珈琲オンリー(浅草)

番組の企画で「調理道具」の特集をやろうというのと、最近、糖質制限で自炊をするようになったので、いい包丁が見たいと思って合羽橋に。

柄がステンレスと一体化している「藤次郎」という包丁に惹かれたのですが、ブランド維持の為「藤次郎」はほぼ直営店でしか売らず、一般取次店に卸しているのはセカンドブランドの「藤寅作」。でも話を聞いてみると品質はほぼ変わらないとの事。なら「藤寅作」の方が少しリーズナブルだし、こちらでいいか。

番組で電話出演してもらう事になった「飯田屋」さんへ。

マツコの知らない世界や、タモリ倶楽部などに出てくる、調理器具に詳しい達人は、こちらの若旦那。プロユースで、マニアックな世界の調理器具を、通販のような軽快なトークで、一般人に説明出来る方。

その他、左利き用の調理器具を集めたり、高級食パンに使うナイフ、低温調理などに使う温度計など、料理のトレンドとそれにまつわる道具を敏感に読み取っているという感じでした。

お店イチオシの、エバーピーラーも購入。

飯田屋さんのすぐ近くにあるのが、珈琲オンリー。

店先には「当店は、店名通りのただの珈琲屋です。気の利いた物を食べたい方は、先々にある各店の利用をお勧めします。」というプレートがぶら下がっています。こういうのを見ると、逆に入りたくなるじゃないですか。

訪れたのは先週の木曜だったのですが、その日は暑かったので、コーヒーフロートを。

出て来たのは金魚鉢のような器に入ったアイスコーヒーとその中に浮かぶバニラアイス。バニラアイスをスプーンですくおうとするのですが、器が大きいので、アイスが逃げてなかなかすくえません。難しいなコレ!と、縁日のような気分に。

お店のお母さんがマスクにフェイスシールドと完全防備なんですが、入店の時に消毒液で手を消毒すると「ご協力ありがとうございます」。注文を取るときにメニューを渡しながら「ご来店ありがとうございます。」と、「ありがとう祭り」。

江古田で飲んでる時に、喫茶「トレボン」のマスターって、お会計してから帰るまでに「ありがとうございます」を3回ぐらい言うよねというので盛り上がったのですが、今は無き喫茶店「トキ」のお母さんは、入ってから出るまで10回以上「ありがとうございます」を言っていました。

しかし、まだ上には上がいたのを僕は知っています。江古田銀座のベトナム料理の「Mai Mai」、その隣はかつてクリーニング屋さんだったのですが、その店主が、坂上二郎さんの「飛びます!飛びます!」なみに、ワンアクションあるたびに「ありがとござす!ありがとござす!」と、連発したのです。

江古田に詳しい友人達でも、知っている人はあまりいない。あー、あのご主人を知っている人いたら飲みたいわー。

お店を出ると、正面にスカイツリー。その脇に月。

商店街の街頭が、月よりも大きく写ってしまうので、ちょうど電球が切れている所で一枚。それも月の大きさと一緒ぐらいになるねえ。

夜道を照らしてくれる街灯も、こういう瞬間だけ邪魔だなあ。

■珈琲オンリー
■東京都台東区西浅草2-22-8
■営業:10:00~18:00
■定休日:日曜:祝日
場所はこのへん

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ぼうず’n coffee(要町)

情熱大陸で本駒込の町中華「兆徳」のご主人が特集されたのもあるでしょうが、TwitterやInstagramで町中華の投稿が目につくようになりました。

それで思い出したのが、東長崎の松月。こちらは平日は近所で働いているガテン系、休日はファミリー層が、表で2〜3組待っている事があるのですが、町中華ブームの情報をキャッチする前は、なんで?普通のお店に?ぐらいにしか思っていませんでした。

町中華ブームを理解してから、平日の12時前に行ってみたら待たずに入れましたが、すぐに満席に。表には待ちの人が2〜3組。

こちらは格安大盛メニューが名物で、僕が注文したのは普通の炒飯で500円でしたが、上チャーハン650円を注文すると、これに唐揚げが4個ぐらい乗って来ます。みんなそちらを頼んでいましたが、胃が小さくなってしまった僕には、これで精一杯。

太るのを防ぐのと、旨い物を欲求のままに食べるのと、どちらが幸せなのでしょう?後者なんでしょうねえ。

どうやら唐揚げが名物らしく、普通に唐揚げを頼むと、700円で一皿15個乗ってくるそうです。

とは言えカロリー消費が不安だったので、そのままミニベロで池袋方面に遠征!多少なりとも抵抗を。

要町通りの光文社のビルが解体されていました。

光文社というと、女性ファッション誌のJJが今年いっぱいで休刊となってしまいますね。JJ出身というと、今なら滝沢カレンさんやダレノガレ明美さんだったりするのでしょうが、CanCamが蛯原友里さん、押切もえさんで勢いがあった頃は、JJは黒木メイサさんとかだったのか。JJというと、梨花さんとか、畑野浩子さんとかの時に勢いがあったイメージ。実際どうかはわかりませんが。

ちなみに出版不況ですが、光文社はこの土地を売った為に、3年ぶりに黒字になったとも報じられています。テレビ、ラジオ、出版、オールドメディアはどこも苦しいですねえ。

まあ、こじつけもあるんですが、町中華にしろ、光文社にしろ、最近の話題をこうして自転車に乗り、その場に行って自分の目で見て感じるのが、自分流。「見た事ある」「行った事ある」「食べた事ある」は、ネットで見て「知ってる」を一撃で倒す事が出来ます。

さて、ビルが解体された奥にお寺が見えますが、そこが今回の舞台。祥雲寺。

ちなみに、この解体されたビルの路地裏に、僕が今一番通う、カレーの「かえる食堂」もあります。

祥雲寺では、週に一度、気まぐれ不定期にカフェがオープンします。それがぼうず’n coffee。

スケジュールは、Instagramでさらっと告知されます。まあサラリーマンとかの人には無理目なスケジュールです。平日、昼、一日だけなので、自由業の僕にも無理目です。

本堂の右手の建物が受付で、玄関で注文し、お金を前払いして、番号札を頂きます。そこから本堂2階のテラスか、庭に面した書院か席を選んで、着席。

書院を選ぶ人が多いので、テラス席希望の人だけ、分かれ道の白板に番号札を書くシステムです。

ご覧のように書院席の方が混んでいるのですが、特に激戦なのが縁側です。

今回は、一つ空いていた縁側席をGET!

そろそろ冬の匂いもするのですが、庭園はまだ緑で、ヤブ蚊も出るのか蚊取り線香が焚かれ、夏の香りを残しています。

あの解体された光文社の裏手にこんな静かな庭園があるとは。

正直に言うと、今は静寂の時間ですが、夏頃は解体工事のドリルの音が遠くでこだましていました。

まだ緑ですけど、全部もみじなので、なんちゃって「そうだ 京都、行こう」な写真が撮れそうです。「そうだ!京都に行こう」と思い込んでいる人多いですが、正式には「そうだ 京都、行こう」で「に」は入りません。活字の校閲ほど厳しくないですが、マニアから指摘されがちなポイントです。

チャーハンで摂取したカロリーを消費するハズが、抹茶ラテ400円と焙じ茶プリン450円。

でも、どちらも甘さ控えめで、サンドイッチマンに言わせればカロリーゼロ理論。

な訳ねーよな!

■ぼうず’n coffee
■東京都豊島区池袋3-1-6 祥雲寺
■営業:不定期
■定休日:不定休
場所はこのへん
お店のInstagram

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