ハングリーヘブン(上板橋)

週末にクリス松村さんをお迎えして昭和歌謡を語って頂く特番があったので、きっちり準備。クリスさんは博学でいらっしゃるので、間違った知識で原稿は書けないので。歌謡曲を編曲家から紐解くという番組で、山口百恵さんを担当した萩田光雄先生については、調べに調べまくりました。これが好評で、次回もある予感です。

無事放送も終え、解放感から、銭湯ポタリングをする事にしました。行ってみたいデザイナーズ銭湯が上板橋にあったのです。

小茂根を抜けていくと、ジブリのアニメにでも出て来そうな小さな森の中に神社が。

祠自体はとっても小さいのですが、この椎の木の具合が大きな盆栽のようで、何か不思議な魅力があり、手を合わせて行く事にしました。

その斜め向かいには都立大山高校の桜が。

都心ではもう満開に近い所もあるそうですが、こちらはまだ、開花したばかり。練馬は夏は暑いのですが、春は都心に比べて気温が低いのでしょうか?

小茂根から真っ直ぐ道一本で、城北公園を抜けて上板橋に。

上板橋の北口駅前に蒙古タンメン中本の本店があるのですが、今回はそのお隣が目的地。

ハンバーガーのハングリーヘブンの本店です。かつては同じ上板橋北口でも住宅街の方にあったのですが、駅前に移転。2階にある2店舗とも人気店の為に、階段がチェーンで仕切られ、行列が出来ても混乱しないようになっています。

頂いたのは、チーズチーズチーズ、1300円。これにポテトとコーラをつけて合計1670円。平日ランチだったらポテトはサービスでついてきます。

チーズチーズチーズは、あの竹内涼真君が好物とグルメ番組で語ったもので、モッツァレラ、チェダー、パルミジャーノという3つのチーズがトッピング。グリルドオニオンは挟まっている物の、ほぼ肉とチーズ。肉がガツンと来てチーズがねっとり。これは若者の食べ物だわ。オジサン、間にレタスかトマトが欲しかったです。だったら普通にハングリーヘブンバーガーのチーズを選べば良かったのか。でも竹内涼真ネタは欲しかったのですよ。

バンズは東武練馬の「鈴木ベーカリー」。そういえば、新宿御苑の人気ハンバーガーショップ「CHATTY CHATTY」も鈴木ベーカリーへの特注品だったなあ。峰屋みたいに、鈴木ベーカリーもいろんなハンバーガーショップのバンズ作ってるのかな?

■ハングリー ヘブン 上板橋店 (Hungry Heaven)
■東京都板橋区常盤台4-33-3 アサカビル 2F
■営業:
11:30~17:00(月〜金)
11:00~17:00(土日祝)
17:00~25:00(月〜木)
17:00~26:00(金土祝前日)
場所はこのへん
お店のTwitter

さて、腹ごしらえの後は、銭湯ポタの本日のお目当て!銭湯の「第一金乗湯」へ。

ところで、最近Googleマップが酷くなったというのが話題ですが、「第一金乗湯」への道も左のGoogleマップには描かれていません。緑の線が描かれているのですが、拡大しても道は無く、空き地っぽい雰囲気になっているだけ。

右側がAppleのマップですが、実際はこのように道になっています。Appleのマップも登場したばかりの時は酷いものでしたが、Googleマップも、どのぐらいで修正されるんでしょうかね?

さてこちらがデザイナーズ銭湯として話題の「第一金乗湯」。銭湯デザイナーの今井健太郎作品。通常の今井健太郎作品はビル銭湯が多いのですが、こちらは昔ながらの銭湯をリノベーションしたスタイルなので、ノスタルジックな雰囲気を残しつつ、新しくしているので銭湯初心者とかにオススメです。

リンスインシャンプーやボディーソープ等は洗い場に備え付けがあるので、銭湯料金460円と貸しタオル30円の、490円で手ぶらで入れます。

昔ながらの富士山のペンキ絵も新たに描かれ、男湯が中島盛夫さん、女湯が丸山清人さんと、二大銭湯絵師の作品が共演。残念ながら女湯は観る事が出来ませんが、写真で見た限りでは、丸山清人さんの富士山は浮世絵風。男湯の中島盛夫さんの富士山は正当派銭湯ペンキ絵という感じ。つまり、「第一金乗湯」には、2つの富士山が描かれているのです。

下町のお風呂という感じで、女湯の方からは常連さん達の挨拶合戦が聞こえて来て賑やかです。

男湯の方は、おじいさん達が江戸っ子気取ってバシャバシャとシャワーを浴びるので、しぶきが飛んできます。マナー悪い。お一人、入れ墨ガッツリのそっち系の方がいたのですが、その方が、出際にシャワーでタイルの石けん汚れを流したり、鏡の曇りを流したり、マナーが素晴らしかったです。

脱衣所には、10分100円のマッサージチェアがあったので、100円投入してリラックス。

自転車で20分ぐらいでしたが、ちょっとした旅気分が味わえました。よい週末じゃ!

■「第一金乗湯」
■東京都板橋区若木1-19-6
■営業時間
16:00~24:00 ※日曜は15時から営業
■定休日:不定休
場所はこのへん

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銭湯図解

情熱大陸で、高円寺にある「小杉湯」の番頭として働きながら、銭湯のイラストを描き続ける塩谷歩波(えんやほなみ)さんが取り上げられていました。

早稲田大学の大学院で建築を学び、都内の建築設計事務所で働いてていましたが、肉体的にも精神的にも調子を崩して休職。そんな時に知人に勧められたのが銭湯。傷ついた心身を癒してくれた銭湯に恩返しをしたいと考え、建築の図法をで銭湯の俯瞰図を描き、Twitterで投稿し話題に。最終的に一冊の本になりました。

最近、江古田の飲み友と話をしていて、それぞれ精神的に病んでいた時期があり、その時にどんな事をしていたかというカミングアウト大会がありました。

僕が病んでいたのは、このブログを始めるちょっと前でした。

番組制作で責任のあるポジションについたのですが、上からはもっとアグレッシブに改革しろと迫られ、下からは「そんなトップダウンは受け入れられない」と突っぱねられていた頃です。怒鳴ってもしょうが無いので下に任せてみると、上が満足する結果まで達しない。

両方の板挟みになり、ストレスが溜まり、円形脱毛症にもなりました。

家に帰る前に、自分の仕事を知らない人たちと、仕事の話と関係無い話をして、頭をリセットしたいと始めたのが江古田の一人飲みです。

今考えると「パニック障害」の一種かもしれませんが(病院にかからなかったのでわかりません)狭いところが急に苦手になりました。家で仕事をしながらご飯を食べるのが息苦しく、コンビニでパンを買って公園で食べたりしていました。そのとき、家の狭い風呂が苦手で銭湯にも通いました。開放感に癒やされたというのは、たぶん塩谷さんと同じです。

僕の場合は、さらに公園に行くというのもやりました。広い場所に出ると心が解放されるし、海育ちなので、水をみると安心するというのがあって、石神井公園で一人でボートに乗ったりもしました。

こうしてたどり着いたのが、荒川サイクリングロードです。堤防の内側、河原の側は堤防で排ガスなど遮られているのではないかと思うぐらい、気持ちのいい風が吹いていましたし、緑や川のゆったりとした流れの風景を見るうちに、サイクリングにハマり、次第に自分が病んでいたのを忘れていきました。カミングアウト大会すると、結構、みんな同じような事あるんですね。

寒暖差が激しくて体調が優れない時は、今でも銭湯に行くようにしているのですが、定番なのは銭湯図解にも掲載されている桜台の「久松湯」。最近、飲み友に教えられてハマっているのは椎名町の「妙法湯」。どちらもピカピカのリニューアル銭湯ですが、人気で賑わっています。

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