは一線を画し、若者を切り捨てたお店。一着10万前後のジャケットを買った奥様の、姿が見えなくなるまで頭を下げ続けるという、昔の大塚家具のような接客を見る事が出来ます。
(フロアによりますけど)
109の「どうぞ、ごらんくださ〜い」というアパレル店員とは違う、異文化に触れるのが好きで、この付近に来ると、意味もなく店内を散策する事があります。
でも最近では中国人観光客が、買ったブランドバッグの包装を解いて、スーツケースに詰め込む為に、入り口付近で地べたに座り込んでいる姿もあったりして、ちょっと残念といえば、残念。
残念といえば、渋谷は意外とカレー難民になりやすい土地柄です。
間借りカレーや、カレー専門店のムルギーも15時ぐらいで閉店してしまい、17時からバニラビーンズのライブだったので、16時台にやっているお店を探すのが大変でした。パク森改め、パクパクもりもりも、夕方休憩だし、いっその事、井の頭線下のC&Cにでもしようかも思いましたが、ちょっと粘って見つけたのが、J.S. CURRY 渋谷文化村通り店。
アパレルのジャーナルスタンダーを運営するベイクルーズのお店で、ハンバーガーの、J.S. BURGERS CAFÉ とかパンケーキの、J.S. PANCAKE CAFEとかの系列の、カレー店です。
チェーン店なので、今回はちょっと辛口目の採点です。
前身の「神南カリー」のこだわりのルーをベースに、
ローカル食材や季節感をミクスチャーしたオリジナルカレー
という触れ込みなのですが、流行よりちょっと古い感じです。
写真の見た目は、今流行のスパイスカレーに近いのですが、ルー自体は、欧風カレーに近いもったり系で、いかにも業務用。そこに、ブームの残り火のように、パクチーが乗っているという。ミクスチャーといえば、新しい物に聞こえがちですが、古い物同士のミックスで、かなり流行遅れ。
店員さんは、若女性達で、接客も良かっただけに、逆にもの悲しい。彼女達の責任ではありません。この味を決めている責任者の研究不足でしょうね。まあ、チェーン店だと大胆に味を変えるには、全店にかかわる規模なので、難しいのは重々承知ですが。
前から提唱しているのですが、牛丼チェーンのカレーも、安いのに本格派打ち出そうとして、どこも味が濃すぎるというか、しょっぱすぎます。チェーン店のカレーって、ホント旨いの見つけるの難しいですね。
■J.S. CURRY 渋谷文化村通り店
■東京都渋谷区道玄坂2-23-11 1F
■営業:11:00~23:00
■定休日:不定休
■場所はこのへん
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