ベラヴィスタ(吾野)

標識

越生のパン工房シロクマで休憩した後は、
いざ、本来の目的地である顔振峠越えへ。
標識には「奥武蔵グリーンライン」と書かれていますが、
それは山頂の尾根づたいに走る道の事で、
峠までは、林道笹郷線というのを登っていく事になります。
さあ、いよいよヒルクラム!

と、その前に、黒山三滝という名所が気になったので行ってみる事に。

ゲート

黒山三滝ってあまり聞かない名前だったのですが、
麓の駐車場には、それなりに車もいたりして、
滝というのは、まだ残暑厳しい今の時期には、人気のスポットのようです。

車は途中で、進入禁止と鳴っていたのですが、
自転車は何も書いていないので、行ける所まで行ってみる事にしました。

こちらも、まあまあの坂な訳ですよ。
車で来た観光客が、徒歩で散策している脇を、
ゆっくりと追い越しながら登っていくのですが、
そのたびに「うそ!自転車?」という声が聞こえます。

そして場違い感がハンパないです。

滝

行けるところまで行ってみたのですが、
これ以上は道が細い上に、観光客も多いので、
危険と判断し、ここで引き返す事にしました。

天狗滝への入り口付近なのですが、
こちらはビンディングというペダルの留め具がついたシューズで
岩っぽい所は歩きにくいし。
結局、滝っぽいせせらぎを見ただけで終了という事に。

ホントは、高さ10mの男滝、5mの女滝、そして25mの天狗滝の三つがあり、
それらで、黒山三滝だそうです。

坂道

さて、滝見物をあきらめた後は、一度、分岐点まで戻り、
林道笹郷線を登り始めました。

いきなりキツい。
フロントをインナーに落としてるのですが、
すぐに息が上がってきました。

林道は、つづら折りになっているのですが、
そこを直線で登るのではなく、
さらにその道幅を左右いっぱいに行ったり来たりしながら登る
つづら折りをさらに、つづら折り作戦!

それでもインナー×ローで、のろのろ運転な訳ですよ。
ホント、坂苦手だわ。
ヒルクライムが得意な人、コツ教えて!

中腹

進まねーーと思っていたけど、
それでも視界がぱっと開けたら、結構、登ってきてるんだね。
おお!頑張ってるやんオレ!みたいに少し感動。

山頂

そして峰の頂上、尾根に出ました。
越生方面から登ってきたのですが、
こちらは峰を挟んだ反対側、所沢方面の風景。

拡大

あの写真じゃわかりずらいかもしれませんが、
望遠すると、遠くに西武ドームの屋根らしき物も見えます。
約左3分の1ぐらいにある、白い固まりね。

茶屋

尾根づたいに走る「奥武蔵グリーンライン」を進んでいきます・
秩父方面に向かって若干の登り基調。
それでもめげずに進んでいくと、急に、集落みたいなのが見えてきました。
峠の茶屋が、いくつかあります。

峠

顔振峠は、いくつか読み方の説があります。
wikipediaには「こうぶりとうげ」とあったけど、
現地の記念碑に書かれていたふりがなは「かあぶりとうげ」とあります。
まあ、とにかく「かお」ではない事は確か。

標高は約500m。
こんなのでヘバっているのに、
富士とか乗鞍のヒルクライムに憧れていたなんて、身の程しらもいい所です。

看板

峠の茶屋で休憩せずに通り過ぎ、
もう少し進むと、こんな看板が見えてきました。
カフェ「ベラヴィスタ」。
裏には「知る人ぞ知る穴場です」と書かれていました。

ベラヴィスタ

看板の所から、奥武蔵グリーンラインを逸れて脇道へ。
すると、山小屋風の建物が見えてきました。
こちらが、目指していたお店です。

店内

入り口をくぐると開放感のあるフロアが待っていたのですが、
さらに、その奥には、テラス席も見えます。
そこで、せっかくなのでテラス席へ。
実は、汗ダラダラで、室内だと他のお客さんの迷惑かけそうだし。

ピザ

テラス席からの眺望は抜群!
注文したのはミックスピザ1000円とコーラ400円。
注文してから焼き上げるので少々時間がかかりますが、
山頂付近に吹く風が、ほてった体をクールダウンさせてくれます。

お店の方の手がすいたあたりで、
「ここまで自転車で来る人、他にもいますか?」
と、聞いてみると
「結構、いますよ。最近、多いですね」
との事。
やっぱ、モノズキきは多いんですね。
…って、奥武蔵グリーンラインでも、何人ものヒルクライマーとすれ違ったしね。

「大変でした?」
と聞かれたので
「はい、しんどかったです」
と答えたら、なぜか店内の他のお客さん達が一斉に爆笑!

しんどいのわかって登ってきて、しんどかったはねーだろ的な。
負けといて「今日はこの辺にしといたるわ」的な、間でしたね。

■ベラヴィスタ(吾野)
■埼玉県飯能市長沢1508
■営業:11:00~17:00
■定休日:木曜
場所はこのへん

看板

帰りの上り坂にある立て看板。
「お疲れ様でした」に、
「ホントつかれたよ…」と、つぶやいてみた。

吾野

登りがキツかった分、帰りはあっとい間のダウンヒル。
しかもスピードが出るので、ほぼブレーキ握りっぱなし。
だから下りの写真は撮れていません。

やっとこの辺に来てから、パチリと一枚。

ホーム

もう、帰りは自転車を畳んで輪行する事にしました。
このブログ始まって以来、初輪行です。
ほとんどが登山客という中、自転車をかついでホームへ。

輪行

前輪と後輪をはずして、こんな風にパッケージ。
途中の駅から、同じように輪行の女性が乗ってきて、向かいの席へ。
知らない人が見たら、なんだかカップルみたいな雰囲気に。
あの人は、どこの帰りだろう?

輪行という選択肢が増えると、行き先がいろいろ広がるけど、
ヒルクライムは、なんかの対策しないとダメだなあ。
あの登れなさは、つらい。

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パン工房・シロクマ(越生)

荒川

最近はポタリング女子の為の近場スポット発掘に力を入れていたのですが、
今月末、ツールド宮古島という、自転車100㎞タイムレースに出るために、
ロングライドの練習もしなければなりません。

レースと言っても僕自身がヘタレ組なので、順位というよりも、
足切りされずに、時間内で完走するというのが今回の目標です。
確か100㎞を3時間50分以内だったかな?
途中、65㎞の所にも足切りの関門があり、
そこを2時間20分以内で通過しなければなりません。
時速28㎞ペースぐらいで、たぶんギリですね。

そこで週末に遠出する事にしました。

ロングライドといえば、おなじみの荒川サイクリングロード。
今回は、ロードバイクで、僕の好きな上流方面へ。

まだ残暑厳しいですが、宮古島はもっと暑いので、
これに慣れておかないといけないですしね。

田んぼ

秋ヶ瀬公園を抜けて行くと、おなじみの田園風景が見えてきます。
ここは風景の移り変わりのわかりやすい場所。
小学校の時に、イネの一生みたいなのを習うけど、
それを風景中から体感出来ます。

春先は、まだ静かなで眠っているような田んぼですがが、
4月ぐらいからトラクターが入り、土が目を覚まします。
5月には水が張られ、田植えがはじまる。
最初は、生やしたてのヒゲのように、
田んぼに刺さっているだけのような短い苗が、
夏になると、グンと伸びて、一気に一面が緑に。
8月の終わり、まだ世間は夏なのに、一足お先に稲は徐々に黄金色に。
そして、僕らが秋への心構えが終わっていないうちに、
もうすでに刈り入れは、終了。

1年って早いなあ。

圏央道

さて、ロングライドをしはじめると距離感が壊れるといいます。
以前は「あそまで行けるかな?」と不安でしょうがなかった場所が、
一度、行ってしまうと、次は「ああ、あそこね」という風になります。

この圏央道だって、前に来たときは、
ここまでに写真を何枚も撮りながら、やっとの思いでたどり着いたのに、
今回は、いろいろすっ飛ばして、たった3枚でここですよ。

この辺は車の少ない直線道路なので、
時速30㎞の巡航を心がけて、スピードをKEEPしてみました。
踏めばもう少し出そう。
ただ、100㎞のペース配分とか考えると、
メーター読みで、28〜30kmのKEEPを心がけて、時間内完走出来るらしいので、
これでしばらく走って、体にどのぐらいの負担が来るのか、確認。

林屋

この暑さの中、長距離乗るうえで、水分補給は欠かせないのですが、
この辺まで来ると、腹が減ってきます。
体の中のエネルギーが不足してしまうと、
ハンガーノックという、体のガス欠状態になってしまうのですが、
そうなってからの回復は難しいので、なる前にエネルギーを補給します。

その補給ポイントとして自転車乗りに人気のある、戸守のローソンは、
この林屋のカーブが見えてきたら、あと少し。
だから、この光景を見ると、なんだかホッとするのです。

戸守ローソン

戸守のローソンの前はサイクリストだらけ。
物見山方面の人も、白石峠に向かう人も、ここで一休みする事が多いので、
お店の前にはロードバイクがズラリ!

この日は、若い女性が混じっているグループもいたのだけど、
どこから来たのでしょう?
クロスバイクで、フラットハンドルに、フラットペダルの女子もいたので、
埼玉の県内からかな?
まさか、あれで東京からって事はないよね。

とは言え、最近、ロングライド女子が増えたのも事実です。

ガスト

ロングライドした話をすると、自転車好き以外にはどん引きされるのが常なので、
最近は僕もあまり、どこそこに行ったという話はしなくなったのですが、
特殊と見られがちなこの人種も、現地に行けばわんさかいる訳ですよ。
コンビニも、ファミレスも、山田うどんもロードバイクだらけ。
休日には、店によっては自転車人口の方が多い場所もあります。

物見山

さて、目的地へ向かう前の、今回の難所、物見山。
大東文化大学がある付近です。
手慣れたロードバイクたちは、ガンガンとヒルクライムしていきます。

僕もその前にツールドフランス、ブエルタ・エスパーニャで、
コンタドール達が猛スピードで山を登っていく姿が頭に焼き付けられていているので、
イメージトレーニングはバッチリで、登れる気満々だったのですが、
いざ登り始めると、ツライ…。
登れない…。
進まない…。
情けない…。

みんなどうやって、あんな平気そうに登ってるの?
この坂にさしかかると、毎回憂鬱になるわー。

パン工房シロクマ

その物見山を越えてやってきたのは、越生のパン工房シロクマ。
ここもサイクリストの聖地だから、2つあるバイクラックは満車で、
田んぼのあぜ道だとか、いろんな所にあふれたロードバイクが転がっています。

美味しいパン屋さんだから、車で買いに来る人もいるけれど、
店内は断然と自転車乗りの方が多いです。
あのツールドフランス出場者の新城幸也選手も
練習がてら自転車で来たことがあるぐらいですからね。

ポンプ

だからお店の前には、自転車の空気入れもあるし、
店内では、パンク用のタイヤのチューブも売っているし、
ここのファンの為に、シロクマ・オリジナルサイクルジャージも作られています。

シロクマあんぱん

この日、頂いたのは、シロクマあんぱん。120円。
中に餡と餅が層になっているもので、
腹持ちがよく、糖分と適度な塩分も取れると、サイクリストに人気の一品。
暑い日のロングライドは、発汗で塩分が不足し、
ヘタすると痙攣の原因になるので、途中での塩分補給は欠かせないのです。

ここまで来て、パン1個?と思った人もいるかもしれませんが、
実は、ここは休憩ポイントで、この後、ヒルクライムに挑戦し、
山頂にあるピザ屋が、今回の目的地。
先ほどの、物見山でヘタれたので、心が折れそうですが、
自分を鼓舞して、とにかく行ってみる事にしました。

■パン工房シロクマ
■埼玉県入間郡越生町成瀬313
■営業:
9:00~18:00(平日)
9:30~16:00(日祭)
ともに売れ切れ次第終了
■月曜・第1火曜
場所はこのへん
店主ブログ

風景

みんな気持ちよさそうに、颯爽と走っているのだけど、
ヘタレクラスタなオレ、はたしてどうなる事やら。

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