ミモザ(新富町)

ミモザ

東銀座って、銀座なのに何故か場末感があります。
メインの銀座には一流ブランドのショップが建ち並びますが、個人商店や雑居ビルがメインだったりします。意外と交通のアクセスが良くなくて、有楽町線の新富町から歩いて行く事にしました。

この日は、とあるお仕事の顔合わせがあったのですが、待ち合わせの時間までに、まだ時間があったので、この界隈をぶらぶらしながら喫茶店を探してみました。するとありました!小さな純喫茶「ミモザ」。前回の東京オリンピックの年に開業したお店だそうです。

本棚

ピンク電話の横に「渋カフェ」という本が置かれていますが、そちらにも掲載されたようで、「掲載されています」というステッカーが貼られていました。これ、出版社が貼って、献本したのでしょうか?よく、掲載された所にポストイットが貼られているケースは多いですが表紙に「掲載されています」ステッカーを見たのは意外と初めてかも。

近くにマガジンハウスがあるので、そこから出版されたのかな?と出版社をチェックしたら、「散歩の達人」の交通新聞社でした。

コーヒー

ホットコーヒーは350円。
メニューにあった肉焼きそばに強く惹かれたのですが、この後、食事会だったので飲み物だけにしました。ちょっと残念。

テーブルの上には、灰皿にコービーの豆かすが敷き詰められています。古い喫茶店に行くと、たまに見かけますね。たばこの吸い殻の消臭機能の為ですよね。

お会計が終わった帰り際、お店のお母さんが、「気をつけて、いってらっしゃいませ」と、一人一人に声をかけていたのを見て、かつて江古田にあった喫茶店、トキの事を思い出しました。
ドキのお母さんは「本日は天候も良くないのに来て頂きありがとうございます。」注文をすると「ナポリタンですね。ありがとうございます。」食べ終わると「ありがとうございます。サービスのアイスです」お会計の時に、「600円です。ありがとうございます。」帰り際に「お気をつけて、ありがとうございます。」これ以外にも、ちょいちょい言われて、入ってから帰るまでに、「ありがとうございます」を10回ぐらい言われたのです。
宮沢賢治の「注文の多い料理店」ならぬ、「ありがとうございます。の多い喫茶店」だったなあ。

■ミモザ
■東京都中央区銀座2-13-2
■営業:
10:30〜19:00
12:00〜17:00(土)
■定休日:日祝
場所はこのへん

外観

お店には別にBGMとか流れていなかったのですが、何か、かすかに音楽が聞こえました。コントラバスか何かのような弦楽器の音なんだけど、メロディーというより、何か「ブォーン」という音が鳴っています。表に出てからチェックしてみましたが、音楽関係らしい、看板は無し。どこから音がしているんだ?とウロウロしていると、バイオリンケースを持った小学生が、お店の脇の階段の所に入っていきました。

看板

あ!これか!さっきの「ブォーン」は、ヴァイオリンのスケール練習だな!きっと。

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