ルートスリー(刈場坂峠)

顔振峠

奥武蔵グリーンラインの旅。
まず最初の目標である顔振峠が見えて来ました。

最初の目標としたのは、鎌北湖から一本杉峠までが約8.5㎞。
一本杉峠から顔振峠までが、3.5km。
この2つをクリアしてしまえば、あとは2㎞前後で短く峠を繋いでいく感じなので、
気持ち的に余裕が生まれるからです。

顔振峠

顔振峠は、中高年のハイカー達で溢れていました。
だから、やっぱり蕎麦屋が混みます。
このちょっと先に、峠のカフェ「ベラヴィスタ」もあるんですけど。

僕は前回、そっちでヒルクライム飯「ヒル飯」で、ピザを頂きました。

案内標識

分岐ではこうして案内標識も出ている事があるんですが、
小さな案内板しかない事の方が多く、
注意しないとどこを通過しているのか、わからなくなる事もあります。

傘杉峠

峠って言っても、ただ道標が立っているだけで、
意外と地味な峠もあります。

黒山展望台

黒山展望台に登ってみました。
北東を向いているので、木陰に入って今の時期だとちょっと寒いです。
他のサイクリストもいて、テーブルでバーナー使って、
レトルトの食事を温めている所でした。

僕も新富士バーナー持って、アウトドアでコーヒー淹れた事あるけど、
ヒルクライムの時は、荷物減らしたいなあ。
たぶん、足に自信がおありなんでしょうね。

ちなみにこのSOTOのバーナーは、100均やコンビニのカセットコンロが使えるので
近くに行ってから買えばいいので、少しは楽なんですけど。

山道

山の中にいると目の錯覚なのか、斜度が解らなくなってきます。
平らに見えるんだけど、ガーミンを見ると、7〜8%あったり。
この辺りになると体が勝手に慣れたのか、
意識せずに腰を浮かして軽くダンシングしている時があり、
サイコンに目をやると、10%越えていたりしました。

高山不動

高山不動の近くに来ると、かつて営業していたであろうお店らしきものが。
もう自販機も死んでいます。
なので、奥武蔵グリーンラインで給水するなら、顔振り峠がポイント。

高山不動

そのすぐ先には、こちらも閉店してしまっている不動茶屋が。
その見晴台から山々を眺めて、一呼吸。

看板

飯盛峠の手前の分岐に、「山猫軒」の看板が見えます。
ここから下るのが、梅本線。
その他、花立松ノ峠の猿岩線、1本杉峠の笹郷線と、
越生方面に降りる林道の分岐には、この「山猫軒」の看板があるので目印です。

飯盛峠

飯盛峠、ここにはライバル局であるFM NACK5の送信所があるそうです。
飯盛峠自体が770mで、局舎7.5m+鉄塔50mの合計、895mです。
スカイツリーでさえ、634mですよ。
こんな高い所に送信所があるから、NACKは電波の入りがいい訳ですよ。

ぶな峠

読むのが難しい「ぶな峠」。
登るのに必死だと写真を取り忘れて、
こうして峠の道標だけの写真が並んでしまう事になります。
失敗例ですね。
みなさんは、区間のインサート用写真を撮るのを忘れないように。

山道

という訳で、無理矢理のインサート。

ところで、今回の奥武蔵グリーンラインライドで、僕は一つの失敗をしました。
登るのに必死で注意力が散漫になっていたんだと思います。

林道を横切るように水はけの溝が渡っている事があり、
そこには金網状のフタがしてあるのですが、
まれに、そのフタとフタの間に隙間があいている事があって、
僕は、そこにホイールを落として挟んでしまったのです。

幸いにリム打ちのパンクは無かったのですが、
ホイールに少し傷がついてしまい、
ブレーキをするとブレーキシューが擦れる音が。
これが、ちょっとメンタル的なダメージに。

フタとフタの間は、目立つように赤くペイントされている事が多いですが、
無防備に口を開けている所もありますので、皆さんもご注意を。

刈場坂峠

そして、第2の目標である刈場坂峠に到着。
標高818m。
もう日が傾いてきているので、かなり離れても影が入ります。

ワゴン

かつてここには茶屋があったのですが、廃業し、建物も取り壊され
今はこうしてワゴン車の移動販売が出ています。
おっちゃんが、
「今日はこんなに天気がいいのに、自転車乗りがちっとも来ないんだよね」
って、ボヤきます。

そりゃそーですよ、この日はジャパンカップだもの。
それで皆、宇都宮に行っているんだと思いますよ…と教えておきました。

ワゴン

ワゴンの後ろに緑のバンと自転車が見えるのですが、
あのバンに自転車積んで登って来て、そこから二人はダウンヒル。
そして、自動車は帰って行くという、代行登りみたいな感じな人達が。
そういうサービスでもあるんですかね。
後で途中で追いついたのですが、下って行ったのはお父さんと娘さんでした。

こちらのワゴンに「ルートスリー R3」と書かれていたので、
「お店の名前ですか?」と聞くと、「そう」との返事。
土日だけ、ここにお店を出しているのだそうです。
「だって平日なんかに来たって、ここ誰もこないよ」との事。
で、営業するのはだいたい時間は9時から3時で、
人がいれば延長するけどそのぐらいって。

あ…しまった!冬の営業期間聞くの忘れた。

コーヒー

コーヒーは、250円。
もう3時ぐらいだったのですが、もうかなり寒くなってきて、
ホットというのが嬉しかったです。

「また、よろしく!」
って言われたけど、てことはまたヒルクライムするって事になりますね。
「ああ、ハハハ…」
と、YesなんだかNoなんだかわからない返事しました。

■ルートスリー(R3)
■埼玉県飯能市北川1216−43(刈場坂峠)
■営業:9:00〜15:00
■定休日:月〜金
場所はこのへん

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奥武蔵を中心に走っている「なす子」さんの「Nasco blog!」が作った、
奥武蔵グリーンラインの地図

さて、ここからは、ほぼ下り基調なので、
ウインドブレイカーを羽織り、手袋を指切りから指有りにチェンジ。
さあ、奥武蔵グリーンライン制覇が見えて来ました。
あと、一息。

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忘路庵カフェ(吾野駅)

標識

さて、県道186号を使って、鎌北湖を目指します。
今回は、奥武蔵グリーンラインを走破する事にしました。

山道

田園風景の中、正面のカーブが登りのスタートのようです。
名栗湖などと比べれば急ではありませんが、そこそこの登り。
ウォーミングアップに丁度いい感じ。

鎌北湖

そして到着の鎌北湖。
いよいよここからヒルクライムのスタートです。
その前に、心の準備の休憩。
まず目指すのは、以前行った事のある「顔振峠」
「かおふり」ではなく「こおぶり」と読みます。
中には「かあぶり」派の人もいるみたいですが。

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奥武蔵を中心に走っている「なす子」さんの「Nasco blog!」が作った、
奥武蔵グリーンラインの地図
こちらを参考に下調べ、そして画像をiphoneに入れていきました。

標識

さて、鎌北湖の駐車場の脇から奥武蔵グリーンラインがスタート。
コレ、右の道の方が広いので本線っぽく見えるのですが、
そちらに集落があるから広くなっているのであって、
顔振峠は左。そしてすぐまた左。
ここ、一瞬、戸惑います。

権現堂線

権現堂線を登って行きます。
いきなりの、かなりの登り。
尾根道に出るまでは、斜度もかなりあります。
ガーミンによると10%越えの箇所が何度も。

山道

1カ所、15%ぐらいの所があって、
足はつかないもののノロノロ走っていたら、
ガーミンが停止と判断して、自動ポーズしてしまうという屈辱も。
必死で登っているので、写真もブレブレ。

天文岩

登山客がいっぱいいて写真撮れなかったんだけど、
北向地蔵から、かなり下ります。
尾根道なんだけど、下り道が続くと、
間違って尾根から外れてしまったんじゃないかと不安に。

しかも、どうせまた登るんだから下りはもうやめてくれ!と心の中で。
そんな中、突如として現れる天文岩。

二つの岩の間に人が中に入れる空間があるようです。
天文学者の千葉歳胤が、この中で数学や天文について学んだとされています。

ボルダリング

この天文岩を良く見ると、フリークライミングのボルダリングで使う
ホールドような突起が人工的に作られているのですが、
コレ、登る人いるんでしょうか?
なんか隣りに祠があって、登ったらバチが当たりそうなんですが。

山並み

以前登って来た事のある林道笹郷線との合流地点をすぎると、
徐々に尾根道らしく風景が広がってきます。
左下の山のコブの所に小さく西武ドームが見えるんだけど、
写真じゃわかりにくいですね。

看板

林道風影線からの合流ポイントで、ここがわかりにくいのですが、
ヘアピンカーブのUターンをして、さらに登って行くと、山の中に看板が。
「忘路庵カフェ」とあります。
当初は、寄る予定じゃなかったんですが、
カフェと書いてあるからには入らずにはいられません。

忘路庵

坂を下ると、なかなか洒落た山荘が出現しました。
最初、1階のガラス部分がカフェかな?と思ったのですが、
石垣沿いに登って行って左手のドアから入ります。

入り口

ちゃんと、自転車で登って来ています。
チャリカフェです。
チャリで巡るのがチャリカフェなら、
ヒルクライムでたどり着く旨い物は「ヒル飯」とでも呼ぼうか。
まあ、とにかく登った者だけが頂けるご褒美を頂こう。

テラス

こちらのお店は、木工家具作家 小島伸吾さんカフェで、
お店はギャラリーをかねて、デザイン家具が並んでいます。
その為、店内は撮影禁止です。

そこでテラスに出て、こちらなら撮影していいかと許可を取り、
撮影しています。
山を登ってきて体は熱くなっているのですが、
やはり標高が高いのと、木陰という事で一気にクールダウン。

カレー

頂いたのは、牛蒡(ごぼう)のカレー、1400円。
豆のダールカレーにもっと野性味を加えたようなカレーで、
牛蒡のゴロゴロとした食感と丸みが、杉の木の丸太を想像させるっていうか、
こういう自然の中で、その味が風景に合いますね。

お水もポットで頂いたので、がぶ飲みで給水。

本当は、ゆっくりしたい所なんですが、
まだまだ先は長いので「ヒル飯」頂いたら、次の目的地へ。
奥様にも「もうお帰り?」と聞かれたのですが、
日が落ちる前に秩父に行きたいもので…と、お店を後にしました。

■忘路庵カフェ
■埼玉県飯能市長沢1661-2
■営業日:10:00~17:00(金土日祝)
■定休日:月〜木 
場所はこのへん
オフィシャルサイト

奥武蔵グリーンライン その2(顔振峠〜刈場坂峠)
奥武蔵グリーンライン その3(刈場坂峠〜定峰峠)

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