ミロンガ・ヌオーバ(神保町)

屋形船

スカイツリーの帰り。
吾妻橋のたもとには屋形船が。

よく「屋形船に乗ってみたい」って言われるけど、
たいがいの場合、あれって20名以上で貸し切りしないと乗れません。
ただ、この吾妻橋から出航する「あみ清」という船宿は、
2名からOKの、乗り合い屋形船というのがあります。

わかりやすく言うと、はとバスみたいな感じ。
個人客の乗り合いで、一艘仕立てるというシステム。

これをやっている船宿って少ないので、興味のある人は覚えておくといいかも。
あと、新木場から出る「もんじゃ屋形船」というのがあって、
こちらは、ご馳走が天ぷらとかじゃなく「もんじゃ」なんだけど、
その代わりリーズナブルというプランもあります。

昔、屋形船宴会の幹事とか良くやってて、それで覚えたんですけどね。

どぜう

浅草で200年近い歴史を誇る「駒形どぜう」の前には、
中学や高校の制服を着た子供を連れた、家族連れ達が順番待ちしていました。
入学なのか、卒業なのか、どちらにしろお祝いなんでしょうねえ。

老舗なので、ハレの日にはぴったりだし、
僕もこんなお店でお祝いされたら嬉しいけれど、
中高生って、そんな時に、どじょうを食べて嬉しいのだろうか。

…大きなお世話か。

でも、こういう春の風物詩を見られるのも、自転車散歩のいい所。
やっぱ自分の目や嗅覚で感じ行かないと、
春=桜みたいな、発想しか出てこなくなります。
花見も楽しいけれど、それ意外の春もあるって事を、知っておかないとね。

浅草橋

浅草橋の方へ行くと、久月、秀月、吉徳など、人形メーカーが林立しているのですが、
もうすでに五月人形商戦ですよ。
「駐車場ご用意してます」みたいなプラカードを持ったメーカーの人達が、
路上にいっぱい出ています。
人形屋さんって、3月と5月で、1年の勝負するんですかね。
それ以外って、どんな人形売ってるんでしょうか?

五月人形

吉徳の5月人形ってさ、普通の兜の他に企画物で、
ダースベイダーとか、ストームトルーパーの兜も売ってるんですよね。
ダースベイダー自体、伊達政宗の兜を参考にしたという噂もあるし、
意外と違和感ないですよね。
…と思うのは、スターウォーズ好きのオレだからかな。

ワンドロップカフェ

浅草から浅草橋を経由して、今回の目的地、
小伝馬町のチャリカフェ、ワンドロップカフェに行ったけど、お休み。
ああ、土曜日に行こうと思ってラインナップしていたのですが、
雨で一日ずれたら定休日。
しまった…見逃してました。出直します。
お店の前にバイクラックがあるのがいいですね。

ビクトリア

小伝馬町や神田はオフィス街だけあって、休日はゴーストタウン。
そこで、神保町の方まで戻ってみました。
こちらでは、スノボやスキー用品の投げ売りセールが。
これも、春の風物詩ですね。

ミロンガ

やってきた神保町。
古本屋さんもやっているので、飲食店もボチボチあいていますが、
さぼうるや、ラドリオは日曜日は定休日。
で、路地を奥へ奥へと行くと、ミロンガがやっていました。

店内

古くから続くお店ですが、古くさいという感じではなく、
味のある雰囲気の店内。
出来た当時からしゃれていたんでしょうね。

店内

お店は、禁煙席と喫煙席に分かれているのですが、
禁煙が満席だったので、ヘビースモーカーがいないのを祈って、喫煙席へ。
幸い、ヘビースモーカーは少なかったので、一安心。

一番奥の席で、テーブルにビールをおいたまま
背筋をピンと伸ばして椅子に座り、前方をみているおじさんがいました。
全く、動きません。
おじさんの視線の先は壁で、何もありません。
もしかして、瞑想しているのでしょうか?
それにしては、目をぱっちり開けています。

なんだろう…と思っていると、雑踏のような人々の会話の後ろに、
音楽が流れているのに気づきました。
あ、タンゴ。
そうか、ここはタンゴを聴かせるお店でした。

多くの人は、それを忘れて会話に夢中になっているけれど、
オジサンは、人々の会話をかき分けて、タンゴを聴いたいたのだと思います。
そうに違いありません。

ジャンバラヤ

頂いたのは、ジャンバラヤ、800円。
辛口と中辛があったので、中辛を選んだのですが、
さほど、辛くもなく、ほんのりスパイシーな感じでした。
辛い物好きなら、辛口を選ぶべしです。

ご飯を食べながら、店内の会話に耳をやると、映画の話をしている若者が。

1人が「男はつらいよ」が面白いと熱弁しているのだけど、
もう1人は「見たけど、あんな人格破綻者のどこが面白いのか、わからない」と。

確かにそうだけどさ、娯楽でしょ。
漫画みたいなものじゃん。
じゃあ、バカボンのパパもダメなのかな。
マジメだね。

■ミロンガ・ヌオーバ
■東京都千代田区神田神保町1-3
■営業:
10:30~22:30
11:30~19:00(土日祝)
■定休日:年末年始
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喫茶去(神保町)

古民家

ラドリオに続いて、神保町のお店をもう一軒紹介しましょう。
表通りから一本入った裏手のビルの谷間にあるのが、古民家カフェの「喫茶去(きっさこ)」。

喫茶去

こちらに来たかった理由の一つが、
先日行った、経堂のお店「李白」が、経堂に移転する前に営業していたというのが、
こちらの店舗だったというのを知った事。

この建物は、歴代、愛された名喫茶店で、
「モーツァルト」から始まり、次に「李白」、
そのあとをうけて2003年に開いたのが「喫茶去」だそうです。

「喫茶去」とは禅の言葉で、「お茶でもおあがりなさい」という意味です。

看板

店先には青いブルーノのミニベロが停まっていたのですが、
他の人のブログ写真にも写っていたので、たぶん、こちらのお店の方のでしょう。

店内

時を重ねてきた建物は、いい感じで歴史を感じさせてくれます。
窓際の席は、床が少し斜めに傾いているのはご愛敬。

メニュー

メニューはJAZZのEPレコードのジャケットを見開きの台紙にして、
そこにコーヒーやデザートのメニューが挟んであります。
これからもわかるように、こちらはJAZZ喫茶。
JBLからクリアな音楽が流れていました。

レアチーズケーキ

レアチーズケーキは350円。
コーヒーはメニューで一番濃いと表記されていたケニア。
しかし苦いという感じではなく、深いという感じ。
コーヒーを味わいながら、この空間に身をまかせてボーっとひととき。

後から入ってきたお客さん。
年配の男女だったのですが、メニューになってるレコードジャケットを見て
「うあ、懐かしい」とポツリ。
どうやら、そのレコードを実際に聴いていた世代のようです。

音楽業界の方らしく、自分もわかる業界用語がチラホラと会話の中に。
チラっと聞こえてきたお話だと、アニメソングを手がけたいと力説していました。
最近のアニソンは、J-POPの単なるタイアップばかりなので、
アニメの内容にリンクした書き下ろしを作りたいと。

「そう!その通りだと思います!」
…と、心の中で賛成しました。

■喫茶去
■東京都千代田区神田神保町2-24-3
■営業:
09:00~23:00(月〜金)
12:00~21:00(土)
12:00~18:00(日祝)
場所はこのへん

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