久々にスシローに。いつもであれば「ガイアの夜明け」で、食の革命とか、最新養殖事情とか、鮮魚流通革命などで「スシロー」をやった後に、番組で取り上げられていたネタを確かめに来たりしていたのですが、今回は違います。
日本テレビで、日曜のお昼12時45分から放送されている「超無敵クラス」でやっていたネタを試したくてやって来ました。
超無敵クラスって、いわゆる十代のインフルエンサーを集めた番組で、従来なら大人がわからない最新JK用語的なのをやりがちなんですが、番組の企画が絞られ「高校生が、頑張っている高校生を取材に行く」というカラーになって来ました。
わかりやすく言うと、高校野球以外の熱闘甲子園的な番組で、取材に行くのも同い年なので、上から目線ではなく、互いに情熱を語っていくというもの。
なので、見た目はギャルが沢山で敬遠しがちなんですが、みんな純粋なので、どちからかというと、途中からお母さん世代などが「ホント、いいコ達」と涙ぐみながら夢中になっていたりします。
僕が好きなのは「無敵チャリ通ジャーニー」というコーナーで、片道25㎞の山道を、自転車で通学する生徒に、女子高生が自力で自転車で着いていくという物。「なぜ?こんな長距離を自転車通学?」の問いに、「母子家庭なので、交通費を節約してお母さんを楽させたい」という答えだったりして、毎回、涙なのですよ。
そんな番組の中で高校生の自説を唱える「超無敵 エキサイトスピーチ」で、金髪ギャルの「ゆめぽて」ちゃんが、「スシローの寿司は、醤油じゃなく甘だれで食べるべし」という事を力説しました。みんな半信半疑だったのですが、そのロケの食レポが美味しそうだったし、勧められて食べていたスシローのお客さんも、スタジオのゲストも試食し絶賛!これはもう、どうしても食べてみたいという気分が抑えられず、仕事終わりにサクっと行ってきました。
スシローで、醤油と甘だれで、一貫ずつ食べ比べする事に。
「甘だれ」の成分は「醤油、砂糖、水あめ、清酒、みりん」で、普通は穴子や鰻のお寿司にかける甘いたれです。それを普通の寿司にもかけたら旨いという説です。
番組で甘だれが合うネタベスト3としてあげていたのが、
3位、海老アボカド
2位、ほたて
1位、まぐろ
まずは「海老アボカド」にかけてみました。海老の上にアボカドとスライスした玉ねぎをのせて、マヨネーズをかけたもの。最初は甘だれ無しで食べてみました。マヨネーズ自体が甘いので、これにかけてもお好み焼きのソースとマヨネーズ的相性で、大きくは外れないだろうという感じ。実際に甘だれをかけてみてもそんな感じ。ただ、王道の寿司からはそもそも離れている創作ネタなので、あまり大きな驚きはありませんでした。
続いてはホタテ。スタジオでも「ホタテは醤油でしょ!」という声が多かったのですが、でもよく考えたら、江戸前の高級な寿司屋では、穴子や鰻以外でも、貝類は醤油じゃなく煮詰めを刷毛で塗って出す所が多いので、ゲテモノ認定する人ほど、高級な寿司を食べた事がないんじゃないかと思ったりもします。
JKの「ゆめぽて」ちゃんは、高級寿司からの発想じゃないと思うけど、番組では日清食品の新製品開発などで、日清から味覚のセンスを褒められていたりするので、食べるという才能でここにたどり着いたのかもしれません。
結論から言うと、どっちもあり。ホタテの甘味が強調されるけど、甘すぎるという感じでもなく、もしJKではなくお寿司屋さんが勧めた食べ方と聞いたら「ありだね!」と言いたくなる感じだと思います。
そしてマグロ!一番わさび醤油というイメージが強いのがマグロだと思うのですが、高級な寿司屋では、砂糖こそ入っていない物の、醤油・水・酒・みりん・だしなどを合わせた「煮きり醤油」を刷毛で塗って出す所もあり、ほど遠いという事ではないと思います。九州で刺身に使う甘い醤油は甘味料が入っていたりするし、実際に甘いタレで食べるという文化はあるんですよね。食べてみても「ああ、こういう寿司屋あるよな」という感じでした。
いつもは甘だれで食べない寿司を甘だれで食べるという企画だったのですが、逆に甘だれで食べる穴子を醤油で食べたらどうなるのか?という事でやってみました。結果、普通と言うか、穴子の白焼きって普通にわさび醤油か、塩わさびで食べるだろ!って事を忘れていました。
回転寿司の甘だれは、穴子と鰻だけ。いつの間にそう思い込んでしまったのでしょう?そういうオヤジ脳方程式を壊してくれて、マジ感謝です。
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