花鳥風月(高円寺)

高円寺庚申通り

※このお店は閉店しました。

高円寺は若者文化と古き良き商店街が、いい意味でごちゃまぜになっています。
北口の高円寺庚申通り商店街もそんな一つ。

こうして自転車で色々な商店街を見て回っているけれど、
多くの商店街が高齢化を止められずにいます。
特に団地の付近は、移住したのが同じ時期なので、
商店街全体が一気に高齢化を迎えてしまったりするのです。

自分が住んでいる練馬区の江古田は、学生街であるにもかかわらず、
空き店舗があると入るのは、美容室か接骨院、
もしくは中国人経営者の中華料理屋さん。
若い店主のお店というのは、なかなか出来ません。
なので、学生街にもかかわらず学生向けのお店は、
チェーン店の居酒屋が主なのが現状です。

でも、高円寺は違います。
空いた物件に、若者がどんどん入ってくるのです。

誤解しないで頂きたいのですが、商店街における若手というのは、
20代はもちろんの事、30代〜40代も含まれます。
どちらかというと30代以上が多いんじゃないでしょうか?

一般社会では、青年というと10代、行っても25ぐらいまでだと思うのですが、
商店街や地域の、青年会議所とか青年団と言われるものは、だいたい40歳ぐらいが主役。
普通の会社で40歳が自分の事を青年と言ったら、おかしな人扱いされますが、
日本全国、商店街では青年は40までという感じ。
元々、商店街は高齢者を頂点としたシステムで、上が多くていつまでもあがれないので
「青年」という呼び名で、若手扱いしているのでしょうか?

お仕事や活動などは、立派な事をやっているのは重々承知しているのですが、
その呼び名だけが、どうもしっくり来ません。
どこで、どう刷り込まれたのかわからないのですが、
青年団主催と聞くと、餅つきのイメージが浮かんで来てしまうのです。
青年会議所と聞くと、運動会の本部テントみたいなのを立てた豚汁の炊き出し。
あんまり青年のイメージではありません。
なんででしょう?

すいません。これは個人的なイメージです。
当社比です。
個人ブログなので、一個人の勝手な感想として許してください。
どうしても、そんなイメージを抱いてしまうものですから。

言いたかったのは、商店街には必ず青年会はありますが、
そこに所属している20代の青年は、なかなかいないという事です。
なので、高円寺のように個人店レベルでこれだけ集まっているのは凄いなと。
…そういう事が言いたかった訳です。

書いているうちに、支離滅裂で何だかわかなくなってきたので、
青年の話はこのへんにして本題に行きます。

今回は、この高円寺庚申通り商店街にあるカフェ「花鳥風月」。

路地

入り口はわかりにくい場所にあり、この路地の奥。
そのため路地の角の所に、案内の看板があります。

階段

この建物の横の部分に、ひっそりと階段が。
これより先に、たまに行列が出来ているのですが、
そちらは、つけ麺屋さんなのでお間違えなく。

建物内

階段をのぼっていくと、昭和の古い木造アパートのような雰囲気。
間違ってドアを開けると、藤子不二雄のマンガに出てくる小池さんが、
ラーメンを食べている所に遭遇しそうなイメージです。

店内

でも、ドアをあけるとそこはオシャレな古民家カフェです。

木造アパートを改装したカフェだそうですが、
古民家って、なんでこんなにカッコイイのでしょうね。

京都出身の友人は、昔から町屋とか古民家に囲まれてきたら、
古民家カフェに行くと落ち着くし、たまに無性に行きたくなると言っていました。
海育ちの自分は、無性に水辺に行きたくなる事があり、
その理由ははっきりしているのですが、
古民家に惹かれる理由は、なんなんでしょうか?
でも、どこか呼ばれている感じもするし、行くと落ち着くのです。
ジブリのアニメとかに出てくる、見えない神様が住んでいるのでしょうか?

本日のパスタ

パスタが自慢のお店。
お品書きはぐっと絞られているのですが、書かれている注釈などをみると、
メニューに対する自信がうかがえます。

この日は、3種類のパスタから選ぶスタイルで、
それプラス、ドリンク付きがA。
ドリンク+デザート付きがB。
食前酒+ドリンク+デザート付きがC。
と、自分でセットを決められます。

選んだのは、チキンとトマトクリームのパスタで
ドリンク+デザート付きのB。1390円。

クリームパスタは、油断すると濃厚になりすぎるのですが、
トマトの爽やかさも残っていて、すっきりとした味わい。
量が少ない訳ではないのに、大盛りにすれば良かったと思うぐらい、
あっという間に食べきってしまいました。

ミルクティーのプリン

デザートのロイヤルミルクティーのプリンは、
京都の紅茶専門店の茶葉を使ったものだそうで、これまた上品味わい。

古きと新しきがバランスよく融合しているこちらのお店。
いいんじゃないですか!
京都出身の友人にも、教えてあげたいと思います。

と思ったら…。
2月には、このお店、閉店してしまうのだそうです。
またしても虫の知らせか…。

当初から5年間を目標にしていて、
元々本業としてやっていたカフェ経営コンサルタントに専念するそうで、
この店舗は他の人に明け渡すのだそうです。
居抜きになるのかな?

でも、今の雰囲気はあのご夫婦が作り上げてきたもの。
この雰囲気を味わいたい人は、急げ!急げ!
だがもうすでに、もうランチタイムしかやってないのだ…。

■カフェ・花鳥風月
■東京都杉並区高円寺北2-22-11 2F
■営業:
11:30~16:00(15:00LO)
■定休:月曜
場所はこのへん
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トリスカフェ(江古田)

看板

※このお店は閉店しました

真昼に月が出ていました。
青い空にトレーシングペーパーを浮かべたように薄く透けて見える月。
真昼の月は、なんだか場違いなような気恥ずかしさで、
照れながら控えめに輝いているように見えます。

平日の昼って、みんなが働いている時間。
そんな時間のカフェ巡りは、
真昼の月のような若干の場違い感と気恥ずかしさがあるのです。

「今日は、夕方からの仕事なので、その前に寄ったんでです!」
…なんて、いちいち説明してまわる訳にいかない。
ホントは誰も気にしてないし、後ろめたくもないハズなのだけど、少し微妙な気分。

という訳で、仕事前に地元江古田のカフェめぐり。
江古田は、3つの大学があるのですが、それぞれ立ち寄るお店は違います。
そしてそれぞれのカラーも違う。

池袋アトリエ村シリーズに続いては、
江古田にある3つの大学の学生の集まるカフェと、
それぞれの違いを特集してみたいと思います。
最初は、江古田駅北口にあるトリスカフェ。
こちらは日大芸術学部の学生が多いお店です。

トリスカフェ

路地の奥にひっそりとある隠れ家的なお店で、最初は入るのに勇気がいるのですが、
その為、穴場的な場所となっていて、ゆったりと流れる時間が心地いいです。

元々は割烹料理屋さんだった所ですが、それをリノベーションしてカフェに。
店長は日芸の演劇で舞台美術をしていたので、
その仲間が集まり、手作りで色々と作られたものが、お店に暖かみを加えています。

場所もあるけど、そういう空気感が合うのか、やはり日芸の学生さんが多い。

お店で飛び交う会話も、写真の話だったり、デザインの話だったり、
もちろん恋バナなんかもあるんだけど、なんか日芸っぽい。
ファッションなんかも、自分の個性やスタイルを打ち出している人が多い気がします。

ソイラテ

この日、頂いたのはソイラテ480円。
寒いからこういうの頂くと、ちょっと元気になれる。
泡も美味しい。

江古田は住んでいる町だから、知り合いに会うケースが多いのだけど、この日もそう。
カウンターに座っているのは、知り合いの女子大生。
奥の席には、これまた知り合いのナース。
仕事前の自分、ランチの女子大生、夜勤明けのナース。
バラバラの時間の軌道を過ごしている3人が、惑星直列みたいに、時間が合って同じお店に。
いつもは、夜の飲み屋さんで会うのだけど、こうして昼間に会うと、少し気恥ずかしい。

地元カフェには、そんな真昼の月のような空気感が漂っているのでした。

※このお店は閉店しました

■トリスカフェ
■東京都練馬区小竹町1-58-2
■営業
11:30~23:00(月~金)
14:00~23:00(土日祝)
■定休日:水曜
場所はこのへん

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