ファト(中村橋)

ファト

台風の中、写真を整理していたら出てきた蔵出しシリーズ。
中村橋のファト。

自分の住んでいる江古田ではプアハウスとか、サイマーケットとか、
良く登場するいきつけのお店があるけれど、
ちょいと離れた所で、近くを通ると行きたくなるのが、このお店。

駅からは離れた住宅街の中にあるのに、しっかりと常連さん達もついています。
しかも、ご近所だけでなく、
それこそ、チャリで散歩しながらつい足が向いたという人達も。
僕もそんな1人です。

初訪問から1年ぐらいして、二度目に訪れた時に、
顔や座っていた場所、その時の洋服まで覚えてくれていたのはビックリ。
やっぱりそういう嬉しい体験があると、つい足を運びたくなるんですよね。
その時の感動は、前回の記事に

僕は、電話番号とか数字を覚えるのが苦手。
英語のスペルも怪しい事が多い。

その代わり、あのときどういう会話していたとか、
あの日は今日のような強い雨だったね…というような事は、よく覚えています。

どうなっているんでしょ、記憶のしくみって。

アズキの豆乳プリン

この日頂いたのは、アズキの豆乳プリン300円と、
アイスラテ450円。
うん、やっぱ丁寧な味だね。

久しぶりに行くと、工夫した新しいメニューが出てくるのも、楽しみの一つ。
変わらない事と、ちょっとずつ変わって行く事、そのバランスがいいね!

■fato.(ファト)
■東京都練馬区中村北2-26-6
■営業:
10:00〜18:00
10:00〜21:00(土)
■定休日:水曜
場所はこのへん
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自転車レース

ツールドフランス

このブログを読んでくださっている方は、カフェの方がメインで、
自転車が趣味という方は、少ないと思うのですが、
もうすぐ世界最大の自転車レース・ツールドフランスが始まるので、
自転車レースの事を少々。

名前は知っているけれど、どんなレースか知らないという人が多いので、
自転車レースの見方、初級編を。
自転車に乗っている人でも、レースは知らない人も結構いますしね。

ツールドフランスは、
自転車で約200キロ前後のレース、21戦を戦いながら、フランスを一周し、
その総合タイムで、優勝争いをするというレースです。
フランスをぐるりと一周するような感じになるので、
「tour de france」という名前がついています。

トータルで約3600km(今年は)を走り抜く事になります。
2012年は6月30日に開幕。
6月30日のプロローグ、個人タイムトライアルからはじまり、
その後20ステージ(20戦)を戦い、約3600㎞を走り抜きます。
直線距離でいうと、東京からベトナムぐらいを走る事になるのです。

マイヨジョーヌ

合計21戦を戦う中で、そこまでの総合タイムの短い人、総合トップが、
マイヨジョーヌという黄色いジャージを着ることになっています。
マイヨは『ジャージ』、ジョーヌは『黄色』という意味のフランス語です。

例えば、5戦までトップで黄色いジャージを着ていても、
6戦目で逆転されると、次のレースから新たなトップの人の元へ黄色ジャージがいき、
自分は普通のジャージに戻ります。

つまり、全部を戦い、最後にこのマイヨジョーヌを着ていた人が総合優勝となります。
ツールドフランスは、黄色いジャージの奪い合いだと思ってください。
だから、一戦一戦で、コツコツとリードを貯金していきます。

(その他、ポイント賞とか、山岳賞などもあるのですが、今回は省きます。)

そして、自転車ロードレースの一番わかりにくい所が、
個人戦に見えるけど、実はチーム戦。

わかりにくいのですが、わかると日本人が一番好きそうな要素です。

将棋でいうところの王将を勝たせる為に、他の駒は捨て駒になって働きます。
つまりチームリーダーを勝たせる為に、他の選手達は犠牲になって働くのです。

 

若い人であれば、ドラゴンボールやワンピース。
年配の方であれば、真田十勇士や里見八犬伝を思い浮かべてください。

ツールドフランスは、チームのエース(主人公)を勝たせる為に、
チームメイトが自己犠牲となり、皆で支えながら、戦うレース。
エースに黄色いジャージを着せるために、全力でアシストし、力尽きていきます。
そして、最後に残った、ボスキャラ同士で、ゴールを争うのです。

トレイン

たとえば、このようにチームで列を組んで走るシーンがよく見られます。
自転車レース用語で、トレイン(列車)と呼ばれるもの。

平均50㎞/h前後で200㎞を走るので、
一番前を走るともろに風圧を感じ、人より余計に負荷がかかるので疲労しやすいのです。
さらに前にペースメーカーがいないので、精神的にも疲れます。

なので、アシスト達が前を走る事で、チームのエースを後ろに温存し、
疲労させないようにします。

カーレースでいう所のスリップストリームをチームメイトがつくり、
エースをずっと引っ張っていくような感じです。
これをレース用語で「引く」と言い、
凄い勢いで引くことを「鬼引き」と言ったりします。

その他、200㎞の間、自転車で走りっぱなしなので、
通常2つ積んでいるボトル(水筒)も、すぐに空になります。
そこで、チームカーからボトルを受け取り、メンバーの所に配ってまわるというのも
アシストの仕事です。

ドラクエでいう所の薬草、ファイナルファンタジーでいう所のポーションを、
チームカーに取りに行って、メンバーみんなにくばる役割。

他にも、雨が降ったらウインドブレーカー、
走りながら食べられるシリアルバーなどを運ぶ事も。

これをレース用語では、使いっぱじゃなく「ボトル運び」といいます。

こうして、エースを温存しながら、195㎞ぐらい走ったら、
残り5㎞ぐらいからは、ポジション争い。
集団の前の方をチームで確保し、
さらにエースが走りやすいコースを押さえようという戦いが始まります。

1チームには9人いるのですが、ゴール1㎞前ぐらの時点で、
先頭グループには、1チーム3人残っていればいい方。
風よけになったり、スリップストリームを作ってきたアシスト達は
力つきて、どんどん失速して落ちて行きます。

この時、実況や解説者も「○○は、役目を終えました!お疲れ様」
などと、放送で声をかける事もあります。

そして、残り200mぐらいで、それぞれのエースを先頭に立たせます。
最後にいい位置でエースを前に出す役割の人を「発射台」と呼びます。

あとは、エーススプリンターと呼ばれる、ボスキャラの脚力くらべ。
誰が一番足が早いか、力を温存していたかで、勝負を競います。

その他、山岳コースというパターンもありますが、
ほぼこういう戦いを20戦繰り返し、
エースの総合タイムの短い順に、順位がついていくのです。

そしてテレビ観戦のコツ。
以前はNHKやフジテレビが中継していましたが、
今はBS、スカパーのJ-Sportsでの中継となります。

同じく3大ツールの1つ、5月に行われたジロ・デ・イタリアは、
イタリア語でしたが、ネット中継もあったので、
ツールドフランスも、ネットで探してみる価値はあるかもしれません。

さて、この中継を見るとき、

ツールドフランスを見るときにあると盛り上がるのが、ツイッター。

自転車レースなんて、野球やサッカーと違って、まわりに語りあえる人がいないので、
だいたい1人でテレビにかじりついていたりします。
初心者だと、何が起こっているのか、わからない事があります。

そんな時に、中継しているJ-Sports関連のハッシュタグ、
#jspocycleを、
ツイッターのアプリなどで検索すると、
今、何で盛り上がっているのかが、人目でわかります。

ネットでフランス語中継サイトを見つけた場合は、
これが日本語解説代わりになります。
(僕は万全を期するために、J-sportsに加入しましたけど)

僕もこの前のレースで、このハッシュタグをつけて、

先頭の選手のリアブレーキが、通常あるシートの下の所に見えないのですけど。

みたいな事をつぶやいたら、知っている人達からすぐに返事が来て、

あの選手の自転車は、ペダルの下の方にリアブレーキがついてます。

でもって、「ココ!ココ!」と写真を送ってくれた人もいました。

ブレーキ

こんな風に、わからない事をツイッターで聞きながら見るのも、
楽しみ方の一つです。

昨年のツールドフランスは、日本人選手が出ていませんでしたが、
今年は出る可能性大!
実は興味があるという方、ぜひ、楽しんでみてください。

という訳で、ツールドフランスの期間中は、
カフェよりも、自転車関係のツイートが多くなりますが、ご容赦ください。

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