クイックシルバー

アルカディア

おにぎりの「やぐら」閉店のニュースに続いて、
江古田住民にとってはショックなニュースがまた飛び込んで来ました。
レンタルショップの「アルカディア」が3月いっぱいで閉店。

張り紙

お店の入り口には、こんな張り紙が。
もちろん江古田にはTSUTAYAももGEOもあるのだけど、
僕もこのお店をメインで使っていたので、ショックが大きいのです。

ビデオ

たとえば、写真に写っている「復讐の天使」は、
1994年に公開された、役所広司主演の「KAMIKAZE TAXI」。
伝説のロードムービーとして名高かったのですが、
なかなかDVD化されず、DVDとなったのは17年後の昨年2011年の11月。
それまではVHSでしか見る事が出来ず、幻の映画となってきました。
でも、このお店では、そのVHSで、ずーっとレンタルを続けて来たのです。

江古田にこのお店があったから観れたけど、
他の地区の人達は、DVD化される前では、ほぼ観るチャンスはなかった訳ですよ。

TSUTAYAももGEOも、ここより店舗面積は大きいのだけど、
品揃えは?というと、正直、ヒット大作メインのラインナップで、
ほぼ2列ぐらいの棚は、韓流のテレビドラマシリーズ。

だから、仕事や趣味などで、過去の話題作を探すと、
渋谷のTSUTAYAなどに行かないと無いという事が多いのだけど、
試しに、ここに来てみると、これが有るのですよ。

ドラマ「HERO」のバーテン役、田中要次さんが、
どんなメニューを頼まれても「あるよ」と言っていたり、
「家政婦のミタ」で、松嶋菜々子さんが、何を頼まれても
「あります」と、カバンから色んなものを出したように、
ここで「マニアックなんですけど、あの映画ありますかねえ…」と言うと、
「はい、こちらに!」と、棚まで連れて行ってくれました。

だから、映画とか演劇を学ぶ日芸生にすれば、
ここのラインナップは重宝したんじゃないでしょうかね。

さて、今回、紹介する映画もアルカディアには置かれていた、シブい1本です。
ケヴィン・ベーコン主演の自転車映画「クイックシルバー」。
1986年公開の映画なんですが、DVD化されたのは、2009年の年末。
つい最近まで、VHSを扱ってないお店でないとレンタル出来なかった作品です。

若くしてやり手のトレーダーとなり、順風満帆の人生を歩んでいたジャックは
ある日投資に失敗、全財産を失ってしまう。
途方に暮れる毎日だが、新たな一歩を踏み出そうと
自転車便の会社“クイックシルバー”に転職、メッセンジャーとして働き始め、
車をすり抜け、自転車で街を疾走する。

日本ではスマップの草彅くん主演でメッセンジャーという映画が作られましたが、
それの元ネタのような作品。

2012年には、ジョゼフ・ゴードン=レヴィットが主役を演じる
メッセンジャーを描いた自転車アクション映画
「プレミアム・ラッシュ(Premium Rush)」も公開されますが、
すでに評論などには「クックシルバーのような」という表現も出てきているので、
再び、注目を集めるかもしれませんね。

お話自体は、B級だけど、
固定ギアでノーブレーキのピストに乗って街を疾走するさまは、カッコイイ。
今、こんなの日本でやったら大問題だけどね。

固定だから、前後に進めるので、メッセンジャー達が昼休みに広場で、
アクロバット大会なんかもやったりして、これまたカッコイイ。
車 対 自転車のチェイスも、迫力あります。
車載カメラ風に撮っているので、ちょっと酔いそうになるけど。
自転車乗りの視点だと、ああいう映像にはならないので。

まあとにかく、自転車乗りなら、
あの疾走している姿を見てるだけでも、ワクワクしながら見られるハズです。
ぜひ、お近くのレンタルショップで探してみてください。
あるといいけど、なかなか置いてないのよねー。

クイックシルバー

プレミアムラッシュ

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トップランナー

先日、江古田の自転車の師匠と自転車好きが集まる近所のBARで待ち合わせし、
その時に、お店のマスターに教えて貰った映画です。
「自分がレンタル中だけど、さわりだけ見てみる?」
と、お店のプロジェクターに映し出したのですが、
おもしろくて、そのまま最後まで観てしまいました。

邦題は「トップランナー」ですが、原題は「The Flying Scotsman」
英国アカデミー賞(スコットランド)では
作品賞・主演男優賞・主演女優賞・監督賞・脚本賞の5つの賞にノミネート

1人が1時間でどれだけの距離を走れるかを争う単純な種目「アワーレコード」
ある日、ライバル選手がそれに挑戦することを知り、
自分も挑戦する事にしたオブリーは、
友人とともに、トレーニングのかたわら、
いろいろな廃材を自分で組み立てて最速の自転車作りに励む。
そして1993年、ついにその独自のスタイルで見事アワーレコードの記録を更新!
しかしそんな彼の活躍を面白く思わない競技連盟幹部の面々は、
彼を自転車競技会から追い出すために理不尽なルールを掲げ始める。
一度は、どん底へ落ちた彼だが、再び、競技に挑みはじめる。

実在した選手の、実話を元にした、お話です。
自転車好きならその名前を知らない人がいない、
メルクス、モゼール、インドゥラインなども挑戦した競技「アワーレコード」。

そこへ、セミアマチュアだったオブリーが挑戦!

今年は、F1のメルセデスの風洞実験室を使って研究された、
Scottのfoilというロードバイクが話題になっていますが、
そんなバックアップも予算もない中、
まるでエジソンのようなアイディアで、空力を減らして記録を作ったオブリー。

彼が試行錯誤しながら編み出した「オブリー・ポジション・マーク・ツー」という
ライディングスタイルは、現在のタイムトライアルやトライアスロンのバイクなどで
よく見られるスタイルに、非常に近いです。
なるほど、こうして作り上げられたのか…と、思ったり。

後半は、限界に挑む人間の孤独と、追い詰められた精神状態も。

観ていて、もしかしたら、あのマルコ・パンターニも、
こんな感じだったのかな…と、思い浮かべたり。

イギリスの映画だから、アメリカンな映画とは違い、
淡々と物語が積み上げられていくのですが、それが逆にいいです。
全体的な色味も、イングリッシュグリーンにような雰囲気。

予告編は、こちらから!

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