喫茶・王城(上野)

ワイズロード

寒すぎて今の手持ちのジャージじゃ出かける勇気がないので、
冬用のジャージを見に、上野のワイズロード・ウエア館へ。
セールをやっているという情報も入手したので。

行くと、同様に冬用ジャージを探しに来て、
店員さんに相談している自転車乗り発見。

もれ聞こえてくる話しによると、ベースレイヤーと秋冬で乗り越えようとしたけど
白石峠に行ったら凍えそうになって、これはダメだと。
だけど、この時期はもう主要な冬物が売り切れてて、
なかなかお気に入りが手に入らない…という話しでした。

実は、全く同じパターン。
0度〜5度耐性の冬用ジャージは確かに安くなっているのだけど、
ほとんどがパールイズミ。
性能はいいんだけど、デザインが相変わらず。

自分もちょこっとraphaオジサン入っているので、
パールイズミのデザインはなあ。
1着持ってるけど、着ないもんな。下は履くけど。
だったらまだ、シマノの黒の無地系の冬用を買って、
夏ジャージを上から着た方がマシ。
そうした方が、アームウォーマー風に見えるし。

という訳で、買わずに出てきました。

御徒町

で、このワイズ・ウエア館を出た所に、
日本の喫茶の記念碑的な物がある事を思い出しました。
本当に出てすぐの横断歩道を渡った所です。

張り紙

工事中の壁にこんな張り紙が。
以前は、ここに記念碑があったのですが、
今はビルの建て替え工事中なので、張り紙のみ。

明治21年に日本で初めての喫茶店がこの地で営業をスタートさせた
…というお話。
可否茶館(かひさかん)といい、
1階にはビリヤード、囲碁将棋、トランプ、新聞雑誌、シャワー室、
2階には喫茶室という構成だったようです。
もろ漫喫じゃないですか。

絵になる記念碑とかも撮れなかったので、
上野の老舗喫茶に行ってみる事に。

上野の3大純喫茶と呼ばれるのが、「王城」「古城」「丘」

王城

そのうち、昭和45年(1970年)創業という王城へ。
この紫の看板が昭和感を醸し出しています。

なんで昭和の初期スタートの喫茶店は、
城みたいな権威的な名前が多いんでしょうかね。
スタートは高級路線だったんですかね?
内装もシャンデリア必須みたいな感じですし。

そのもう少し後になると、チャライ系の横文字オシャレ地名編が、
どっと増えますよね。
喫茶マイアミみたいな。

喫茶ネーミングの歴史みたいなのを、研究すると面白いかも。
スナックだと、来夢来人とか、お洒落泥棒とか、
なぜかつけたがる憧れネーミングってあるハズ。

店内

さて、店内なんですが、昭和だけど、
古くてくたびれた系ではなく、古いセンスなんだけど清潔。
これは意外でした。
センス昭和なんだけど、メンテはきっちりしてるみたいな。

ただ、場所柄なのか、客層はあまりよろしくなかったです。
というか一組だけでしたけど。

自分の隣りで日本人経営者と、中国人女性従業員が、モメるモメる。
新橋の酔っぱらいぐらいのボリュームで、文句をマシンガントーク。
しかも、敬語的概念がないらしく、言葉も汚い。

これは席運にめぐまれてなかったという事なんでしょうけど。

ピラフ

さて、写真を撮るタイミングを失ったのだけど、
こちらはコーヒーを淹れる所作が面白いです。

まず、温められた空のコーヒーカップが
ソーサーにひっくり返された状態で運ばれてきます。
その後にゴージャスなミルクとシュガーのピカピカの器。
それがセットされた所で、金属のポットで珈琲を注ぐ儀式がスタート。

なんだろう?このホスピタリティー。
伝説の談話室・滝沢まではいきませんが、
プロウエイトレス的雰囲気を味わます。

ピラフとかも見た目は超普通なんだけど、
ジャージャーと炒める音がして、音で喰わしてくれるって感じ。

特別スゲーって感じじゃないんだけど、やっぱ何か凄い。
その凄さを、きっちり語れるようになりたいなと思ったり。
まだ、今年の方針は練り上げられていませんが、
裏に潜む伝説やエピソードを拾いたいような気がして来ています。

■珈琲 王城
■東京都台東区上野6-8-15
■営業時間 
8:00~21:30
8:00~11:00(モーニング)
■定休日 無休
場所はこのへん

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スターバックスコーヒー・上野恩賜公園店(上野)

後楽園

上野の国立博物館に行く事に。
以前は、護国寺から不忍通へ入り、春日通りで行ってきたのですが、
それだと文京区の台地を上り下りする事になります。
なので、椿山荘で台地を降りたら、裾野を走り、
小石川後楽園の裏側を走り、東京ドーム方面へ。
これだとアップダウンが一つ減ります。

地形図

地形図を見るとこんな感じ。
文京区はリアス式海岸のように入り江が入り組んでいます。
東京ドームのあたりで丸の内線が一旦地上に出るのは、
こういう谷底を横断しているからです。
東京ドーム近く、都営三田線の春日の駅あたりから、菊坂に入ると
頂上が東京大学付近。
そこから下ると根津で、ゆるやかに登ると谷中。
そして曲がると上野公園。

自動車の人と違って、自転車乗りの脳内地図は、
こんな風に立体的な地形図になっています。

春日

春日の交差点から菊坂に入っていきます。
さきほどの地形図で見ると、どうも川の跡じゃないかという雰囲気なのですが、
はやりその昔は、菊坂の谷を小川が流れていたらしい。
春日通りとかが台地に対して直角に登るのに対し、
谷底を斜めに登っていくので、坂もゆるやか。

本郷館

ところで、菊坂の途中から覗く、高台の様子を見て、おやっ?と思いました。

本郷館

かつて、ここにはこのように木造の要塞、本郷館が鎮座していたのです。

本郷館

木造三階建てのジブリでも出てきそうなアパートで、
建築マニアにも人気の物件でした。

本郷館

それが取り壊されて、建て替えに。
正直、普通ーーー。
もっと面影を残すような建築にすれば良かったのに。
超平凡なマンションになってしまっていました。

以前、この辺をめぐった時の様子はこちら

言問通り

菊坂を登り切れば東京大学、本郷弥生の交差点。
ここから言問通りが始まります。

根津

まっすぐ進み、坂を下れば根津。
根津が谷底になっているので、少し登れば谷中につきます。

カヤバ珈琲

当初はカヤバ珈琲で玉子サンドでも食べようかと思っていたのですが、
この日は土曜日だったから、お店の前に行列が出来ていて、断念。

スタバ

なので上野公園に行ってみる事に。
普段はスタバとか入らないのですが、ここは特別だったので入ってみる事に。

バイクラック

平屋の山小屋、ロッジ風というのも珍しいのですが、
ここのスタバにはバイクラックがあります。
やっぱり谷根千って、ロードやクロスでポタリングする人多いんでしょうね。

サンドイッチ

頂いたのは、季節のメニュー、クラッシュマロンパイラテ。440円。
フィローネ ホリデーチキン450円。

スタバも大混雑で席の争奪戦。
外の席が良かったけど、空かなかったのでカウンターで。

まあ、でもバイクラックがあるのを知れたのは収穫かな。

■スターバックスコーヒー・上野恩賜公園店
■東京都 台東区 上野公園8-22
■営業:8:00~21:00
■定休日:不定休
場所はこのへん
オフィシャルサイト

京都展

この日も目的地は、東京国立博物館。
平成館で行われている「京都 ― 洛中洛外図と障壁画の美」を観に来たのです。

国立博物館

平成館は、この本館の左手。

平成館

人気のある展覧会のようで、沢山の人で溢れかえっていました。

洛中洛外図

この展覧会は、京都の賑わいを描いた、洛中洛外図屏風や、
御所や二条城の障壁画の実物を展示したり、
龍安寺の石庭を4Kのスーパーハイビジョンで映し出したりしていきます。

屏風絵は、そこに描かれた人々のギラギラしたパワーに驚かされます。
遠くから観ると、ただの京都の町並みに見えるかも知れませんが、
実は、そこに描かれている人達が主役。

修行する僧達の脇で、女性に抱きつく生臭坊主。
商人、遊女、当時の京都の風俗が生々しく描かれています。

オプションで500円ですが、ぜひ音声ガイドを借りることをお薦めします。

佐々木蔵之介さんと野際陽子さんが、すばらしい語りで、
絵の見方やそこに描かれた秘密などを説明してくれます。

そのガイドで知ったのですが、この屏風に描かれた京都は、
応仁の乱で焼け野原から復興した姿を描いたもの。
東日本大震災に重ねて、必ず復興するという希望を重ねた展覧会なのかな?
と思ったり。

二条城

京都、二条城、二の丸御殿 黒書院「一の間 障壁画」も
そのままだと痛みが激しくなるので、
精密な模写によるレプリカとの入れ替えが行われるようになっています。

今回は、その原画が展示されているのです。
この壁が取り外されて、絵画として展示されています。
一の間と二の間の障壁がが展示されていて、
一の間の将軍が鎮座する部屋は一段高くなっているのですが、
それを表すように、展示物も若干尺上げで展示れていたりするのがにくい。

こういう絵って、将軍の威光を見せつけるための部屋の演出なんだけど
近くで見ると、ほんとうに絵に圧倒されます。

ぜひぜひ。多くの屏風や障壁画に圧倒されてみてはいかがでしょう?

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