パパスカフェ(恵比寿)

六本木ヒルズ

水曜日が休みだったので、久々に自転車で都心へ。
六本木ヒルズにやってきました。
夜の街というイメージで、仕事以外で昼にやって来る事はないので、ちょっと新鮮です。

ミッドタウンとかヒルズとかセレブなイメージですが、
朝の9時半は、少し路地に入れば、ホストクラブ帰りで酔っぱらってるキャバ嬢やら、
携帯に向かって「なんだよてめえ、ザケンなよ」と大声で話してるアウトローやら、
すさんだ空気もまだ少し残っています。

夜と朝の間にというか、セレブとアウトローの間というか、
2つの顔を持つ六本木の風景が、ちょうど入れ替わる時間帯でした。

J-wave

まずは六本木ヒルズの裏手のけやき坂へ。
ちょうどJ-WAVEのサテライトスタジオがある場所。
この日は休日だったのでホリデー特番があるらしく、
ステージを組んでライブでもやるみたいでしたが、
僕の目的は、そちらではなく、このスロープを降りた所にあります。

秘密の扉

降りた所をすぐ左に曲がった所に、この秘密めいたドアがあります。

駐輪場

ドアを開けるとそこは駐輪場!
ディズニーリゾートのキャスト出入り口みたいな
外からはわかりにくい扉の向こうに、自転車の隠し場所があったのです。

六本木ヒルズの駐輪場は、全部で3カ所
すべて7時から23時までで、料金は無料というのが嬉しいじゃありませんか!

TOHOシネマズ

さてさて、朝っぱらからなぜ六本木ヒルズまで来ているのかというと、
TOHOシネマズで映画を見るためです。
午前10時の映画祭というのをやっていて、
名作映画を1000円で見る事が出来るのです。
前の週は、僕が一番好きな映画「がんばれベアーズ」だったのですが、
この週は、自転車映画の名作と誉れ高い「ヤングゼネレーション」。

1979年のアカデミー賞で作品賞など4部門にノミネートされ、みごと脚本賞を受賞した作品。
なのにDVDが置かれているレンタルショップは、ほとんどありません。
これがチャンスと、朝っぱらから自転車飛ばしてやってきた訳です。

映画の内容は、あらためて後で紹介しますが、簡単に…。

自転車レースに情熱を注ぐ若者たちの姿を綴った青春映画。
大学に進学せず喧嘩に明け暮れるマイクたちは、
ひょんなことから地元の自転車レースに参加することになり…。

不器用な若者達と、不器用な家族愛。
それがレースを通じて繋がっていく所に感動を覚えます。
前の週に放映されていた「がんばれベアーズ」に通じる所がある作品です。

代官山

自転車の映画を見ると、ペダルも軽くなりますねー。
昔、ヤクザ映画を見ると、みんな肩で風を切るような歩き方になって
映画館を出てくる…時代があったけど、
自転車映画を見た後は、スピードが出がち。

六本木通りから246に合流し、ぐんぐん加速していきます。
自分がさっきまで見ていた映画の主人公のように。

が、それが錯覚だった事がすぐにわかります。
渋谷は谷。
表参道で地下を走っていた銀座線がビルの3階ぐらいに顔を出す場所です。
単に下り坂の力だったのです。
山手線のガードをくぐるあたりが一番の谷で、
そこから代官山までは、ずーっと登り。
だって代官山って、山だもの。
頂上に着く頃には、さっきのスピードがウソのように、ハアハア言ってました。

なぜ、そんな上り坂を乗り越えて、代官山にやってきたかというと、
実はこの日は、恵比寿でもう1本、自転車映画を見る予定なのですが、
その前に、この辺のカフェで腹ごしらえでもしておこうと思ったのです。

アロハズテーブル

代官山のトライアスロンのショップ「アスロニア」には、バイクスタンドがあり、
その隣りにはハワイアンカフェの【ALOHA TABLE】も併設しているので、
ちょうどいいなあと思っていたのですが、
何とそのバイクスタンドがあるハズのエリアを工事中。
しかも休日ともあって、デートのお客さん達で、カフェは満席。
次の映画は1時30分からなので、混雑で時間を取られたくありません。
なので、早めに見切りをつけて次のお店へ。

喫茶・銀座

旧山手通りから駒沢通りへ出て恵比寿方面へ。
映画もカフェも一日自転車づくしの計画が崩れたので、
1日映画づくしに変更。
映画「ノルウェイの森」なんかにも出てきた、喫茶・銀座へ。

しかし、閉まっている。
定休日は日曜日とあったのですが、祝祭日も休みなのですね。
ガーン!

恵比寿ガーデンプレイス

仕方がない、もうこうなったら映画館のある恵比寿ガーデンプレイスで探そう。

駐輪場

その前に駐輪場へ。

サンマルク

場所は恵比寿寄りの入り口付近、サンマルクの地下の部分になります。
地下と言っても、サンマルクが一段高いので、普通に道路沿いになりますが。

駐輪場

こちらは2時間まで無料で、それ以降は10時間ごとに100円。
駐輪場の鍵もかけるけど、それは100円入れれば誰でも開けられちゃうので、
自分の鍵も同時にかけるのを忘れずにね。

アーケード

かつては六本木ミッドタウン的位置づけだったガーデンプレイスですが、
今や少しい寂しい空気が漂います。
以前は、マックカフェの1号店という事で行列が出来ていた場所も、
マックが撤退し、バーガーキングとクリスピードーナツへ。
一生懸命立て直そうという雰囲気はするのですが、どうもね。

店舗マップなどを見ても、入りたいというお店が見あたらない。
うーん、困った。

パパスカフェ

しかし映画の上映開始時間が迫っていたので、
テラス席が空いていた「パパスカフェ」に入りました。
アパレルメーカーの「パパス」が経営するチェーン店です。
本来ならチェーン店は避けたい所なのですが…。

ストーブ

良かったのは、テラス席にもストーブが備えられている事。
広場の上がアーケードになっているので、風も少ないので、暖かい。
テラス席はペットOKらしく、犬連れの方が多かったです。

カレー

ランチは、パスタやカレーも同じ値段で、
僕が選んだ、茄子と豚挽肉のカレーは、サラダがついて1260円。
ドリンクは200円でプラス出来るのですが、コーヒーをつけたので1460円。
いい値段するなあ。
まあ、場所代だね。

■パパスカフェ
■東京都渋谷区恵比寿4-20-7 恵比寿三越 B1F
■営業:11:00~22:00
■定休日:無休
場所はこのへん
お店のサイト

東京都写真美術館

さて、自転車づくしの最後をしめくくるのは、
東京都写真美術館で12月4日まで上映されている
映画「僕たちのバイシクル・ロード ~7大陸900日~

大学を卒業したばかりの、ジェイミーとベンは自転車で世界一周の旅に出る! 
目標は「7大陸走破」飛行機の移動なし。
それは、3年に及ぶ壮大な旅のはじまりだった。

こちらも、詳しくは改めて紹介するとして、
入り口に貼られていた、中学生の感想文にドキリとさせられました。
書き出しはこんな感じ…。

私はふと
「なぜ大人は仕事をするあまり、自分がしてみたい事を諦めてしまうのだろう」
と、思う事があります。

続きはこちら
これは名文だ!

文庫本の帯に、「泣きながら一気に読みました」というような推薦文が載るけど、
この映画には、中学生の書いたこの一文がピッタリだ!

2人の若者が自らハンディーカメラで撮った映像をまとめたドキュメント。
映画的に…とか、テンポが…とか、編集が…とか、ごたくはいらない気がします。

観客達が遠い昔に諦めてしまったもの。
そして、やらずに諦めてしまっているもの。
それが、形を変え、このスクリーンの中に映し出されます。
あの時、もし諦めなかったら自分があんな事をしていたかもしれないという、
もう一つのストーリーとして。

入り口の脇には、旅をする用のランドナーという自転車が飾られているのだけど、
映画を見終わった後、それを食い入るように見ている一人のお客さんがいました。
車椅子に乗った方でした。

「あそこはこうなってるのか…」
自転車に目をやりながら、一人でつぶやいています。

きっと自転車で旅をしたいんだろうなあ。
かつては旅した事があるのかな。

でも、この映画を見ている間、
あの人はきっと頭の中に思い浮かべた自転車に乗っていたに違いない。
そして、彼らと一緒に旅していたんじゃないかなあ。

なんだかそんな気がするのです。

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カフェ酒茶kanetanaka(白金台)

目黒川

今月、10月いっぱいで長期休館してしまう東京都庭園美術館。
今回を逃すと、少なくとも3年は見られなくなると聞いて、
その前に行っておこうと、目黒川沿いを通って向かいました。

中目黒の付近は、こうして自転車文化が浸透していて、
いろんなお店の前にバイクスタンドが置かれています。
やっぱりピストが多いですね。
4台中1台にブレーキがついていませんでした。
ダメだよ、つけなきゃ。

ロケ地

そういえば、以前、カフェ映画として
蒼井優ちゃん主演の「洋菓子コアンドル」を紹介しましたが、
その時に、あれはロケ地は中目黒だねと書いたせいでしょうか、
「洋菓子コアンドル+ロケ地」で検索してくる人が多いです。

なので、今回はついでにロケ地の写真も撮ってきました。
目黒川にかかる緑橋のたもと。
映画の中ではケーキ屋さんだった建物は、ネイルアートのお店になっていました。
場所はこのへん

コンビニ

川沿いにはコンビニのスリーエフの新業態「gooz(グーツ)」がありました。
パンや弁当、コーヒーなど店内での作りたてにこだわったお店で、
コンビにとファストフード系カフェの中間のような位置づけ。
お店の前にテラス席もあるので、コンビニ飯もオシャレ風に見えます。

目黒川

目黒通りの目黒新橋から見た、目黒川。
この1年、北十間川越しに見えるスカイツリーの写真を多くみていたせいか、
こうしてみると、ゴミ焼却場の煙突もなんだかスカイツリーっぽく見えて来ます。

東京都庭園美術館

でもって、やって来ました東京都庭園美術館。
お目当ては「アールデコの館」。

cafe 茶洒 kanetanaka

※このお店は閉店しました。

その前に、併設されているカフェでランチ。
こちらは美術館の入場料を払わなくても利用出来ます。
「cafe・茶洒・kanetanaka」。
茶酒と書いて、「サッシュ」と読みます。
老舗料亭「新ばし金田中」が手がけるお店です。

ランチ

ランチは、牛ロース焼肉丼と翡翠麺のセット、1365円。
サラダか茶碗蒸しが選べたので、茶碗蒸しをチョイス。

この日は着物を着たおばさま達が多く、お上品なランチという雰囲気だったのですが、
味もお上品。
そこいらの牛丼とは訳が違います。
翡翠麺も茶碗蒸しも、程よい味付けで、ある程度年齢が行った人向けですね。

アイスコーヒー

ドリンクもついて来たので、アイスコーヒーに。
緑に囲まれオープンテラスの気持ちいいカフェなのですが、
このたび、東京都庭園美術館が長期休館する事に伴い、
こちらのカフェも、今月10月一杯で閉店してしまうことに。
ロケーションがいいだけにもったいない気もしますが…残念です。

■Cafe 茶洒 kanetanaka (カフェ・サーシャ・カネタナカ)
■東京都港区白金台5-21-9 東京都庭園美術館内
■営業:10:00~22:00
■定休日:年末年始
場所はこのへん
お店のサイト

東京都庭園美術館

腹ごしらえしたところで、本題の東京都庭園美術館へ。

皇族である朝香宮家の邸宅として、昭和8年に建てられた建物で、
戦後の一時期、外務大臣・首相公邸、国の迎賓館などとして使われたりもしてきましたが
昭和58年から美術館として新しく生まれかわりました。

ただ古い建物ですので、修復と改修工事の為に、
10月一杯をもって、長期休館する事に。
再開時期は、まだわかっていません。
なので、時間がある人は今のうちに観ておくのがいいでしょう。

フランス人のデザイナーや建築家が手がけ、
ヨーロッパの装飾美術を席巻したアール・デコ様式でまとめられています。

看板

普段は撮影禁止ですが、この時期だけは撮影OK。
これもチャンスです!
ただし、三脚とフラッシュ、階段での撮影は禁止。

香水塔

こちらは香水塔。
塔の上に香水を入れ、照明器具の熱で香りを立たせるように設計されたもの。
その昔からアロマポット的なものはあったんですねえ。

ペンギン

こちらのペンギンの置物だって、ロイヤルコペンハーゲン。

大広間

庭園を望む大客室。

大食堂

こちらは大食堂。
ここで優雅なお食事をしていたんでしょうねえ。

書斎

二階へまわって、こちらは書斎。
羨まし−。

ベランダ

通常は公開されていないのが、このベランダ。
というのも、企画展が行われている時は、部屋の照明で演出する為に、
明るい光が入らないように、ベランダは厚い布で遮断されているのです。
今回は建物自体を見せる企画展なので、特別に公開されています。

バルコニー

バルコニーからは、ご覧のような風景が。
セレブですねー。

ウインターガーデン

こういう洋館は天井が高いために、冬場はとても寒く、
その為、温かくなるように設計されたウインターガーデンという部屋も。
観葉植物などを育てられるように作られたものですが、
温室として、日向ぼっこ的な過ごし方もされたようです。
昭和初期の作りとは思えない、カフェのような雰囲気です。

中庭

逆に北側には、夏場に涼しく過ごせるように設計された、中庭がありました。

芝生広場

やはり、東京都庭園美術館という名前の通り、お庭が見事です。

日本庭園

茶室のある日本庭園もあれば…。

西洋庭園

花に囲まれた西洋庭園も。
いあや、優雅な気持ちになりますねえ。
たぶん、女性の皆さんは妄想お姫様になりきって、
館内や庭園を散策していたんじゃないでしょうか?
年配のお客さんが多かったのですが、その中にいた若い女のコのお客さん、
ゴスロリチックな格好をしてた。
あのコは、絶対そうだと思う。
下妻物語の深田恭子っぽかった。

守衛室

東京都庭園美術館の自転車置き場は、チケット売り場の前の広場なんだけど、
僕みたいなスタンドがない自転車は、立てかけられる場所がありませんでした。
それを見た、守衛さんがいい人でね、
「守衛室の裏にどうぞ。見ててあげますから」
と、止めさせてくれました。

自転車を取りに行ったとき、守衛室の上の木に向かって
「ガーちゃん大丈夫だよ〜」
と、話しかけていました。
何をしているのか聞いてみたら、この上の木にカラスが住み着いているのですが、
人見知りらしく、知らない人が来ると、慌てて逃げ回るのだそうです。
「もう3年ぐらい一緒にいるからね、勝手に名前つけて、可愛がってるの」
と、守衛さん。

ちょっと待てよ…。
10月一杯でこの美術館は、長期休館。
という事は、この守衛室はどうなってしまうのでしょう?
あのカフェのように、こちらもお役目を終えてしまうのでしょうか?
すると、守衛さんとガーちゃんは、離ればなれになってしまうのでしょうか?

そう想像したら、ちょっと切なくなってしまいました。

さようなら、ガーちゃん。
さようなら、守衛さん。
どうぞ、お元気で。

■東京都庭園美術館
■東京都港区白金台5-21-9
■開館:10:00〜18:00
■休館日:第2・第4水曜日
場所はこのへん
オフィシャルサイト

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