新城幸也選手のライティングクリニック

トークショー

プロ・ロードレーサー新城幸也選手をアドバイサリーに起用する
サイクリスト向けウオッチ <SOMA> RideONE

その関連イベントが海浜幕張のセイコーインスツル(SII)で開催されました。
「SOMA presents ユキヤ Ride in Makuhari」

午前中は、抽選で当選した20名が新城選手と一緒にサイクリングしたのですが、
午後のトークショーと、ライディングクリニックの方を取材させて頂きました。

まずはツールドフランスを振り返るトークショー。
中継ではわからない舞台裏や、レースの様子、オフショットなどのお話を聞きました。

自転車レースを知らない人は、
ロードレースは個人競技だと思っている人が多いですが、実はチーム競技。
新城選手は、自分が所属するユーロップカーのエース、
トマ・ヴォクレールを勝たせる為に、いろいろとアシストする仕事。

2012年のツールドフランスでは、風よけになって空気抵抗を減らしたり、
前に出てペースを作ったりして、献身的にアシストしました。

ユーロップカーはフランスのチームなのですが、地元では絶大な人気を誇ります。
その為、フランスでは「よくヴォクレールを勝たしてくれた!」と、
至る所で握手を求められるそうです。

ライディングクリニック

そしてその後は、またまた抽選で当たった人3名に対するライディングクリニック。
自転車のポジションや、ペダリングなどについて、アドバイスしていきます。

この方は、あとサドルを2センチぐらい下げた方がいいとの事。
アマチュアに多いのだけど、力が入りやすいという理由で、
高めになってしまっている人が多いそうです。

コルナゴ

それだと足を踏み込む上下運動になってしまい、
円を描くように、均等に力のバランスを取ることが出来ません。
前のギアを時計に見立て、1時から4時までの所は力が入るけど、
4時から8時の方向に回す時に、力が入らず、ロスしまうそうです。

自転車レースの選手達は、効率よくペダルを回しているので、
踏み込む必要がなく、ふくらはぎが細い人が多いから注目してみて…との事。

ちなみに、コレは新城選手の愛車で、コルナゴのC59。
カンパの電子式コンポのESPがついていました。

新城選手

それから、ファンからの質問のあったライディングポジション。
よく、ロードバイク入門みたいな本には、
「背中はラクダのコブのように丸めて」
みたいなのが、なんとかの一つ覚えのように書かれていますが、
それは体型とかによって違うので、一概には言えず、
新城選手は、背中を丸めない派だそうです。

体幹で腰を据えて乗ることを大事にしていて、
腕とお腹の間にある空間に、見えないバランスボールを置いて、
腹式呼吸のようにお腹を膨らませて、それを押すイメージ乗ることで、
腰が安定するのだとか。

実際に3本ローラーでやってくれたのですが、
女性の司会者が
「お腹が分厚く、太ってみえますよね」
というのは、お腹を膨らませるのを極端にやってみせてくれた所です。

お腹を膨らませるようにして腰を据え、スムーズに回す、
無駄のないペダリングのお手本がこちら。
あれだけ回しても、腰が動かない所に注目!

敢闘賞

ツール・ド・フランス2012の第4ステージ。
新城選手は、214.2kmのレースで、スタート直後からアタックして逃げを決め、
残り8㎞まで、トップで逃げ続けました。
そのアグレッシブな走りが認められ、この日の敢闘賞に選ばれ、日本人で初の表彰台に。

実は日本人が敢闘賞を取ったのは二人目で、
2009年の別府史之選手が、最終ステージのパリで敢闘賞を取っています。
この表彰台は翌日に走るための、敢闘賞の赤いゼッケンを渡す為の物なので、
最終戦で賞を取った別府選手はステージに上がる必要がなく、
実質、新城選手が、日本人初の表彰台となりました。

赤ゼッケン

敢闘賞を受賞した人だけ、翌日、このような赤いゼッケンをつけて走るのです。

Tシャツ

その新城選手の敢闘賞受賞を記念して、
赤ゼッケンを縫い付けた、記念Tシャツが売り出されました

サイン

仕事で大物タレントやミュージシャンと会おうが、
アイドルと会おうが、サインを求めた事はないのですが、
この時ばかりは、どうしてもサインが欲しくて、Tシャツを持って行きました。

実は、このイベントの2日前にTシャツの発送がはじまったばかりで、
サインしてもらう時に、
「え?もう持ってるの?」
と、驚かれました。

石垣島出身の新城選手らしく「チバリヨー」の文字も。
マジで嬉しいですわ。

母語ル

帰りに頂いた袋も開けてみたら、敢闘賞ゼッケンのデザインのボトルが。
ああ、もう今から来年のレースが楽しみにでしょうがないです。

お誘い頂いた方に、
「ありがとうございます。大満足でした。」
と、言ったら、僕のはしゃぎようを見て
「でしょうね…。」

仕事を忘れて興奮してすいませんでした。

新城選手が活躍した2012年ツールドフランスのDVD
パッケージはマイヨジョーヌに輝いた王者ウィギンスが、
新城選手と肩組んでる所じゃん。
ヤバイねこれは!

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金時山登山

小田原駅

「明日、金時山登るんですけど、来ません?箱根の明神ヶ岳から、縦走します」

六義園で紅葉を眺めているとき、山ガールからのそんなメールを着信しました。
明日?随分急だな。
でも縦走とかした事ないし、興味ある。
縦走というのは、山の尾根伝いに歩く事。

「明日、どこに何時集合?」
「小田原に7時集合です」

えーーーーーーーーーー?
てことは新江古田を、5時9分の始発出発…。
4時起き?
早すぎるーーーーーーー!

とかいいつつ、来ちゃったよ。小田原。
女子に誘われるとホイホイついていく尻軽男です。

富士登山で道具持ってるの知ってるし、
普段、自転車の乗ってるから、急に誘っても体力的に大丈夫なんじゃない?
…というのが、白羽の矢が立った理由だそうです。

箱根湯本

小田原からバスに乗って箱根湯本を通過。

国道1号

箱根駅伝でおなじみの国道1号線を登っていくのですが、
自転車で来たらどのぐらいの斜度なのか、気になってしょうがありません。
ここをいつか登る日が来るのかな?

バス停

バスは宮城野支所前という停留所で下車。
意外とこっちのバス賃って高いので
suicaは多めにチャージしておいた方がいいですよ。

登山道入り口

ここから明神ヶ岳への登山道がスタートします。
山ガールの2人が何から何まで下調べしてくれているので、
僕は後ろをついていくだけです。

地図

赤い印の所が現在地。
そこから緑のラインを上に登り、上りきった所で左方面へ尾根道を縦走。
緑のラインの一番左の▲印が今回の目的地の金時山です。

標識

まずは尾根道に出ました。
ここから明神ヶ岳は45分、金時山は175分の案内が。
意外とあるね。

山頂

明神ヶ岳着いたーーー。
つーか、ガスってて何も見えない。

案内板

案内板によると、どっちの方に何が見えるというのが書かれているのだけど、
何にも見えません。
四方八方、真っ白。
写真中央の白い粒はアラレ。
アラレまで降ってきたよ。
ここまで何しに来たんだよと、正直、ちょいとメゲる。

しかし、天気予報では晴れマークが出ていたし
山の天気は変わりやすいし
いい方に変わる事を信じて歩きだそう。

トレイルラン

霧の中を走って来て、さっと抜き去っていく人がいました。
トレイルランの人達です。
流行っているとは聞いていたけど、ホントにいるんですね。
赤い人の前に、緑の人もいるんだけど、自然と同化してしまっている。

あと女子で1人で走っている人もいましたよ。
こっちは3人じゃあないと心細いとか言っているのに。

雲海

一瞬、霧が晴れたと思ったら、目の前に雲海が。
霧というより、雲の中を歩いていたんですね。僕たちは。

そして青空が見えただけで、こんなに嬉しい事。
登山をやった人じゃないとわからないだろうなあ。

尾根道

尾根道も上下するから、下ればまたモヤにつつまれます。
でも、さっきよりはだいぶ晴れてきた感じがする。

山並み

徐々に遠くの山々も見えるようになってきました。
ただ薄い霧のベールがかかっているから、遠くの山はまだモヤにつつまれ、
近くから順にグラデーションがかかっています。

まるで水墨画のよう。
水墨画って、曇りの日に書いたに違いない。だって、まんまだもん。

ツアー客

突如として現れた登山客の集団。
どうやらツアー客のようです。
この日は尾根道に、オリエンテーリングのように
「●●ツアーはこちら」という案内札がくくりつけられていました。

尾根道

尾根道って言っても、ずーっと風景を眺められる訳ではなく
笹の林のような所は、ずーっと笹の壁に囲まれたまま。
ちょっと退屈。

仙石原

だけど、それが突然、バーンと景色が開けるわけですよ。
まさにツンデレというか。
ご褒美というか。

金時山

そして正面に、今回の目的地、金時山が見えて来ました。
あの一番高い所の頂上まで行くのです。

登山道

再び笹の中の道を黙々と歩きます。
緑の芝のように見えていたのは、全て笹でした。

登山道

そして金時山の登り始め。
振り返れば僕たちが歩いてきた尾根道が、線のように軌跡を描いています。
あれを歩いて来たんですね。

山頂

来たぜ山頂!
正面に見えるハズの富士山は、残念ながら雲に覆われていました。

カップヌードル

でも、雲の流れも速いし、
山の天気が変わるのを期待して、それまで腹ごしらえ。

山頂の山小屋で買ったカップヌードル。
たかがカップヌードルかもしれない。
確かに同じカップヌードルだよ。
でも、山を登ってエネルギー使い、高度が上がって気温が下がる。
そんな中で食べるカップヌードルは、旨さが違うんだよ!(当社比)

うーーー、旨すぎる!

ボンベ

オレが山小屋のカップヌードルに感激している間に、
山ガールたちは、コンロ持参で、調理しはじめたよ。

豚汁

豚汁ーーー!
旨そー!
お願いだから一口食べさせて!
うーーー旨い!

オレもバーナー買おう。
猛烈に欲しくなった。

富士山

飯を食べているうちに富士山もだいぶ晴れたけど、
肝心要の所だけは、もったいぶって見せてくれない。
これが富士山チラリズムですよ。

岩

下山する途中に真っ二つに割れた巨石が。
「金時宿り石」というらしいです。
足柄山の金太郎が、ここで野宿をして夜露をしのいだ場所らしい。

金時神社

そして、下山道というか登山道というか、
ふもとには金時神社がありました。

まさかり

♪まさかり〜担いだ〜金太郎〜

これは、平安時代の武将、源頼光の家来だった坂田金時の怪力伝説を、
江戸時代に浄瑠璃で演じた時にデフォルメしたもので、金時の幼名が金太郎でした。

金時山も、その昔は、山の形から猪鼻嶽と呼ばれていたのですが、
金太郎伝説から、江戸時代の後期に金時山と呼ばれるようになったそうです。

金時神社の御利益は子育て。
金太郎にあやかって健康な子供をと願う参拝者が多いのですが、
この日も1歳の子供を背負ったお母さんが、金時山に登ってました。
しかも、元々山ガールだと思うのですが、
これが登るのも下るのも早いのですよ。

絵馬

子育ての願いをかける絵馬の奉納場所なんですが、
いつのまにか、登山者の落とし物コーナーになってたよ(笑)

精算機

無事下山して、再び小田原駅。
精算機をみると、「第3新東京市・指定チャージ機」の文字が。
そうか、ここはエヴァの舞台となった場所なんだよな。

宴会

さて、突然のお誘い登山も無事終了。
ロマンスカーでは、プチ打ち上げが開催されました。

電車だから盛り上がる訳にはいかず、
新宿の思い出横丁に場所を移して2次会。

霧も、アラレも、寒さも、全てもう笑い話。
うん、登って良かったよ。

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