ロゼ(吉祥寺)

千川通り

あなたは、旨いピラフの店と言われて、一軒あげる事が出来るでしょうか?僕は出来ません。そこで始まった、旨いピラフ探しの旅です。

元々は、昭和なナポリタンが旨い!と言っていた派だったのですが、平野紗季子さんの「生まれた時からアルデンテ」よ読んでから概念が覆され、なんでも昭和万歳教を脱会し、昭和なメニューでも、旨くないと許さない教に宗派変えしました。ナポリタンは、神泉の「フレンズ」とか茹で置きだけど固めで旨い、江古田の「トレボン」とか、ぶよぶよではないナポリタンは発見する事が出来たのですが、同じく昭和なメニューで、旨いピラフは存在するのか?そんな疑問が湧き上がって来た訳です。

で、色々回ってみると、堂々と冷凍ピラフを出してきたり、普通にチャーハンだろって所ばかりで、なかなか旨いピラフに出会う事が出来ません。
そんな中、リサーチしていたら、川越シェフがブームだった頃に、「お願いランキング」という番組の食べ歩きで、シェフが100点をつけたピラフがあるという情報を入手しました。情報は古いけど、旨いピラフのとっかかりになるのでは?と、ミニベロで、吉祥寺に向かいました。

前置きが長くなりましたが、千川通りの最終地点、青梅街道に出る前の上石神井付近は、長い間工事していましたが、めでたく道路の整備が終わっていました。
道の両サイドセットバックが終わり、両側に自転車通行可の報道が完成。といってもミニベロの自分は、車道を走るんですけど。

東急裏

吉祥寺は、放置自転車に厳しく、巡回員が回っています。この日は天気も良く、スタバのテラス席でくつろぐ人も多かったですが、その奥の、東急裏の駐輪場へ。東急でお買い物をした人はタダになるのですが、僕は30分50円で、駐輪。

ロゼ

東急裏の通りで目に入るのが、ラーメンの春木屋の看板。春木屋の中華そばにも惹かれるのですが、今回の目的地は、その2階にある老舗喫茶店の「ロゼ」です。左側の細い階段を上ります。

ロゼ

ちょっとスナックが入る雑居ビル風の趣です。昭和58年から、35年続く、吉祥寺喫茶の老舗ですが、以前は同じ吉祥寺の他の場所でお店をやっていましたが、2011年に、こちらに移転して来たそうです。

店内

思っていたのより、小さなお店ですが、ベロア張りの椅子が、昭和な雰囲気を醸し出しています。ご夫婦でやられているお店なのですが、元々カウンターの中が低いのか、腰を曲げて作業なさっているからか、カウンターの中のお二人の姿は、ほぼ見えません。声をかけると、カウンター脇からお母さんの方が出てきてくれます。

ピラフ

こちらのご主人は、長い間デパートのレストランで働いたのちに、独立してこちらのお店を開いたのだそうです。なので、喫茶店ですが、洋食メニューが人気のお店で、一番人気は、ハンバーグや手羽先揚げをワンプレートに盛った、大人のお子様ランチ風のロゼランチ。とってもとっても、そちらにも心が引かれたのですが、今回は、川越シェフが100点をつけたという、シーフードピラフのセットを注文しました。サラダとアイスティー付きで、950円です。

川越シェフの点数:100点。
文句なしのおいしさは基本形。シンプルだけどおいしい。これって簡単そうで、難しい。30年以上、つくってきた店主さんの調理加減が絶妙ってことですね。

との事だったのですが、さて、どうでしょう?味付けは、塩、胡椒、パプリカのみという事だったのですが、ほのかにバターの香りがするのは、勘違いでしょうか?胡椒もそんなに立ってなく、チャーハンのような塩胡椒感は無く、マイルドな味付け。なんたって、シーフードの具が、プリプリで嬉しい。さすが冷凍ピラフとは比べられない、口の中の楽しい食感。

来て良かった!自分の中で、ピラフの美味しいお店、暫定トップの誕生です!

■ロゼ
■東京都武蔵野市吉祥寺本町2-14-1 2F
■営業:11:00~21:00
■定休日:年末年始
場所はこのへん
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珈琲大使館・ニッショーホール店(虎ノ門)

虎ノ門

虎ノ門というと官公庁とかビジネス街というイメージですが、レコード会社のポニーキャニオンがあったり、ラジオの収録スタジオがあったり、都内での番組収録の時は虎ノ門という事が、意外と多いです。
正面に見えるのは、森ビルが手がけた虎ノ門ヒルズですが、この背中側には、日本初の高層ビルである霞ヶ関ビルがあり、その周辺に「霞ヶ関」と言われる官僚達の巣窟が。背広姿で、日本を背負ってるような顔をしている人達に交じって、呑気に私服のカジュアルな格好で、お仕事へと向かいます。

完全に被害妄想なんですが、スーツ、背広を着ている人って偉そうに見える事が多いです。でも、その偉そうに見える人が、スーツを着て体温調節出来ないが故に、電車など、無駄に冷房が強められる、冷房被害に遭っているので、スーツで汗をうっすらかいている人を見ると、イラっと来ます。
これからの時期ですね。さらにその人が太っていて、鼻息が荒かったりすると、軽く殺意が湧きます。「脱げばいいだろ!バカなの?」と、心の中では罵声を浴びせているのですが、能面のように、何も無いかのように、見えてないふりをします。

ニッショーホール

さて、同じく虎ノ門にあるニッショーホール。
正式名称は日本消防会館で、地域消防団の本部のあるビルです。本来ならちょっとお堅い感じのビルなんですが、こちらの表彰式などを行われるホールを、入社式とか、演劇など一般にも貸し出しています。イベントは、声優やアニソンのイベントも多く、出待ちなのか、アニメ好き女子が会館の周りを取り囲んでいる事もあり、ちょっと異様な雰囲気の時もあります。そう考えると、虎ノ門って、意外とカオスな街なのです。

珈琲大使館

そんなニッショーホールの地下にあるのが、珈琲大使館。ビジネス街にある為か、閉店時間が18時と早いので、19時半からの収録前に、小腹が空いたのを満たすには使えず、これまで入るのを見送りしていました。この日は、タレントさんの都合で、収録が早くなったので、その前に入ってみる事に。

お店の奥には、会議サービスという20名までの席があり、大人数での打ち合わせなどにも使えますし、日本消防会館の貸し会議室を利用する人達が、このお店のコーヒー出前サービスをご利用していたりします。また、近くのスタジオでミュージシャンのゲスト収録の立ち会いで来たのか、レコード会社の紙袋を持った人達が、何グループか。地味なビルの割に、この日は業界人も多かったです。

サンドイッチ

バタートーストは、100円と格安なのですが、ミックスサンドを注文してみました。こちらは500円。大使館ブレンドは、480円。お得かと思いきや、セットが無いので、意外とフツーのお値段に。小腹は満たせましたが、何かが少し物足りない。「学生街の喫茶店」という歌がありましたが、ビジネス街のよくある喫茶店という感じでした。

■珈琲大使館・ニッショーホール店
■東京都港区虎ノ門2-9-16 日本消防会館 B1F
■営業:8:00~18:00
■定休日:土日祝
場所はこのへん
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