喫茶ルオー(本郷)

標識

練馬区の江古田という学生街に住んでいるせいか、
学生街と呼ばれる場所には、非常に興味があります。
そこには昔から愛されてきた「喫茶店」があるからです。
今回目指したのは、文京区にある本郷。

池袋を抜けると、本郷まで5キロという標識が。
意外と近いんですね。

都電

途中、都電とクロスし、あとは春日通りをひたすらまっすぐ行くだけです。

富坂

楽勝と思っていたら、大きな落とし穴が。
文京区のシビックセンターが見えて来たあたりから下り坂に。
地名には富坂とあるように、ここは坂の町なのです。

電車や車ではなかなか体感出来ないのですが、
地名は地形を表している事が多く、
四谷や渋谷など、谷のつく知名の所には、谷があり、
地下鉄でさえ地下から地上へ顔を出します。
そして、赤坂など坂のつく知名の所には、当然のように坂があります。

そしてここ富坂は坂の町であり、
ちょうど坂を下ったあたりに後楽園や東京ドームがあるのですが、
そう言えば、あの辺で丸ノ内線も一度地上に出ますよね。
この辺は谷底になっているようです。

で、ここから本郷へ向かう道は、谷底から這い上がる上り坂に。
これがママチャリではけっこうキツかったです。

赤門

坂を登り切ったら、春日通りから本郷通りへ。
東大のランドマークともなっている赤門が見えて来ました。

東大の門というぐらいの知識しかなかったのですが、
元々は、加賀・前田家の上屋敷があった場所だそうです。
将軍家の娘を嫁に貰う際に、将軍への敬意を示すために、
お姫様専用の御殿を造ることが幕府から求められ、
さらに姫様を迎える専用の朱塗りの門も作らなければなかったそうです。
この赤門は、11代将軍家斉の溶姫(やすひめ)が
前田斉泰に嫁入りしたときに建てられた門なんだとか。

落第横丁

この付近は、店名に赤門がついた所が多いのですが、
赤門の向かいの落第横丁には「赤門美容室」というのがありました。

博多には親不孝通りというのがありますが、
あちらは大きな予備校への通学路にもかかわらず、周りにはゲームセンターや飲食店が多く、
遊び惚ける浪人生が多かったことから、その名前がついたそうですが、
この「落第横丁」には、大正から昭和にかけてビリヤード場や飲食店が多く、
遊び過ぎて落第してしまうことから、こう呼ばれるようになったそうです。

いかにも学生街らしいネーミングです。

落第横丁

通りを覗いてみると、昼ご飯を食べ終えた生徒達が、うわーっと出てきたのですが
「これから、芝生で昼寝する人〜!」「ハーイ」などと会話をしていました。
さすが、落第横丁!

看板

自転車で23区のカフェ制覇の旅、今回目指したのはこちら!

喫茶ルオー

喫茶・ルオー。
創業は昭和27年。
長い間、大学生や教授達に愛されてきた老舗の喫茶店です。

セイロンカレー

このお店の名物ともなっているのが、こちら!
カレーマニアの間でも人気のセイロン風カレー、950円。
ちなみに小は850円で、大が1100円です。

カレーを頼むとキッチンに向かって「1つで〜す」と声をかけるオバサン。
いちいち名前を言わなくても、1つといえば、セイロン風カレー1つの事のようで、
団体さんが来た時は、「3つのうち、1つ大です」と言っていました。

具はポークとジャガイモ。
開店当時からの味と言われているこのセイロン風カレー。
セイロンというのは、現在のスリランカ。インド洋に浮かぶ島です。

日本のカレーライスは、インドカレーではなく、イギリスカレーが原型と言われていますが、
そんな中、インドに近いセイロンの名をつけたこのカレー。
このメニューが生まれた当時は、
他のカレーと比べて、きっとスパイシーだったに違いありません。
しかし、年月がたち本格的なインドカレーが広がった今、じゃがいもが入っているだけで、
なぜか、懐かしい昭和の味という感じがしてしまいますが、
でも、逆にそれがレトロな喫茶店にマッチして、いい雰囲気を出しているのです。

セミコーヒー

カレーには、セミコーヒーと呼ばれる物がつきます。
ハーフの小さいコーヒーです。

コーヒーを頂きながらのんびり。
店内を見渡してみると、学生街の喫茶店ではありますが、利用者は学院生とか教授とか、
少し年齢層は高めのようです。
「学生街の喫茶店」という言葉、そしてお店。
学生街にありながら、そんなお店を愛しているのは、
学生気分の抜けない大人達のような気がします。

■喫茶・ルオー
■東京都文京区本郷6-1-14
■営業
9:30~20:00(月〜金)
9:30~17:00(土)
■定休日:日曜
場所はこのへん

本郷館

食事のあと、本郷の町をぶらぶら。
そして路地に迷い込むと、威風堂々とした姿の木造の建物が現れました。
ジブリのアニメにでも登場しそうな、レトロな外観。

本郷館

木造でありながら三階建て。
鉄筋ではなく、木造で高層というのが、寺社仏閣に通じるような、
オーラというか妖気を放っているような気がします。
それでジブリが浮かんだのかも。

こちらは「本郷館」と言って、古くからある下宿アパートです。
明治の中頃、本郷には数多くの下宿屋があり、
全国からやって来た学生であふれていたそうです。
そんななかで、この本郷館が建てられたのは、明治38年(1905年)。
それから関東大震災や東京大空襲で、古い建物が次々と姿を消していく中で
しぶとく生き残ってきました。

ところが、災害からは逃れられた物の、建て替えの話が出ているそうです。

本郷館

今も、住人に愛され、本郷の丘にそびえ立つ木造の城「本郷館」。
流れの速い時代の中で、その雄々しい姿を見られるのは、いつまでなのでしょうか?

木造住宅

新しい建物の中に、江戸の香りのする古い建物が残る本郷の町並み。
かつてここに、5千円札の顔ともなった樋口一葉が住んでいて、
その名残があるというので探しに行きました。

井戸

それが、こちらの井戸。
樋口一葉は、この井戸の付近に住んでいて、この井戸を使っていたそうです。
家自体は残っておらず、あるのはこの井戸だけ。
しかも、今はポンプ井戸ですが、樋口一葉の頃は、つるべ井戸だったとか。

路地の奥の奥にあるので、この井戸がなかなか見つからず、ウロウロしていたのですが
同様にカメラを持って、ウロウロしている人達も。
こうしてみると、路地散策をしている人って、結構多いんですね。

路地

皆が迷った樋口一葉の井戸。
そこはこの路地の奥にあります。
今の時期なら、綺麗に咲いた、あじさいの花が目印です。

自転車で23区カフェ制覇の旅…ただ今、8/23区。
1/3制覇です!

地図

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花想容(下落合)

目白三丁目

目白というと豊島区というイメージですが、
駅から100mも行けば、そこはもう新宿区です。

大木

目白通り、目白三丁目の交差点を新宿方面へ曲がると、閑静な住宅街が。
高級住宅地らしく、大きな家が建ち並びます。
道をふさぐように立ちはだかる大けやき。
この木に敬意を表するかのように、道の方が避けて蛇行しています。
なんでも碁盤の目のように区画整理したがる風潮の中で、
なんとも微笑ましい光景です。

花想容

さてさて、本日のお目当てはこちら。
和カフェの「花想容」です。
目白方面からだと、先ほどの「大けやき」まで行くと実は行きすぎで、
その一つ前の角を右にまがり、次の角を左に行ったところにあります。

看板

普通の住宅のように見えますが、この看板が目印です。

細道

家の脇の細い道を通って、中庭のある方へ。
奥へ奥へと進んでいきます。

室内

縁側から靴を脱いであがると、
洋のようでありながら、和のようでもあるモダンなお部屋に通されます。
大正時代に建てられた建物で、どことなく大正浪漫の香りも。

実はこちらは、近衛文麿邸だった所。
日本が太平洋戦争へと突入していく時の首相で、
日独伊三国同盟を締結した人です。

首相の家にしてはこぢんまりした感じがしますが、これは残された建物の一部で、
本来は、先ほどの大きなけやきのあたりからの、広い敷地の大邸宅だったそうです。

中庭

濡れ縁で囲まれた坪庭には緑が生い茂り、初夏の爽やかさを感じさせてくれます。

こちらでは、着物教室などもやっているのですが、
縁側には反物なども並べられています。
「これは売り物なんですか?」と聞くと、
「今の時期は浴衣を売っています」とのお答え。
部屋の棚にも、和の小物が並べられて販売されていました。

あんみつ

ケーキなどもありましたが、和のテイストのお店という事で、
頂いたのは「あんみつ」のセット、1000円。
飲み物も選べるのですが、和で「冷たいゆず茶」にしてみました。

あんみつは、口の中で黒蜜の香りがふわっと広がる自然な甘さ。
和の味というのは、なんかホッとするスイッチを入れてくれます。
やはり日本人なんだあ…と感じで、のんびりと庭を見ながらリラックス。

こちらのお店、席は2人席が2つと、4人掛けが1つと、あまり大きくないので
週末などは、混雑してしまう事もあるそうです。
その際は、一組1時間までに制限してもらう事も。
なのでお時間のある方は、平日の方が狙い目です。

■花想容
■東京都新宿区下落合2-19-21
■営業:1:30~18:30
■定休日:火曜・祝日
(水曜は着物教室になるので、カフェとしてはお休みです)
場所はこのへん
お店のサイト

おとめ山公園

さて、お店の前の道を新宿方面に進み、2〜3分。
少し坂を下った所に、うっそうと木の生い茂った公園があります。
それが「おとめ山公園」。

森ガールの為の楽園かというような雰囲気の名前ですが、漢字で書くと「御留山」。
江戸時代は、この一帯が徳川家の狩猟地で、
一般人の立ち入りが禁止されていたことから、この名前がついたそうです。

都会の中に突如として出現する森で、かつては「落合秘境」とも呼ばれていたそうです。

池

公園は2つに分かれていて、目白寄りの方には池があり、鯉などが悠々と泳いでいます。

亀

さらには、亀が集団で甲羅干し。

蛍の飼育室

西側は、大きな森となっていて、その中に湧き水を利用した、蛍の飼育施設も。
7月には「おとめ山夏祭り・蛍観賞の夕べ」というお祭りも行われるそうです。

森

森の中のベンチでは、読書する人や、ウクレレの練習をする人など、
思い思いに、ゆるゆるムードで過ごしていますが、
都会の中の森だけに、カラスにとっても楽園らしく、時折鳴き声がこだまします。

そんな中、さらに奥へ進んでいくと、その森の中のベンチに、
お葬式帰りのように黒ずくめのワンピースに、黒い帽子をかぶり
日焼け防止用の黒い手袋をした女性が座ってたのですが、
さながらカラスの化身のような雰囲気。
世にも奇妙な物語のプロローグのような感じで、
これから何か起こりそうな怪しい雰囲気を醸し出していて、少しビビりました。

森の奥には、何か怪しい妖気が放たれているような気がします。

■おとめ山公園
■開園時間
7:00〜19:00(4月~9月)
7:00〜17:00(10月~3月)
■入場料:無料
場所はこのへん

自転車で23区カフェ制覇の旅…ただ今、7/23区。

地図

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