金魚坂(本郷三丁目)

看板

本郷通りから脇道に入った所に、こんな看板が。
「おいしい珈琲をどうぞ!金魚坂」。

看板

珈琲、中国茶、お食事、葉巻のお店らしい。

金魚屋

が、路地から入っていくと、金魚坂の名前の通り、金魚屋さんがありました。
水槽では、カラフルな金魚が優雅に泳いでいる他、金魚すくいも出来るようです。
カップルが楽しそうに盛り上がってました。

水曜

背びれがないから、ランチュウ型でしょうか?
綺麗ですねえ。
ちょっと欲しくなりました。

ところで、ふと思ったのですが、野生の金魚っているんでしょうか?
金魚自体がフナの改良品種だから、正確には野生化した金魚ですね。
自転車で川を通りかかった時、野生化した錦鯉は見たことがあるのですが、
金魚はどうなんでしょう?
ブラックバスとかは肉食なのでどんどん増えちゃう訳だけど、
金魚って生態系の中では弱そうだもんなあ。
飼い主が金魚を捨てるので、金魚が増えて仕方ないというニュースは聞いたことがありません。

カフェ

その金魚屋さんに併設されているのがお食事処の「金魚坂」。
創業350年の金魚屋さんで、現在の女将さんで七代目だそうです。
金魚を見ながらくつろいでもらう空間をと、レストランを併設。
喫茶だけのメニューもあるので、気軽に入って大丈夫です。

看板

この看板が目印。

店内

半地下のような店内は、Rのついた壁があって、ちょっと不思議な雰囲気なのですが、
聞いてみたら、ここは錦鯉の水槽があった所だそうです。
そう聞くと、妙に納得。
天井が高く、ここでクラシックのコンサートなども行われるそうですが、
防水加工の壁もあるし、お風呂みたいなリバーブも効いて反響もよさそう。

2階

2階の方は、カウンターになっていました。

アフタヌーンサービス

セットのアフタヌーンサービスは、コーヒーとケーキで1000円。
ケーキとコーヒーは好きな物を選んで組み合わせられますが、
こちらは、アップルパイ。
割とボリュームもあって、サクっとした部分としっとりした部分のバランスがいいです。

■金魚坂
■東京都文京区本郷5-3-15
■営業:11:30~22:30
■定休日:月曜
場所はこのへん
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ボンナ(本郷三丁目)

ボンナ

今流行りのカフェに共通するキーワードは「ミッドセンチュリー」。
ミッドセンチュリーとは直訳すると世紀の半ばで、
20世紀の半ば、1940年代から60年に作られた家具の事。
当時作られた物は、長い間使えるロングライフデザインな物が多く、
レトロな雰囲気を醸し出しながら、非常にシンプルで機能的な物が多いのが特徴です。

レトロモダンなんて呼ばれる事もあったりするのですが、
東京大学の目の前にある「ボンナ」も、そんな言葉の似合うお店です。

ボンナとはラテン語で「知性」。
やはり東大前のお店って感じですね。

ステッカー

本郷界隈は、古い歴史をもつ喫茶店が多いのですが、
こちらも、倉本聰さんが東大時代に通ったとか、
丹下健三さんや、黒川紀章さんも通ったとか、
大御所達が学生時代に通ったといわれるだけあって、歴史は長いハズなのに、
窓にはフリーでWi-Fiを使える事を知らせるステッカーが貼られていたりして、
パソコンやiphoneなどを使う人達にとって嬉しいお店だったりします。
古さと新しさが、何事もなかったかのように共存しているのです。

店内

店内もミッドセンチュリーな感じ。

カフェの定番でソファーであるカリモクは、
ナガオカケンメイさんが見いだすまでは、
自衛隊や中小企業の応接室からしか注文のない、古いイメージの家具だったのですが、
60年代にデザインされた物にスポットをあてる「60VISION」で注目されてからは
レトロ風味でありながら変わらぬデザインを持つこれらの物が、オシャレという
新しい価値観に。

そんなナガオカケンメイさんの考えにのったお店が多いのですが、
こちらは、そんなブームが起きる前からこんな感じで作られ、
お店自体がミッドセンチュリー。

なんか横浜のニューグラウンドホテルとか、お茶の水の山の上ホテルとか、
そんなクラシックホテルにありそうなラウンジです。

店内

そのせいか、この付近の歴史ある喫茶店は年配客が多いのに対し、
こちらのボンナは若いカップルや女性客が多かったりもします。

コーヒー

コーヒーは350円。

平日のお昼ぐらいは、東大関係者やビジネスマンなどで混み合うらしいのですが、
行ったのは土曜日だったので、ゆったりとした空気が流れていました。
ソファーに身を任せて、のんびりと。

民芸品

かなりインテリアにはこだわって作られたお店なのに、
なぜか店内には、どこの国かわからないような、不思議なデザインの民芸品が。
店内と民芸品は、木の質感としては統一感はあるのですが、
デザイン的には、ミスマッチという感じ。

聞いてみると「家内の趣味なんで、どこの物かわからないです」…と。

うちでも実家を建て直した時に、父親がサイドボードを作ったのですが、
たぶん洋酒などを並べるつもりであったろう場所に、
お婆ちゃんや母親の作った手芸品が並べられ、
オシャレになるハズだったインテリアが、一瞬にして田舎の家に。
その時に、父親がなんとなくムッとしていたような気がします。

これだけ先見の明とセンスのあるご主人ですから、
インテリアには人一倍こだわりはあったでしょうが、
その中に奥様の民芸品を並べるという所に、器の大きさと愛を感じます。

そう、愛が漂う喫茶店なのです。

■ボンナ
■東京都文京区本郷6-17-8
■営業:9:00〜19:00
■定休日:日、祝
場所はこのへん
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