ガチ中華街と言われる池袋北口。横浜の中華街は日本人向けに観光地化されていますが、池袋は中国人の為の中華街で日本語もほとんど通じない事から、ガチ中華と言われるように。北口の天丼ふじの4階にある「友誼商店」は、中華専門のスーパーで、その隣りに設置された屋台風のフードコート「友誼食府」が、ガチ中華の始まりと言われています。
僕が行ったのはその2階にある「食府書苑」。マツコの「夜の巷を徘徊する」の池袋編で立ち寄ったガチ中華が、この「食府書苑」なのです。デジタルサイネージには、その時の様子とマツコが食べたビャンビャン麺が。
2階なのでエレベーターでも階段でも上がれますが、「食府書苑」の名の通り、半分は中国人向けの書店となっています。
その向かいにあるのがフードコートで、5店舗で構成されています。西安料理、雲南料理、四川料理、福建料理、牛肉餅があり、マツコも食べたビャンビャン麺は西安料理です。
西安料理は、入り口に一番近い左側のお店で、本店は同じく池袋の北口にあります。
ビャンビャン麺は、刀削麺のように麺の種類の事で、これを使った何を食べるのかという事になるのですが、西安料理のお店なので、西安でのポピュラーなメニューは5番のヨーポー麺になります。ヨウポーのヨウは油で、中国風の油そばです。お店で「ビャンビャン名」と注文すると、自動的にこれになります
その他、羊肉のスープ麺などもあるのですが、そちらは次回のお楽しみにとっておきたいと思います。
お店で注文すると書店脇のレジに向かって「ビャンビャン麺!」と叫んでくれます。なのでレジに行ってお会計をします。払い終わったら食券代わりのレシートをくれるので、それをもう一度お店に行って払い終わったという確認で見せます。
ここまでの間、しゃべったのは注文の「ビャンビャン麺」だけ。他は何も発していません。向こうも、日本語は話して来ません。
払い終わったレシートを見せたら、ビャンビャン麺を打ち始めます。注文が入ってから打ち始まるのがビャンビャン麺のスタイル。
「フォトOK?」と手元を指さしたら、ニッコリ笑ってくれたので、OKされたものとして、手元を撮りました。
この基本の麺をさらに手延べで伸ばして行ってビャンビャン麺になります。うどんのように途中でカットしないで、伸ばしたまんま、長いままで提供するのがビャンビャン麺の特徴です。
お店のお母さんが明らかに場違いな初心者と思ったのか、ドリンク冷蔵庫の左下にある水のポットとグラスを出して、ついで僕に出してくれました。
のちに来た中国人客は、勝手に冷蔵庫を開けてやっていたので、セルフでやっていいみたいです。
店内をキョロキョロしながら待っているとやってきたのが、ヨーポー麺。汁のない二郎の上にたっぷりの唐辛子と油をかけたという感じの油そばです。
グルメ番組風に箸上げすると麺の太さはこんな感じ。この太さで長いので、麺を食べている感じがハンパなく、つけ麺好きの方にお勧めしたいメニューです。
たっぷりの唐辛子は激辛というより、じんわり汗をかくタイプの辛さ。でも水は欲しくなるので遠慮せずセルフで水を頂きましょう。
日本人向けにアレンジされていない故郷の味。もう何年も海外旅行に行っていないのですが、日本語も通じず、どういうシステムかもわからずドキドキし、海外気分を味わえました。楽しい。他のお店も食べてみたくなりました。再訪確実です。
■食府書苑
■東京都豊島区西池袋1-28-6 大和産業ビル 2F 聞聲堂
■営業:10:30~22:00
■定休日:無休
■場所はこのへん