ひねもすのたり(阿佐ヶ谷)

アパート

週末の天気予報に雨マークがつていると、ガッカリします。
もう、平日は雨でもいいから週末は晴れてくれよ!
他の自転車乗りの皆さんも、同じ心境でしょうか?

予想される降水量も1mmとかなので、大降りにはなりそうもないけれど、
念の為に、ママチャリで近場めぐりをする事にしました。

今日は阿佐ヶ谷に向かう事にしたのですが、その前に鷺ノ宮へ寄り道。
自転車の師匠のjohnnyさんに、
アパートに2階のパン屋さんがあると聞いていたので、行ってみたかったのです。

はい!これがそのアパートです!

看板

ありました!アパートの階段下に「よもぱん」の文字が!
火木土の3日間限定のパン屋さんの模様です。

入り口

階段を昇っていくと、ドアが開いていて「営業中」の看板がありました。

なんか刑事ドラマとかで、犯人と関係のあった女を捜しにアパートに行くと
「ああ、○○さんなら引っ越しましたよ〜」とか、
となりの家の人が顔を出す感じのドアなのです。

まさか、これがパン屋さんのドアとは…。

玄関のスペースの所にパンの棚があって、
人が一人しか入れない、小さな小さなパン屋さん。

よもぎパン

パンは色々あったのですが、お店の名前に近い、
全粒粉入りよもぎブール、300円を購入。

こちらは家に帰ってから食べた時の写真ですが、
全体的には非常に素朴な味わい。
見た目からするとハード系のパンかな?と思っていたのですが、
ソフトで、弾力が強いモチモチ系です。

不自然な味付けがしていないので、ジャンクフードの味でマヒしている人は、
薄味過ぎると感じる人もいるかもしれませんが、
噛みながら、鼻に抜ける香りや、舌にかすかに残る味をたよりに、
味覚探偵している気分になり、僕は好きな味です。

こちらのパンを使ったカフェもあるというので、
今度はそちらに行ってみる事にしましょう。

ひねもすのたり

寄り道の後は、中杉通りを、西武新宿線を越えて中央線方面へ。
本来の目的地阿佐ヶ谷へ向かいます。
駅の北口から線路沿いの道を少し、高円寺に戻った所に、そのお店はありました。

緑のテントとティーポットのマークだけ目印なので、見逃してしまいそうですが
この階段を昇って2階へ。

看板

今回は、器とカフェの「ひねもすのたり」です。

店内

入った時は1時過ぎだったのでランチも一段落したのか空いていたのですが、
席に着くと同時に、4組ぐらい続けてやってきて、すぐに満席になりました。

器ギャラリーを兼ねたカフェという事で、
この写真の右手奥にあるカウンターのあたりに、器が展示されているのですが、
お客さんが多くて、そちら側にカメラを向ける事が出来ませんでした。
こういうのは、ホントタイミングによりますよね。

それでも、窓際の席だったの外にレンズを向けて逃げる事は出来るので
なんとか、室内写真も確保出来ました。

オムカレー

頂いたのは、オムカレー。
ランチセットは、スープと副菜
さらに食後の日本茶とデザートがついて1000円。
こちらは日本茶にもこだわる和カフェ的要素もあり、
メニューには、オススメのポイントがかかれた日本茶メニューも並んでいます。

上に乗っているオムレツは、オムハヤシなどにありがちな
トロトロ系ではなく、割としっかり焼かれた系なので、
半熟玉子の味ではなく、少し香ばしさのある卵焼き系の味です。

カレーもスパイシーというよりは、やさしい味で、
そこに卵焼きの味が、母親の味に近いエッセンスをプラスするので、
なんだか勝手に懐かしいような感覚につつまれていきました。

ぜんざい

デザートには、煎茶とぜんざいが。
木の枝のようなスプーンがいいね。

器ギャラリーというコンセプトだけあって、
女子会でガールズトークという若いお客さんというよりは、
アラサー以上の落ち着いたお客さんが多いお店。

しかも、器好きって、染め物好きとジャンルがかぶるような人達が多くないですか?
なんか麻を着ているイメージ。

そう考えると、お店の方とか、お客さんとかそういう人種の人達が多く、
お店の空気感とマッチして、しっくりきます。

お店の空気になじんでないのは、
ドット柄のパーカーを着た自分だけのような気がしました。(笑)

■器とカフェ・ひねもすのたり(阿佐ヶ谷)
■東京都杉並区阿佐谷北1-3-6
■営業:11:30-19:00
■定休日:木日
場所はこのへん

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アール座読書館(高円寺)

入り口

高円寺南口のアーケード、パル商店街から少し路地に入った所にあるのが、
アール座読書館。
とっても有名な喫茶店なんだけど、
雑居ビルの入り口の所にひっそりと看板があるだけのお店です。

看板

入り口に置かれた入り口の所にも、ちょこんと看板が。

2階

上を見ると、そこにもひっそりと看板がありました。

注意書き

2階に上ると、こんな張り紙がありました。
こちらは、おしゃべり禁止の喫茶店。
ガールズトークなどで盛り上がりたいお客さんはお断り。

ちょっと気むずかしいマスターでも居そうで、
扉を開ける前からちょっとドキドキです。

店内

でも、入ってみるとコレがいいんだなあ。
アール座読書館という名前の通り、こちらは読書する為の喫茶店。

「いらっしゃいませ」も小声。

今の時期は、店内で鈴虫とか松虫を飼っていて、
BGM控えめの静かなお店の中に、虫の音が響いています。
隣の席は、目の前にアクアリウムが置かれていて、
水の音がコポコポと…。
癒される…。

私語は禁止だから、静まりかえっていて、
鞄を開けようとしたら、マジックテープがビリビリと音をたてて、
ちょっと申し訳ない気分になりました。

アイスコーヒー

こんなに静かだから、カメラとか断られるだろうなと思いつつ、
「少しだけ写真撮ってもいいですか?」と切り出すと、
「もちろんどうぞ!」と、あっけなくOKして頂けました。

でも、他の皆さんのジャマにならないように、最小限にする事に。

アイスコーヒーは、600円。
「ガムシロップお使いになられますか?」と聞かれたのですが、
なぜだか「結構です」と断っていました。

森の中の小屋とか、自然の中にいるような不思議な気分で、
瞬間的に、そんな中で化学的っぽい味は似合わない気がしたのです。
もしかしたら、自然な物を使っているかもしれないけれど、
気がついた時にはもう、断っていました。

でも、正解でした。
ローストされた豆の香ばしさが、口から鼻へ抜けていきます。
静けさの中だと、感覚が鋭くなっているのか、
普段なら見過ごしてしまうような小さな事も、伝わってくるのです。

引き出し

引き出しをあけたら、スタンプや落書き帳が。
いくつかあるテーブルの一つの引き出しの中には、
岬の灯台を描いたジオラマのミニチュアモデルがあるそうです。
今度は、その席に座ってみたいなあ。

とにかく静かで、心地よい空間。
友達とじゃなく、ぜひ一人で訪れてみて欲しいお店です。

ゆっくりとした時間が流れ、お店を出るときに時計をみたら、
「え?こんなに時間がたってたの?」
と、少し驚きました。

許されるなら、お昼寝でもしたくなる、そんなお店です。

お店にも本があるけれど、読みかけの一冊、読み返したい一冊がある方、
ぜひ、こちらで読書してみてください。
写真集でもいいと思います。
今まで気づかなかった、その本の魅力が見えてくるかもしれません。

■R座読書館
■東京都杉並区高円寺南3-57-6 2F
■営業:
13:30~22:30(平日)
12:00~22:30(土日)
■定休日:月曜
場所はこのへん
お店のサイト

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