シュガー・ラッシュ: オンライン

「夢と魔法の国へようこそ!」的なディズニーが、いつからこんな「現実と向き合え!お前はこうだ」的映画を作るようになったのでしょう?「シュガー・ラッシュ: オンライン」を観てそう思いました。

親子で楽しむ映画というより、子離れ出来ない親に警鐘を与えるようなストーリー。そのほか、つくすタイプと自分では思っているけど、いわゆる「重い」と言われる恋愛をしがちな人にダメージを与える映画です。

でも、人との距離感を保てている人が観れば、いろんなパロディー満載で、腹を抱えて笑える映画なのです。

予告編にも出てくるシーンなので、書かせて頂きますが、ディズニーの歴代プリンセスの登場シーンが面白いです。ディズニーが、ディズニーのパロディーをやってくるのです。しかも、プリンセスの声を担当したアナの神田沙也加さんとか、エルサの松たか子さんとか、本物のプリンセスの声が豪華勢揃い。こんな贅沢なパロディーって凄いなと。ディズニープリンセスが、アベンジャーズのように集まり、そして活躍するなんて!

ヴァネロペがプリンセスの部屋に迷い込んだ時、「あなたは本当にプリンセス?」と色々と質問を投げかけられます。その中に「強い男性に幸せにしてもらったって思われてる?」という台詞がありました。それに対して「ヴァネロペ」が「そう!むかつく」というと、「わー本物のプリンセスだ!」と皆で盛り上がるシーンがあります。

そのシーンを見た時に前にTBSの宇垣美里アナがジブリの「かぐや姫の物語」を観て「これは現代の女性の物語だ!」と絶賛した事を思い出しました。

姫の教育係に「女性はこういうふうにしなさい」「こんな言葉使いはダメ」「足を広げてはダメ……。」と決めつけられた「女性」という価値観を押しつけられるシーンを観て「すきにさせてくれよ」と思ったと語っています。かぐや姫は、人が「これが幸せ」と与えようとする物を、幸せと思えずいたら「わがまま」と言われる。人と価値観が違ったら「わがまま」と言われる現代女性のようだと熱弁していました。

そういえば新垣結衣さんも、かつてこんな事言っていたなあ。好きな男性のタイプは?と聞かれ「サプライズをしない人」と答えていました。それはその人が期待するような喜び方をする自信が無いという理由でした。ガッキーもかぐや姫なんだ。現代の女性の一人なんですよ。

実は、価値観に次第にズレが出て来てしまうのは、最近観たレディー・ガガの「アリー/ スター誕生」もそうで、恋人であり自分がプロデュースする女性シンガーが、自分の思った通りにならないとヒステリックになってしまうという、現代の多くの人の姿を投影していました。

今年は時代との価値観のズレに気づかなかった、古い体育会系指導者の正義が崩壊するなど、価値観のズレが大きなテーマの年でしたが、世界中で起こっているからこういう映画が作られたのでしょうね。

Twitterでシュガーラッシュを検索すると「シュガーラッシュ しんどい」と出て来ますが、 現実逃避をしようと夢と魔法の国に逃げ込んだ人達が、突然鏡に映った自分、現実をつきつけられてしまうからだと思います。でも、それを受け入れられれば、人に優しくなれるきっかけとなる作品でもあると思います。

ぜひ、重い恋愛をしている人に観て欲しいと思います。そして自分は他人にこう映っているのかと、立ち止まってみて欲しいです。

僕は、1より2の方が好きでした。見逃してるパロディー探しに、もう一度行きたいです。

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「アリー/ スター誕生」を観てきた

これで4回目のリメイクとなる作品なので、どこまでネタバレしていいのでしょう?と思いつつ、なるべくネタバレしないように書きます。映画スターに憧れる女性が大スターとの出会いから、女優への道を歩み始めるのが1937年と、1954年の「スタア誕生」。

それに対し、バーブラ・ストライサンド主演で、舞台を映画業界から音楽業界に移して描かれたのが1976年の「スター誕生」。そしてそのリメイクが今回の主演レディー・ガガ「アリー/ スター誕生」です。

レディー・ガガの熱唱、圧巻のライブシーンが素晴らしいのは、各所で絶賛されている通り。ただこれ、レディー・ガガに感情移入して観る女性の方が、より感動すると思います。後半周りの女性達は、みんな鼻水をすすりながらハンカチで目頭を押さえていましたし、2つ隣りの女性は号泣を通り越して、嗚咽が凄かったです。僕も泣くまではいきませんでしたが、最後のシーンでぐっと来ましたし。

ただ男性でブラッドリー・クーパー演じるジャクソン側に感情移入してしまうと、酒に溺れて墜ちていくだけなので、元TOKIOの山口達也さんが頭をよぎったり、だんだんやるせなくなって来ます。自分も酒が好きですが、酒で迷惑をかけないように気をつけています。だから普段、酔っ払ってコントロールが効かなくなっている人をみると、嫌悪感を覚えたりしますが、ちょっとそれに近い感じがありました。

絶賛ばかりが続いているので正直に書きますが、中盤は少し中だるみもします。僕の前の男性は寝落ちしていましたし、鞄を持って途中で帰った人も一人いました。

でも、最後のライブシーンが全ての不満を吹き飛ばしていくれるぐらい素晴らしいです。カントリー歌手として見いだされたアリーが、売れる為に今風の味付けをされ、素朴な歌手からレディー・ガガみたいになっていくのは、ご愛敬ですが、歌声は素晴らしいです。感動する事間違いないです。

ところで、ボヘミアンラプソディの時もそうだったのですが、映画の途中でトイレに立つ人が多いのは、最近の現象なんでしょうか?それともユナイテッドシネマとしまえんだけの現象?今回も映画の途中で10人近くがトイレに立ちました。あきらかに僕より若そうなのに、何故そんなに頻尿なの?とにかく目の前を横切られると集中力が途切れるので、映画が始まる前の「携帯の電源はお切りください」「前の席を蹴らないように」などのマナー喚起に、「トイレは映画が始まる前に済ませておきましょう」というのを付け加えて欲しい気分でした。

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