りすや(小竹向原)


夏はいつから辛い物になったのでしょう?その昔、夏は楽しいものでした。それは比較的涼しい東北に住んでいたからでしょうか?いや、東京に来てからも、20代の夏は毎日が祭りのような楽しさだった記憶があります。

すべての元凶はエアコンのような気がします。屋内を快適に過ごす為のエアコンで、27度前後の一定の温度に慣れきってしまい耐性が失われてしまい、外での不快的さが増える、諸刃の剣になっている気がします。

この日も35度を超える猛暑日。エアコンの無い乗り物に乗る自転車乗りは、他の人よりは暑さの耐性があるので、炎天下の中キャップ必須でミニベロに乗って出かけました。

炎天下だからこそ旨い物を食べに、小茂根の「りすや」に。かき氷の専門店です。


通常の夜店のシロップの他に、手造りの果肉たっぷりのシロップもあります。この日は、マンゴー100%のシロップをチョイス。


店の前にお客さんはいなかったのですが、ご主人に「ゴメンなさい、先に注文のあった4つを作ってからになります」と言われ、見渡すとちょっと離れた所の木陰に女子高生のグループが。「出来ました〜」と呼ばれて、かき氷を取りに来て、みんなで食べ始めました。

「ちょっと待って!旨すぎる!」「ヤバイ!超溶けてんだけど、夏!」

リズム感のいい短い言葉で見事に今の夏の光景を表しています。新しい俳句か現代史と言ってもいいんじゃないかと思いながら聞いていました。最後に夏をもって来た事で、なんだかJ-POPのタイトルのように。暑いのに元気な女子高生達。そうだ!やっぱり若い頃は夏は楽しいものなんだな。

濃厚なマンゴーのかき氷を堪能しながら、ポカリスエットやシーブリーズのCMのような青春群像劇を横目で楽しんだのでした。

■りすや
■東京都板橋区小茂根5-10
■営業時間
10:00~18:00(土曜日のみ)
■定休日:日〜金
場所はこのへん

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OIKAZE RNC(千葉県市原市)


超久々に自転車にまつわるカフェの話。

千葉のbayfmで小湊鐵道沿線の情報を紹介するコーナーがあり、その取材に。今回は自転車ではなく車での取材だったのですが、いつか自転車で走りたいなあという気持ちになりました。

雰囲気としては埼玉県の飯能の奥、名栗地区に雰囲気が似ている感じ。小湊鐵道沿線の人達が地域を盛り上げようとしていて、その一つに自転車という要素があり、駅や美術館などにもサイクルラックを置き始めました。

飯能だとcafe KIKIが、サイクリストの拠点となり、休憩スポットや公衆トイレなどにサイクルラックを寄贈して、サイクリストにとって快適な環境をコツコツと作り始めました。すると、サイクリストが徐々に増え、エリアの飲食店のほとんどが、サイクルラックを設置するように。

それがちょうど、5〜6年前ぐらいで、その頃の機運と似ている気がします。

高滝湖の周辺は、廃校になった小学校の校庭を使ってグランピングの施設を作ったり、彫刻の丘をリノベーションした湖畔美術館があったり、人気のスポットが。


また、房総半島の中心地は、地層が柔らかく、素掘りのトンネルなども数多く存在します。


また地層が柔らかいことで、川の蛇行で段丘が削られ、それで発見されたのがチバニアンです。地球46億年の歴史の中で地球磁場のN極とS極が逆転していた時期があり、その証拠が見つかったのです。

地場が逆転していた証拠は色々あるのですが、それが地表に露出しているのは、イタリアとこの千葉の2ヶ所だけで、段丘が削られた事で大きく露出しているのは千葉の方で、世界的な発見の地に。


その磁気が逆転している所に、ゴールデンスパイクという国際標準地示す目印が設置されました。切れ目から上がチバニアンの時代。下がカンブリア紀である事が刻印されています。

なかなか説明無しでは理解出来ないと思いますが、週末はガイドさんが常駐していて、わかりやすく説明してくれます。

こういうブラタモリ的な地形や地質に関する事の宝庫なので、自転車で走りながら止めては観察するというのが、非常に楽しい場所です。大河ドラマ的にいえば、上総介にまつわる物も色々ああります。


そのチバニアンに近い場所にあるのが、サイクルカフェの「OIKAZE」。

この小湊鐵道沿線のエリアでは、地域おこし協力隊を募集していて、物件などの斡旋などもしてくれるので、リモートワークが出来る時代に移住して来たり、2拠点生活をする人が増えています。

こちらも、このあたりまで遠征して来ていたサイクリストが、だったら自転車にまつわるカフェを作ろうという事で、古民家をセルフリノベーションしながら始めたカフェです。


収録の時には、外にお知らせの看板が。


表ににもサイクルラックがありますが、店内にもラックがあり停められます。盗難が心配な方は、ぜひ店内へ。

リノベーションの時に床をコンクリートで固めました。というのも、シューズにはビンディング金具がついていて、床を傷つけないようにカバーをする様に指示される事もあるのですが、こちらは、そのまま入れるようにコンクリートに。


縁側だった所に椅子を置いたり、そのまま縁側部分に腰掛けられるようになっていたり、古民家の床を剥がして一段低くした事を上手に利用しています。


ヘルメット等は、ご主人の私物なのですが、レンタサイクルでこの辺を周遊する人に貸し出したりもしています。また、ここに集まるサイクリスト達が、パンク用のチューブなどを寄贈したりして、何かの時の駆け込み場所にもなっています。


キッチンもあって、休憩した時の為の、軽食やドリンクも。


オレンジの輪切りを車輪に見立てて、チョコをコーティングしたスイーツなど、おいしさと補給を兼ねた物も。

補給食には、あんバターサンドもあるのですが、この「あん」は、沿線の和菓子屋さんの「あん」を使わせてもらった物。こうした沿線の繋がりなどもあり、自転車以外への視点での盛り上げとも連携しています。

この日、取材の時に出して頂いたのは、こちらのアイス珈琲と、沿線の和菓子屋さんのお菓子。

千葉までって自走しようとすると、江戸川越えと、狭くて混む国道14号線、大型トラックの往来が激しい市原の臨海工業地帯と、いろいろとハードルが高い地域があるのですが、それこそブロンプトンとかの折りたたみ自転車で、内房線の五井まで輪行して、田園風景をさくっと走るというようなのに向いているコースなのかなと思いました。

こういう体験をすると、ブロンプトン欲しい熱も湧いてくるなあ。

今から7年前の、埼玉の飯能の奥、名栗地区がちょうどこんな感じでした。そこから各お店がサイクルラックを設置して、どんどんサイクリストの聖地化していくのですが、このエリアにも、そんな可能性を感じました。

■OIKAZE RNC
■千葉県市原市田淵791
■営業:9:00〜17:00
■定休日:休みは不定期なのでSNSをチェック!
■場所はこのへん
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