カルマ(中野)

看板

※このお店は閉店しました。

週末、飲み過ぎて遠出出来なかったので、
ママチャリで中野までお昼を食べに行きました。
目指すは、北口の線路際にあるお店「カルマ」。

カルマ

小さいお店で、席は3人、2人、2人、1人。
お昼過ぎでしたが、満席でした。
ラッキーにもちょうど1組帰るところだったので、その空いた所に、IN!

お店はお芝居や自主制作映画、イベントなどのチラシが置かれていたり、
小物や本などが置かれていたり、
手作りのお菓子の入った容器が置かれていたりと、少し雑然とした感じ。
何かを発信したい人達が置いていった、そのチラシが放つオーラが
店内を電波のように飛び交っています。

でもその混沌とした感じが、ちょっとキッチュなアジアンテイストを作り上げていて、
そういう所が女子ウケするのか、この時の店内の女子率80%。

本日のカレー

頂いたのは、本日のカレー、サラダセット、900円。
具材など、その日のある物で気まぐれに作るので、
「本日のカレー」としているようです。
この日は、雑穀米と茄子のカレー。
パクチーも入っていたので、エスニック風で
辛さはないけど、色々なスパイスの味がして奥深い味でもあります。
女子ウケするお店ですが、意外とボリュームもあります。

あとから入ってきたお客さんは、
皆「中野オムライス」というのを注文していたので、そちらも名物のようでした。

実はこちらのお店、今年で30年になる歴史のあるお店なんだそうですが、
働いていたのは、若い女子2人だったので、
何かかわったシステムがあるのかもしれないと思いました。

というのも、お店のショップカード的なチラシが置かれているのですが、
提携しているのか、系列店なのか、他の3店舗の紹介もありました。
その中の一つは、曜日替わりでお店の形態の変わるカフェの名前も。
そこや、ここでカフェを作りたい人が修行をして、独立していくのかな?
それても、そういう人達に、慕われてフォローしているのか。
ともかく、中野にはそういう手作り系のカフェが点在しています。

不思議に思い、ちょいと調べてみたら、やはりそうでした。
カルマという場所があり、そこにメンバーが集まり、カフェを作り上げていく。
そしてメンバーが育つ事で、次のお店を作り上げていく。
そういう劇団のような場所だったのです。

中野のカルマ、ウナカメエカイエ、阿佐ヶ谷のイネル
これらはそうして作り上げられたお店の1つだったのです。

※このお店は閉店しました。

■karma(カルマ)
■中野区中野5-32-9
■営業:
11:00〜24:00
12:00〜23:00
■定休日:無休
場所はこのへん
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カフェ・レーヘンボーフ(東十条)

 レーヘンボーフ

※このお店は閉店しました

スピリチュアル系のものはあまり信じない方なんですが、
時折「お店に呼ばれたんじゃないかな?」という感覚を覚える事があります。
こちらもその一つ、東十条にある「cafe Regenboog(カフェ・レーヘンボーフ)」。

たぶん居酒屋さんとか焼き鳥屋さんだった物件を改装したお店だと思われます。
左手には何かをテイクアウトしていたような小窓が。

入り口

現在はそこにコーヒーなどのマシンが置かれています。

サンドイッチ

グラハムトーストのサンドイッチ・クロケット(ポテト)は735円。

料理が運ばれてきた時に「写真を撮ってもいいですか?」と聞くのが
お決まりの儀式。
もちろん勝手にパシャパシャ撮って、嫌な雰囲気を作らないというのもありますが、
聞くことによって、そこからコミュニケーションが生まれる事が多いからです。

「もしかしてブログ見ていらしたんですか?」
「いえ、カフェの本です」
という話から雑談が始まり、
「実は、このお店12月15日で終わっちゃうんです。
良かったら店内、いろいろ撮って行ってください。」
という話に。

帰宅してからお店のブログを読んだのですが、
保育園などの問題で、子育てに専念する事にしたのだそうです。

カプチーノ

カプチーノを頂きながら、雑談をしていていたら、
一人でいらっしゃっていた女性のお客さんのお話も聞くことが出来ました。

「実は幼稚園に通っている息子がここの二階が好きでねえ」
というので、
「実は、ここの二階の写真をカフェ本で見て、素敵だなと思って来てみたんです」。
と、答えました。
するとお店の方が
「良かったら二階も見ていってください。」
と…。

二階

そこで、お言葉に甘えて二階にあがらせてもらいました。
想像通りのなごみの空間です。

二階の窓

男のコが好きだった、二階と窓。

二階の窓

男のコは、この二階から向かいのお花屋さんを眺めるのが好きだったそうです。
きっと、心の優しい男のコなんだろうなあ。

花屋

お店の向かいには、そのお花屋さんがありました。

「このお店が無くなったら、どうしたらいいんだろう」
その女性のお客さんにとっては、ツイッターなどでの人との繋がりもあるけど、
リアルで人と人とがつながる大切な場所だったようです。

そんな風に愛されていても、お店を閉めるという決断も良くわかります。
よくよく考えたうえで、
今の自分に一番大切な方を選択をしなければならない時もあるからです。

お客さんと、お店の方の想いが交わる小さなドラマ。
そこに居合わせた事の、奇跡。
「お店が呼んでくれたに違いない」
そんな瞬間に、ふと、そう思ってしまったのでした。

お店が無くなる前に呼んでくれてありがとう。

■cafe Regenboog(カフェ・レーヘンボーフ)
■東京都北区神谷1-26-23
■営業:
11:00〜18:00(月〜金・日)
11:00〜20:30(土曜日)
■定休日:無休
場所はこのへん
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