うちの番組の女性DJ、岡田ロビン翔子さんがインスタに銀座スカイラウンジの写真をあげていました。銀座のビルの上でぐるぐると回る天空のレストランです。
その話になった時に、「あの回るのって、3ヶ月ごとに回転方向が変わるんですって」と言うので、「何で?」と聞き返したら、そこまでは聞いていないとの事。いやいや、この仕事してたら、普通聞くでしょそこまで!とダメ出しをしてしまいました。職業病です。
その後、いろいろ調べてみたのですが、はっきり書いていないので、有楽町の交通会館に行ったついでにお茶して、店員さんに聞いてみる事にしました。
たぶん、一方に回っていると片減りしてしまったりするので、3ヶ月ごとに逆回転させてるのかな?と予想していたのですが、理由は「何度来ても飽きさせないように」だそうです。
それよりも驚いた事がありました。この回転する技術は、みんなのよく知る、日本を代表する物が使われているのですが、何だと思いますか?
デカくて回るもの…。
正解は、戦艦大和の主砲です。
大和の主砲は、世界一の大きさ。主砲だけで駆逐艦一隻の重さがあり、それを左右に回転させる技術が必要でした。その技術を平和利用したのが、こちら。レストランを回転させているのは巨大なモーターで、64個の車輪を動かして床下の円形レールを回しているのだそうです。
最初、レストランを訪れた時に出迎えてくれたのは可愛らしいウエイトレスさんで、1名である事を告げると「少々お待ちください。いいお席を探して来ますので。」と案内されたのが、こちらの東京駅が真正面に見える席。「うわー眺めがいいですね。ありがとう」とお礼を言ったのですが、ん?ちょっと待てよ!もしかして鉄オタに見られていた?WWW
まあ、どっちにしろ回転しちゃうんですけどね。
このレストランは、大和の主砲を平和利用したと言いましたが、目の前に見える新幹線も、ある軍事技術を平和利用して作られたものです。
それは戦闘機。新幹線の初期型0系を設計したのは、陸上爆撃機銀河や、ロケット特攻機桜花などの機体設計を担当した三木忠直さんで、自分が設計を命じられた戦闘機で多くの人が命をおとしたのを悔い、戦後はクリスチャンとなって、平和利用の技術しか作らない事を決め、電車の設計に携わりました。渋谷駅ハチ公前にある東急の緑の電車も、三木さんの設計です。
その話はこちらから「もう一つの風たちぬ」
さて、頂いたのはマロンシャンテリーのセット、税込み、サービス料込みで、2178円。高いと思うでしょ。それがここで頂くと高く感じないのですよ。
回転レストランのアトラクション感が想像より良くて、その料金も込みのような気分になるのと、今や珍しくなった銀座ウエストのような高級感あるサービスが味わえるので、すごく気分が良くなります。
日本の洋菓子の祖として知られる、勝目清鷹さんがが洋菓子のモンブランを見て、日本人向けにアレンジして発案したと言われるているマロンシャンテリーは、生クリームと栗だけを使ったデザート。生クリームの山の中に、金色にかがやく栗が隠れているのですが、上品な甘さ。
よく目にしていたのに、もっと早く来ておけば良かったなあと思いました。オススメです。
■銀座スカイラウンジ
■東京都千代田区有楽町2-10-1 東京交通会館 15F
■営業
11:00~14:30(ランチ)
11:00~17:00(喫茶メニュー)
16:00~22:00(ディナー)
■場所はこのへん
■お店のサイト